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池のヤゴがいずれ夏前に羽化するとき
つかまるためのヨシの枯れ茎をたてたいが、
中が空洞で水にさしてもつんと浮いてしまうため、
素焼きのうえき鉢の7分目まで洗った砂を入れて
池にしずめ、そこにヨシを挿すと安定。



浅瀬ができるので明るさの好きな生きものの
居場所になるし、深めの砂がひとつの浄化装置となろう。

砂のすき間に微生物(浅瀬をこのむ「嫌氣性の明」の存在)が
汚れを分解したり、
砂という鉱物そのものが水の酸化をおさえる。

よりよくするには、砂だけでなく自然界と同じに
石ころや小石もまぜると、隙間がふえて居場所の種類も増す。
さらに、願わくは、干潟のように満ち干があると
砂のなかの水の流れと、好氣性微生物とのローテーションが生まれて
分解が加速される。

池では、しずめる植木鉢のふかさを変えて、水中と水面の2種類
揃えると多様になる。
そのまま鉢をしずめるのと、レンガを沈めた上に置くのと。

鉢の底穴はこまかな網か石でふさぎ、中身は
赤玉土と砂と石と小石を混ぜて、水性植物をうえてもよい。
ヨシ、蒲、まこも、イ草、イネ等。

とにかく、浅瀬にくる生きものを観察しやすくなるのが
池に鉢植えをしずめることの大きな魅力です。

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