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武蔵野美術大学時代からの恩師・中島智先生の言葉(ツイッターなどより一部引用)


・ニンゲンとしての私は、しばしば判断を間違う。
 しかし、イキモノとしての私は、その判断を間違えることがほとんどない。


 横山所感(以下横):人間としての思考は脳に依り、それは数十年の経験値による。
  しかし、生き物としては、数億年の遺伝子の記憶による勘が冴える。


・「イイな」感覚に偏向していて「飽きない」感覚が欠落している

 横:SNSにはキャッチーなものばかり。何度も観たいものは多くない。


・見慣れないものを「下品」もしくは「非文化的」と見なしてしまう。

 横:ふんどしは下品か。ふんどしはニュートラルだ。下品にも上品にもなれる。


・自分の魅力を伝えるよりも、相手にどれくらい惚れているかを伝える

 横:自分の魅力をアピールして愛されるようという目論見はおこがましい。
   真に魅力ある人は、そこに在るだけで世界を変えてしまう。


・“実在から発せられない言葉、抽象的な概念を乱用すると、
  実在が君の身にふりかかってくるから気をつけなさい”


 横:はじめに言葉ありき、は虚しい。つかいたい、好きな言葉を使うチャンスを
   ここぞと伺っている作家もいる。しかし、実在を映すことばを、自ら
   即興で生み落とすことが創造だ。


・月光はヒトのこころを裸にする。街灯さえなければ夜は明るいのだ。

 横:明るいほど人の心身は閉じこもり、暗いと環境と溶けあって解放され、
   こころもからだも裸になれる。細胞にとっては、光さえも酸化を起こす抵抗である。


・「不安な状態のとき、 “いまマトモだ” と感じたよ」
 独りで観て、自分で考え、経験則に頼らないで “いま” を生きている証拠。


 横:たまたま上手く行った方法論にとらわれているうちはかえって自信がみなぎっている。
   それが、今を生きていない二番煎じと氣づいたときからスランプがはじまり、
   曇りがとれて、その瞳には宇宙がある。


・「悩んで大きくなる」というよりも「悩んでいる時がもっとも大きい」。

 横:悩んでいるときは広大無辺たる非結晶。何か一つに収束させて結晶化(かたち)を
   見出せるが、了見も限定されつつある。


・「君らは飽きっぽいから“根性”って言うんだよ、
  君らの飽きっぽさを味方にしたら多作で独創的な画家になれるのに」


 横:短所と思い込んでいるところが、永続可能な最大の長所、武器となる。


・饒舌とは往々にしてハリボテなのである。
 その人がその人の言葉で語り拓こうとするとき、それは〈語り損ね〉として表徴する。
 ゆったり耳を澄まさないと〈聴き損ねる〉。


 横:例えばある雨音を聴いて、安易に「しとしと」と表現するか、それとも
   自分の感じたリアルな雨音を表すことばをつむぎ出そうと、
   もごもごしちゃうかの差。

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