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帰り途。

北千住の宿場通りの槍かけ団子は
建て替えたようで、手描き看板は無くなっていた。

また、最近近くに大学ができたようで、
街はことのほか若者で賑わいたり。

それはよいこととして、
荒川放水路がさみしかった。

だけど、そもそも自然界は 畏(かし)こき世界にて
ちょっと怖いくらいで普通なんだけど、
それを克服すべく開発するのではなく
こわさに寄り添いながら、慎ましくも健やかに暮らしていれば
自然が妖怪の(かたち)となって、かえってサポートしてもらえる。

無関心が最も危険で、
川はこわい処、海はこわい処、山はこわい処
・・・だけど私たちを育んでいる、かけがえなき環境ゆえに
もっとよく知らねばと。

それと比べて、うちのちっちゃな庭の愛(かな)しさときたら。
とはいえ、小さいながらの妙(たえ)なる生態系は不思議に満ち、
僕自身の挙動、季節、コトリなどの訪問者、庭の意志()とで
映りゆく氣配の愛(いとお)しさはたまらなく深い。

いっぽん(数輌)の鉄道で遇えるか分からないほどの美女であっても、
我が家のこむぎ畑で遊ぶ、つぶらな瞳のカナヘビにはたして叶うだろうか。

今年は出逢えるか分からない、
氣まぐれのワープで来るカナヘビは、
むしろ小麦畑の精霊かも。
手足がありトカゲの仲間ですが、
漢字で愛蛇(かわいいヘビの意)と書きます。

うちは、野菜くずを庭に置いてから
ヨシズを立て掛けて目隠ししているが、
それを食べるナメクジや団子虫が増えると
小鳥やカナヘビが食べにくるのだ。

まだ寒くて虫は少ないが、毎日スズメ、きじばと、目白が来る。
麦のおかげで、寒い庭も青々している。
これからの移ろいも楽しみです。


(2011年)

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コメント
 
 
 
庭付きのお家 (ナルッシ)
2013-02-24 16:04:48
 庭付きですと、いいですねえ。
 わが家はマンションなので、ベランダの植木鉢だけです。
 自然と共生するということに共感します。
 昔、護岸工事で川岸をセメント作りにしましたが、今は、逆に、川岸を昔の造りに戻している話を聞きます。
 自然の川岸ですと修復力があり、小動物にも優しいですし…。
 
 
 
庭。 ()
2013-02-24 17:24:41
長屋の1階の、とても小さな庭ですが
それでも四季があって、楽しめます。

実家浅草では、ベランダや屋上に田畑を作り
鶏まで飼っていました。
植木鉢一つの中にも生態系があり、
微生物にとっては大宇宙でしょう。

水質とともに、護岸による川の景色も大切ですね。
 
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