筒井真理子主演。
甥が犯した罪により、本来無関係な訪問看護師市子があらぬ疑惑と興味本位の風聞で、世の中からオミットされていく。その流言の元は、市子に一方的な憧れを抱く訪問先の長女基子だった。
看護師として評判の良かった普通の善良な市民の市子が転落していく様、基子の屈折した愛情、市子の絶望と怒りと復讐心を、淡々と静かに追いかける。切ないねぇ。やるせないねぇ。
最近はハリウッドやディズニーの作品、アニメなど豪華絢爛なエンタテイメント系の作品が映画の主流みたいになっているが、こういう人間の内面とか裏面とかに迫るものも見応えがある。最近観た作品では、慎吾くんの「凪待ち」なども同類と思うし、「万引き家族」も決して派手さはなかった。
最近はハリウッドやディズニーの作品、アニメなど豪華絢爛なエンタテイメント系の作品が映画の主流みたいになっているが、こういう人間の内面とか裏面とかに迫るものも見応えがある。最近観た作品では、慎吾くんの「凪待ち」なども同類と思うし、「万引き家族」も決して派手さはなかった。
海外作品も含めて、こういう地味な秀作を積極的に上映している「フォーラム」と「チネ・ラヴィータ」は、偉いなぁ。