○映画「ローン・レンジャー」
ローン・レンジャーといえば、僕が多分幼稚園かもっと前にTVドラマとして放映していた。だから記憶はうっすらある。でもあのテーマ音楽は強烈に覚えている。
ロッシーニの「ウイリアムテル序曲」。愛馬のシルバー号を自在に操り駆け巡るローン・レンジャーにぴったりの音楽だ。ある意味僕のクラシック音楽の原点かもしれない。
さて映画。
その幼い頃の記憶では、ローンレンジャーはさっそうと白馬を乗り回し、拳銃を操って西部のアウトローたちをバッタバッタと倒していくヒーローと思っていた。
でも最新の本作では、少し違う。主人公は悪事を憎み正義感が強いが、暴力を嫌い拳銃もほとんど使わない。ある意味ちょっと冴えない地方検事だ。復讐心に燃えるネイティブアメリカンの相棒トントとことごとく衝突する。
なんか途中は不甲斐なくてイライラした。最初からもっと飛ばしてくれよと言いたくなる。まぁ、最後はちゃんと痛快アクション満載で満足できるんだけどね。
ジョニー・デップは相変らずの存在感。すごい役者だ。ローン・レンジャー役ではなく、相棒のトント役のところがよい。
でも監督が「パイレーツ・オブ・カリビアン」と同じということで、全編の流れは似た感じだ。それが多少気にならないでもなかったが、間違いなくお勧めの映画です。ぜひご覧下さい!