お江コラの定期演奏会を聴きに行った。う~~ん、いつものことだけど、今年も脱帽…。
◎合唱団お江戸コラリアーず第12会定期演奏会
日時:2013年8月4日(日)14:00開演
場所:文京シビックホール
曲目:
・Vier LiederOp.75(メンデルスゾーン)
・男声合唱とピアノのためのFragments(信長貴富)
・男声合唱組曲「水のいのち」 他
そう、脱帽だなぁー。
20~30代の若手を中心とした90名を超える合唱団。まさに若々しい張りと艶のある歌声を聴かせてくれた。
メンデルスゾーンも高田三郎も良かったが、やっぱり圧巻は信長貴富の「男声合唱とピアノのためのFragments」だ。副題が「特攻隊戦死者の手記による」
まさに特攻隊員の手記に曲をつけたもので、合唱もピアノも難曲。プロの演出家(斎藤千津子氏)による照明や振付も良かった。その演出をこなしながら、あの難しい合唱もきっちり歌いきった。凄い!20代、30代のメンバーは、特攻隊の歌をどういう気持ちで歌ったんだろう。それも興味深い。
演出付きの難曲を軽々?こなすのも凄いが、どの曲もグイグイと聴き手に迫ってくる。これが昨年のコンクールで実質的にパーフェクトを達成した、日本一の合唱団の為せる技と言ってしまえば、そのとおり。
じゃぁ彼らと僕たちは何が違うの??
(以下、合唱素人が言うのもなんですが…、正しいかどうか全然分かりませんが…思うところをちょっと)
うーん、歌そのもののテクニックはそんなに大きな差があるとは思えない。ただ、彼らは曲を自分のものにして溌剌と自信を持って歌っている気がする。のめり込んで、今にも身振り手振りいっぱいに踊りだしそうだ。
僕らの合唱が決して自信なさげに歌っているわけでもないが、その辺りが聴衆へ訴える力の差かなぁー。だから1800名入る文京シビックホールがいっぱいになる。(すくなくとも1Fは満席状態)
彼らには溢れんばかりの若さがあり、のめり込む力がある。でも、でもなんです。僕らオジサンは、彼らがまだ経験していない人生の機微、喜怒哀楽、辛酸にどっぷり浸かっている。それをどう歌に込めるのか。僕らならではの表現があるはずだ。
まぁ、それが難しいことは良く分かる。でも僕たちも、ただのめり込んだり、感情移入して歌うのではなく、俳優やプロ歌手のようにこれまでの経験を活かして「演じる」ことも必要。またそれができるはず。
この辺りのことについてはもっともっと言いたいことがあるが、長くなるので止めときます。
練習も大切だけど、こういう話をみんなですることも、コンクール上位入賞を目指す合唱団には必要だ。