呑む気オヤジ/蔵王山麓蓬莱庵便り

蔵王山麓暮らしのオヤジの日記。合唱も映画もドライブも温泉も、たまには俳句も・・・😄

2021映画鑑賞記 '21-01~03「鬼滅の刃」「おとなの事情」「すばらしき世界」

2021-02-26 | 映画(DVD)の話
今年に入ってから観た映画を記録する。
 
♪「鬼滅の刃・無限列車編」('21-01)
 
 
こんなに大ヒットしている「鬼滅の刃」って一体どんな話なんだろうと、持ち前の好奇心(=野次馬根性、物見高い)で、映画を観に行くことにした。(決して「キメハラ」が怖かったということではありません苦笑)
しかし映画は物語の途中の部分らしく、それならば最初からストーリーを知りたいので、テレビアニメのDVDをまず観ることにした。映画の手前までDVDを観てそれから映画館へ。
 
映画を観終わった後に、残りのアニメを観てコミックも最終巻まで読み、「鬼滅の刃」を最後まで制覇した。
うーむ、確かに面白かったし、胸にグッとくるところもあった。ただ若者や子供がそこまで夢中になるほどの感動は、ジイさんにはなかった。
鬼と戦う鬼殺隊隊員は、過去に親子や兄弟などとの壮絶な確執や後悔などを抱えている。それらを乗り越え、自分の命をかけて仲間や身内のために戦い、壮絶な死を遂げる。鬼も然り。もともと人間だったが、いろいろな事情で鬼と化し人間を食らうが、鬼殺隊に討たれ太陽を浴びて塵芥となって消滅する間際に、人間の心を取り戻すことも。
そういったところに、今の希薄な人間関係の中に身を置く若者は共感や憧れを覚えるのだろうか・・・などとジイさんは妙な理屈付けをしてしまった。
結構グロテスクなシーンも多いのに幼児までもが夢中になるのは、単純にギャグ漫画的なシーンも多く出てくるからなのか、そのあたりが良く分からない。
まぁ、流行りに乗り遅れないようにしようとか、夢中になるものが欲しいとか、いろいろあるだろうが、「キメハラ」なんていうものは、愚の骨頂と思う。
 
 
♪「大人の事情 スマホをのぞいたら」('21-02)
 
 
とても良く出来た、まさにブラックユーモア溢れる大人向けのコメディーだ。
ある出来事がきっかけで毎年1回集まってホームパーティーをする夫婦3組と中年独身男性。ちょっとしたきっかけで、みんなのスマホの中身を公開することになる。そこから暴かれる秘めやかな事情・・・。
もともとはイタリアのドラマで、国内の映画賞を総なめしたらしい。全世界十数カ国でリメイクされたようだ。
久しぶりの常盤貴子が良いし、鈴木保奈美の存在感もさすが。東山くんも田口浩正も良い味出している。
この作品はぜひ観て欲しい。尚、やましい事のある方はご夫婦で観に行かない方が良いと思います。
 
 
♪「すばらしき世界」('21-03)
 
 
最近知ってお気に入りの西川美和監督の最新作。役所広司が、人生の大半を刑務所で暮らし、50を過ぎてから出所後の世間に馴染もうとしてもがき苦しむ元暴力団員の役を好演している。
西川美和監督の作品は、処女作の「蛇イチゴ」以外はDVDで観た。「ゆれる」「ディア・ドクター」「夢売るふたり」「永い言い訳」、それぞれ何か訳ありで屈折した人生を歩む主人公が多い。今までの作品はラストがうやむやで含みを持たせ、この後主人公はどうなるのだろうと観客に考えさせるものがほとんどだったが、今回の作品は結果が明確で、ある意味すっきりする。でもエンディングは辛く悲しく、主人公の悲惨(でもある意味、最後は幸せ?)な運命が観る者の胸に突き刺さる。
仲野太賀、六角精児ほかの共演者も、それぞれがとても良い西川美和監督の作品、これからもとても楽しみ。この作品もぜひご覧いただきたい。ジイさん的には5つ!
 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 地震、そして仕方がなく湯治... | トップ | 今年の蔵王山麓蓬莱庵 Sun '... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

映画(DVD)の話」カテゴリの最新記事