サイモンとガーファンクル。
僕にとって、なんとも魅力的なデュオだった。
ビートルズやローリングストーンズよりも、繊細で深刻で悩ましい。
ポールの華麗なギターの調べ、アートのハスキーながら甘美な歌声、そしてなによりも二人の完璧なハーモニー・・・。
憧れの「アメリカ」の匂いを撒き散らしていた。
そんな彼らの3度目の日本公演を聴きに行った。
〈SIMON&GARFUNKELコンサート〉
・2009年7月11日(土) 5:00PM開演
・東京ドームにて
いやぁ~、渋い!凄い!上手い!偉い!!
暗転したステージに二人が現れて、静かに「Old Friend」を歌い始める。
うぅぅ、良いなぁ・・・。
歌い終わってアートが「僕のOld Friend、ポールです」と紹介する。
その後は次々とヒット曲を歌ってゆく。
アートの歌声は、さすがにボリュームが少なくなった。そして昔と較べると完璧とは言い難い二人のハーモニー。
でもアートは相変わらずのハスキーさに甘さが融けた歌声を聴かせてくれたし、ポールのギターのアルペジオは、ずんずんと僕の胸に突き刺さってくる。
高校の頃、散々ギターで練習したっけ。
実は最初、二人ともちゃんと歌えるのだろうかと、ちょっと心配していた。
高い入場料を払って、年老いた二人の盛りを越えた歌声を聴かされるのではないか・・・。
でもその心配は杞憂に終わった。う~ん、やっぱり良いなぁ~。最高だなぁ~。
中締め?の「明日に掛ける橋」は、ポールもメロディを歌い、そしてアートがきっちり最後まで歌い上げてくれた。
もう涙ウルウル。
そしてその後のアンコールも「サウンド・オブ・サイレンス」「ボクサー」「セシリア」と超有名ヒット曲が続く。
大人の味だなぁ~。ニューヨークに行ってみたいなぁ。セントラルパークを散歩したいなぁ~。
今回のコンサートで、アートは何度かポールのことを「Old Friend」と呼んだ。
「Old Friend」の歌詞に「年老いた友人同士、旧くから友人同士、ブックエンドのように公園のベンチに腰掛ける・・・、僕らの姿を想像できるか?70歳になったらどんな気持ちになっているんだろう」
この歌を歌ったのは実に40年前の27歳のころだ。
今67歳になって、どんな気持ちで歌っているのだろう。アートはどんな気持ちでポールのことをOld Friendと呼ぶんだろう。
なんとも味わいの深い、大人のコンサートでありました。
PS)
S&Gの来日は1982年と1992年に続き、3度目。
実は僕はその全てを聴きに行っている。
82年は仕事が長引いてしまい、後半しか聴けなかった。
後楽園球場(ドームではない)に5月の爽やかな風が吹き込む中、スーツ姿で彼らを見守った記憶がある。
92年は東京ドームで、これまた大人の雰囲気が漂う静かで落ち着いたコンサートだった。
そして今回、もう最後かもしれないという思いと、二人とも70歳近いんだ!という感慨もあって、過去2回とは全く違う心持のコンサートだった。
3回とも聴けたなんて、幸せだね!
北海道は18日に札幌ドームで開催されますが、都合がつかずチケットを購入しませんでした。あの名曲の数々、本当は聴きに行きたかったのですが残念です。
これから先、二人が元気な姿で歌ってくれるとは限りませんし・・・ひょっとしたら最後の日本公演になるかもしれませんよね。でももし、次回来日してくれたら必ず聴きに行きたいと思います。
ダンさんもS&Gがお好きでしたか?
とても良かったですよ。やっぱり超一流のアーティストのコンサートは違いますね。
特別な演出があるわけでもない淡々としたコンサートなのに、大満足でした。
それだけ二人の実力が高いということですね。
残念ながら、「最後の日本公演」は間違いないんじゃないでしょうか。
クラプトンなんて、何回「これが最後の」って言ってたか分かりませんが・・・
お聞きしてましたっけ?札幌ですか?
お読みいただいてお分かりと思いますが、僕は6年間札幌に住みました。
とても良いところですね。
札幌近郊に別荘を持って、いつでも行き来できたら、どんなに良いでしょう
北海道の田舎に住んでいます。
子ども達がみんな札幌なので、暇さえあれば札幌に行っています^^
札幌は大好きな街ですよ~
♪好きですさっぽろ~♪
シンディさんもS&G好きですか?聴けなくて残念でしたね。
ブログに書いた通りで、とても良かったですよ。
「ミセス・ロビンソン」は、バックのスクリーンに「卒業」のロビンソン婦人登場シーンが映し出されました。
若き日のダスティン・ホフマンも懐かしかったです!
そんな中で、例のイントロが始まるんです。
思わずゾクゾクってなりました。
残念だけど、やっぱりもう来日は最後かなぁ・・・。
合唱をやられているんですか?
ぜひまたお越しください。よろしくお願いいたします!