先に「我ありて宇宙あり」ということを書いた。
逆の言い方になるが、「我なくして宇宙なし」なのである。
大方の人は、宇宙の広大さと比べたら、自分なんて比べようもない小さな存在、そんな小さなものがいようがいなかろうが、宇宙としては何の変化もないと考えそうである。
しかし、どんな小さな存在も宇宙の中にある以上宇宙の一欠片、宇宙の一欠片である以上宇宙の法則が働いている。
今あるその一欠片を存在しないものとすると、法則の働かない完全な無の空間ができることになる。宇宙は何か力の働いた場であるから、そこに完全な無の空間ができたとしたら宇宙はその穴に落ち込んで崩壊することになる。
つまり、我という一欠片がある以上、それなくして宇宙は存在し得ないということになる。
まあ、宇宙の中にある素粒子は、4つの力を有しているという。強い力、弱い力、電磁力、重力の4つ、中で電磁力と重力の影響範囲は無限大。宇宙内のものは遠い近い、力の強弱はあっても皆、繋がっていて切り離しようがないということである。