英国で今日、エリザベス女王 即位70周年の式典が行われた。
1952年に即位、翌年に戴冠式が行われ関連の記憶が蘇った。
戴冠式には日本からは現上皇の明仁皇太子が出席され、帰国の途上、松下電器を視察に来られた。
私は当時小学5年生、日の丸の旗を作ってチョコレート色の車で通られた道路脇で旗を振った。
人の影は見えたが、よく見えなかったのを覚えている。
この皇太子の視察には、テンヤワンヤがあったので、印象に残る思い出となっている。
というのは、松下電器の本社前は府道であり隣接並行して京阪電車の線路がある。その府道、線路の向かい側にも松下電器の敷地があり、当時そこに2階建ての大きな木造の寮があった。その寮が皇太子来訪の数日前に火事で全焼していたのである。
火事と喧嘩は江戸の花なんていうが、火事は誰にとっても大きな出来事である。火事だと聞いて早速駆けつけた。家から200メートルほどの距離である。
次々と消防車が集まって来て消化を始めた。消化の水は水道のほか本社のプールからホースを引き、電車のレールの下を通して消化していたのである。
火災後消防の原因調査なんかもあり、すぐに片付けもならず、大慌てでテント地で目隠しを作っていた。火事場見物は10回近く経験があるが、私には最大のものだった。
興奮しながら見ていたのを思い出す。