年賀状は前に紹介した文章でやっと25日に作成して、26日に投函した。元日配達を約束した郵政には1日遅れたが何とか間に合うのではないかと思う。
今年は何て書こうか、思いつかずやっとこさできたのがあれだが、あのテレビドラマの1シーンというのは私が見たというものではなく、ある本の中で非常に印象深いものとして記憶していたものなのである。
佛教を学び出して内山興正老師の本と合わせてよく読んだのが佛教学者 紀野一義さんの本なのである。内山老師の文章は知的で禅僧らしく透明な水墨画を見るような感じがしたが、紀野さんの文章はさすが日蓮宗の寺の生まれらしく法華経のように華やかな世界描写、つまり情的なものが感じられるように思う。
その紀野さんの「いのちの風光」といいう本の中に書かれていた一文なのである。
おばあさん役は東山千栄子だったが、そのシーンに非常に紀野さんは感銘を受けたとのことだったし、私にとっても紀野さんの本の中で一番印象に残していたものなのである。
紀野さんは、美しい思い出とはその底流には無私なる精神があるというようなことを書いていたように思う。支え支えられている関係がちゃんとあるから淋しくないのである。
その点楽しい思い出は自分の楽しさだけでしかないとしたら、「あの時は楽しかったのに今はみじめ」ということで寂しさを倍増しかねない。
さて、その紀野さんの訃報が今日の新聞で報じられていた。今回のことで紀野さんのことを思い出しもう随分高齢になられているとは思っていたが、91歳で亡くなったとのことだった。
まあ、こんなことも何かの因縁なんだろうね。
ということで、本文をもって今年の書き込みは終了とします。こんな駄文でよろしければ来年も見てやってください。
どうぞ、良いお年をお迎えください。
一法 拝