7月16日(日) 晴
梅雨が明けたかと思わせる暑い日でした。外に出ると暑くてあまり元気がでません。
久しぶりに一日家で溜まったVTRを見たり、本を読んだりして過ごしました。
以前「限界集落株式会社」(黒野伸一著)と言う過疎の田舎を復興させる小説の話を書きましたが、その続編となる「脱・限界集落株式会社」を読み終えました。こちらは地元のシャッター街となった商店街を活性化させようと悪戦苦闘する中に美辞麗句で推進する再開発事業との闘いを描いた小説になっています。地方の活性化としてよくある再開発事業ですが一部のデベロッパーだけが利権を得る構造に一般市民は簡単に騙されて、地に根を張って地道に新しいしくみを創り出しながら活性化に取り組んでいる人達と対立する訳です。まぁ最終的には地道な商店街活性化を進める人達に軍配が上がる訳ですが、この種の問題は現実に良くある話で、結果的に失敗した例もたくさんあります。いわゆる箱モノを作って魂の入らないものがいかに無益な結果をもたらすかと言ったことだと思います。
現在大型のショッピングモールなどに押されて、従来の商店街がシャッター街となっている現実が自分の周りだけでもたくさんあります。そんなシャッター街で何とかしようと頑張っている人達がいるのもまた現実です。自分は単なる傍観者ですが、孤軍奮闘しているだけのように見えてしまいます。元々個人経営の人達が一つの組織だった動きが出来にくいのは良くわかりますが、少し視点を変えて大型のショッピングモールとは違った方向で活性化を模索する上でこの本は参考になるんじゃないでしょうか。
自分は「限界集落株式会社」のテーマである過疎の農村の活性化も「脱・限界集落株式会社」のテーマであるシャッター街化した商店街の活性化も結局は従来のしくみにとらわれず、何が人の役に立つのかを突き詰めて行く観察力とそれを実践して行く行動力が求められているように思います。そのためには自分達だけで頑張るのではなく、違った分野の仲間を作って行くことがキーになるような気がします。
またつまらない話を書いてしまいましたが、最近自分が農業をしてみたり、庭木の剪定をしてみたりしていて大資本に頼らない従来の産業をどう継続させていくか興味があります。まぁたまには真面目に考えることもあるのですが、何分隠居の身ですから。と言うことで明日はヨットでクルージングしてきます。