ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2016.6.5 長い一日その①~指導者養成コース10日目

2016-06-05 23:21:59 | ヨガ
 瞑想ヨーガ指導者養成コース10日目。今日は夫と別行動。私は午前中クラスに出席してから、夫は直接京都に向かう。

 今日のプログラムは午前中が“ヨーガスートラを学ぶ”の2回目、午後は今日が新月ということで“マントラ付「月の礼拝」トレーニング”というスケジュールだ。
 あいにく雨降りの朝。いよいよ入梅だろうか。晴雨兼用の日傘をさして早めに出かけ、3番乗り。
 
 いつものように出席を取る。「6月生まれの人はいますか。」とSさんがおっしゃると私を含めて3人が手を上げた。5月生まれの2人も加わって、Sさんの後に感謝の言葉を唱えていく。私は「今日もこうしてここに来ることができたことに感謝いたします。」と一言。

 まずは昨日までの内容に関する質問タイムから。あちこちからどんどん手が挙がり、それぞれにSさんが答えていくうちにあっという間に1時間が経過。自宅で練習するときの様々は悩みや、これから人に教えていく上での注意事項など色々である。ヨーガで感情が開放されるのを経験できた人は幸せだということ、身体のある部分を動かしたり、あるポーズを取るとわけもなく涙が流れてくる不思議な体験などのお話もある。
 中でも怒りの感情は肝臓に、悲しみの感情は肺に、恐れの感情は腎臓にそれぞれ溜まるというSさんのお話に納得。

 というのも、私は現在両肺に多発転移の身であるが、初発以来知らず知らずのうちに悲しみの感情をここに溜めていたのだろうと感じることがあった。そして、ここのところ調子が良いのは、幸せな気分を上手にキープすることで自分なりにうまく心を静めることが出来ており、肺や胸に負荷がかかっていないのではないか、となんとなく感じていたからだ。

 休み時間に、その話をSさんに報告したところ、「もし嫌でなければ是非皆にシェアしてほしい。」と言って頂く。私自身は全く構わないけれど、皆さんがこんな話を聞くのは重いのではないか、と思ったけれどSさんにお任せする。

 休憩後は、昨日に引き続き大地への感謝の礼拝からスタートして、逆転のポーズまでゆっくりと気持ちよく小一時間身体を動かした。魚のポーズからシャバーサナの後、再び瞑想をして心穏やかに安心してスッキリと目が覚めた気分。

 次いでヨーガ哲学の時間がスタートした。「そもそも哲学は楽しい気分で勉強するもので、暗い気分でやるものではないのです。」とSさんはおっしゃる。私たちはヨーガ哲学の知恵を日常生活を行う上で何に活かすのか。目標は一人ひとりが喜びに満ちて生きること、そのためにヨーガの知恵を学び、実践するわけだ。

 ここでSさんから振られて私の体験を話す時間になった。実際に8年半再発治療中であるが、悲しみを溜めずにいられるようになったことで体調が良くなっているという話をお披露目する。もちろん医学的には決して心配ない状態ではないけれど、不思議なくらいこのまま大丈夫という落ち着いた穏やかな気分で毎日が過ごせるようになった、と。
 「なぜ、そうなったのかと思いますか。」とSさんに問われる。そう、答えはとてもシンプルで、ただ気づいたからである。幸せに生きることで身体が悲しみを溜めなくなったことに気づいた、そして体調が変わったというのだ。これをヨーガ哲学では“気づきと変容”と呼ぶそうだ。一度この両方を経験するともう戻ることはないという。こうした物事の捉え方、即ち現象の良し悪しを判断するのではなく、何に気づくかということが大切なのである。

 そして、残念ながらここでタイムオーバー、時間切れ。皆さんから「いってらっしゃい!」と送り出されて、後ろ髪を引かれつつもとても満ち足りた気分でスタジオを後にした。
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2016.6.4 瞑想ヨーガ指導者養成コース9日目、マイペースでトライ

2016-06-04 22:51:03 | ヨガ
 瞑想ヨーガ指導者養成コースは前期も9日目、残り3分の1になった。
 週初めはどうなることかと思った体調もなんとかほぼ平常に戻り、今朝は今週初めての大洗濯。来週からはお天気が崩れるという。大事な晴れの日を随分無駄にしてしまった。いつもより早起きの土曜日。こうして無事休まず出かけられたことに感謝して家を出た。

 特に出遅れたわけでもないけれど、いつも陣取る場所がすでに埋まっていたので、今日は入り口の壁際のマットに座る。
 Sさんが出席を取り、奇跡のリトリートからご一緒していた同じチームのMさんが仕事の関係で後半出席が叶わなくなり、次期のコースに振り替えて受講されることになった旨お話される。既にLINEで連絡は受けていたけれど、実際Mさんの不在を実感すると皆、とても残念そう。全員揃って修了出来たらよかったのだけれど。

 まずは身体を慣らすためにマントラ付きの大地への挨拶の礼拝、太陽礼拝を3回ずつ繰り返し、シャバーサナを経て軽く瞑想、シャーンティを味わう。この2週間、殆どレッスンに出ていなかったのでなかなか思うように身体が動いてくれない。それでも最後のシャーンティはとても穏やかで気持ちよい。

 チームに分かれて、自分で成長出来たと思うことについてシェアし合う。自身の成長は忘れてしまいがちなので、敢えて思い出して声に出して耳から自覚するとより強く感じることが出来るという。そのためのシェアだそうだ。ポイントはgood and new で人生の良いことにフォーカスすること。どうしても不安や暗い気分にフォーカスしがちな時、必要な手法だという。6人のチームが5人になり、Mさんの不在を皆が意識しているのを感じる。

 午前中は“解剖生理学の基礎2”で、呼吸器系の基本を理解する。肺、横隔膜、呼吸にかかわる筋肉と骨、心臓、血管、血液の役割と構成、呼吸の仕組みなど、昔理科で学んだことが今、とても新鮮に蘇ってくる。座学の後は3人でチームを組んで、それぞれの呼吸を観察する。最終目標は深い呼吸により上半身の前後左右が丸く大きく動かせるようになることだ。どうしても硬い部分は動きが悪い。これを自分で意識しながら、アーサナや均整術で調整していく。私はどうしても胸部を庇うために鎖骨周りや大胸筋が硬く凝り固まっている。これを2人がかりでほぐして頂き、魚のポーズやアッパードッグのポーズをすると、びっくりするほど呼吸が深く楽に出来るようになった。凄いことである。

 そして、お待ちかねのランチタイムはいつもご一緒するお2人と3人で。前回混雑で入れなかった、皆が大好きなタイ料理レストランへ向かった。今日はラッキーにもすんなり奥のテーブルに入れた。さすがに病み上がりで、辛いものはちょっと自信がなかったので、さっぱりした麺にした。美味しかったけれど、珍しく完食出来ず、ちょっと残念。

 午後は呼吸の続きで、胸式呼吸、腹式呼吸の違いを学ぶ。私は中学高校時代のブラバンのおかげで腹式呼吸が染み付いているが、食後すぐに横隔膜を主に使う腹式呼吸はちょっと頂けない、ということで実践は後にして座学から。深くゆっくりした呼吸をするときの効果、速く力強い呼吸をするときの効果を比較して学ぶ。
 
 ちょうど眠くなる時間ということもあり、マントラを唱えつつ新しいキールタンを数曲歌う。とにかく気持ちよくて途中でウトウトしてしまう。呼吸が浅い人もこうしてマントラを唱え、キールタンを歌うことでどんどん呼吸が深くなっていくという。歌うことはやはり身体にいいのだと実感する。

 休憩を挟み、最後は身体をほぐしてからアーサナの時間。ジャンプをしたりねじったりしているうちにちょっと頭が痛くなってくる。休み休み参加して、心臓より頭が下に来るいわゆる逆転のポーズに挑戦する。段階を追って無理はしない、ということで、まずは肩立ちの第一段階からスタート。ひとつずつ丁寧に教えて頂くと、普段なかなか出来ないで諦めてしまうことにも挑戦してみようかという気分になるのが不思議だ。もちろん皆が一緒だから、というのも大きいのだけれど。

 こうしたポーズは首に少しでも違和感や痛みがある時は出来ないものだけれど、自分の身体と相談しながら一歩一歩進んでいくと不思議と大丈夫。Nさんとペアを組んでお互いにサポートし合う。自分ではよく見えないので、フォローしてもらうのはとても有難い。腹筋を使うこと、使うこと。もうプルプルしてくる。今度は頭立ちでウサギのポーズからスタート。三点倒立にも初めて挑戦したけれど、やり方がわかっただけで十分満足して、何度か自分なりにトライしてみた。柔軟性や筋力が必要なので、徐々に練習できれば十分だな、というのが今日の感想だ。

 こうした逆転のポーズは頭がスッキリするという効果がある。何か打開策が必要なとき、インスピレーションが欲しいとき有効なポーズだという。あのガンジー氏が何かあると逆立ちをしていたというのだから、なるほど、と思う。

 そして最後はプラーナ・ヤーマ(呼吸法)をいくつか。カパラバディの簡単バージョンであるというバストリカーを学んだ。ふいごのような呼吸法で、強く吐けば、自然に吸う息は入るという仕組みだ。続いて蜂の羽のブーンという音という意味のブラーマリーも体験。眉間めがけて出来るだけ高い音をハミングする。この呼吸法は強制的にリラックスさせる時に有効だという。頭がヒートアップしていて眠れないときなど、是非取り入れたいと思う。

 というわけで、今日もあっという間の1日だった。
 明日は残念ながら半日でクラスを早退して、京都に向かうことになっている。有難くも充実した忙しい土日である。

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2016.6.3 やっと週末、に思うこと

2016-06-03 20:58:26 | 日記
 ようやくの金曜日。
 当日の朝に電話をして突然休むという休暇の取り方は一番避けたいこと。であるのに、久々にそんな休み方をしてしまった自己嫌悪感満載の長い1週間だった。せっかくいいお天気が続いていたのにろくに洗濯も出来なかった。

 水曜日はヨレヨレで出勤、帰宅後は手抜きの食事を作って片付けは夫に任せ、入浴を済ませただけでひたすら眠る。

 昨日の木曜日。やや足元がしっかりしてきて、気持ち悪さが大分軽減してくる。それでも胃の痛みは取れず、まだ本調子ではない。1日働くとやっぱりグッタリ。夕食を作って片付けて入浴したら、もう余力がない。リビングでちょっとドラマを見るが、途中でウトウト。諦めて早々と就寝。

 今朝。ようやく下痢が治って普通便に戻った。3日分処方されたクリニックでの薬も昨夜で飲み終えた。それでもいまだ胃の重い違和感は残っている。念のために市販の胃腸薬を持参して出勤した。

 そんなこんなでようやくの金曜日。体調を崩したのが月曜日後半からだったからこそ、なんとかこの週末復活に間に合ったというか。明日からはまた瞑想ヨーガの指導者養成コース、そして、日曜日は息子のコンサートで京都に行かなければならない。発症が週の後半だったら、週末の予定は全部キャンセルだったかもしれない。そう思うと、ぞっとする。

 そんなわけでとてもじっくり腰を据えてブログを練る時間はなく、こんなメモ書きに留めている。
 一時期このブログをほぼ毎日書いていた折には、夫から「よくもまあそう毎日々々書くことがあるねえ」と揶揄されていたが、ここのところペースダウンしたところ「今日は書かないの~?」と言われるようになった。まあ、そんなものなのかもしれない。日記といいつつ毎日の更新がないとなれば、毎日ご訪問くださっている方には申し訳ない限りである。

 それにしても具合が悪くなると、やはり私は動物なのだなあと思う。ひたすら暗いねぐらや穴に閉じこもるわけにはいかないので、薄暗い部屋で、ベッドで小さく丸くなって嵐が通り過ぎるのをじっと息を殺してやり過ごす。
 あまり食べずにひたすら休息して、カロリー消費を最低限にする。いつもドタバタ動き回る私としてはそんな冬眠状態を思わせる数日だった。

 このたびのダウンによせてご心配のメール等を頂いた方々、どうもありがとうございました。いつも同じことの繰り返しをして学習しない馬鹿ですみません。

 ということで、また綴りたい話題があれば(そして書く体力・気力があれば)明日以降引き続き綴っていきたいと思う。

 嬉しいニュースについて一言。
 北海道で行方不明だった7歳の男の子が無事保護されたという。ほっとした。ちょうど山菜取りの自動車や消防車やらの光景を旅先で見たばかりの出来事だったので、息子の小さい頃とも重なって、なにやらとても気になっていた。どうしていたのかはさておき、無事で本当に良かった。
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2016.5.30-6.1 不覚にも・・・ダウン

2016-06-01 20:52:15 | 日記
 あっという間に6月になってしまった。この3日間のことをメモ程度に書き記しておきたい。

 一昨日のこと。十分リフレッシュした後の月曜日。普通に出勤する。
 昼頃から胃の重苦しい痛みが始まる。お腹の空き過ぎかと思うが、食欲はあまりない。ランチは軽くカフェのサンドイッチにする。午後から胃の痛みがどんどん強くなる。差し込まれるような、絞り上げられるような痛み。吐き気も出てくる。

 なんとか定時まで仕事をして帰宅。これまたなんとか食事の支度をする。食欲は殆どない。夫に殆どたいらげてもらう。家にあった手持ちの胃薬(ザンタック、ムコスタ)を2種類飲む。
 食後はリビングで横になるも、胃が突き上げられるように差し込むように波打つように痛む。下痢しそうな下腹部の痛みもあるが、お手洗いにいってもダメ。
 気持ち悪さが増してくる。無口になり、夫は救急受診した方がいいのでは、と言うが、とりあえず様子見にして早めに入浴して就寝。

 昨日。夜中辺りからすっかり下痢になり、何度かお手洗いに起きる。
 ひとまず普通どおり起床。出勤するつもりだったが、なんとなく熱っぽいかなと体温を測ってみると38度超え。これはちょっとまずいか、と朝食の支度をしながら夫に報告。午前中外せない仕事があるので、とりあえず出勤して午後から休暇にしようかと思うも、気持ち悪さも胃の痛みも治まらない。

 夫を送り出して、出勤を断念。職場に休暇の連絡をして、ふらつきながら朝一番でクリニックに向かう。「昨日の昼から胃の痛み、吐き気があり食欲不振で、夜遅くから水様便が続いています。今も気持ち悪さと胃の痛みは治まらず、朝、8度を超える熱がありました。」と報告。
 喉をチェックし、お腹を触診され、「何か思い当たるような食べ物は?」と聞かれるが「?」。
 「お腹の風邪なので、今日・明日は冷たいもの、生もの、柑橘類などは食べないこと。水ではなくお茶を体温程度までにして、下痢しないように小分けして飲むこと」とのお達しが。ビオスリー、ナウゼリン、ホスミシン、ブルフェン、ナオマレルミンの5種類の薬がそれぞれ3日分処方された。
 会計後、ヨロヨロと隣の薬局に出向き、薬を受け取る。ロキソニンはブルフェンと同様解熱鎮痛剤なので、この3日間はブルフェンを1日3回服用して、ロキソニンはお休みすることになった。所要時間はクリニックと薬局の往復・待ち時間も含めて50分弱。具合が悪い時に遠くの病院まで行くのは大変だな、としみじみ。

 帰宅して薬だけ飲み、パジャマになってベッドへ。結局、夕方までうつらうつらベッドから出ることが出来ず。さすがに何も食べないと薬も飲めないからと、バナナ1本とお茶を流し込んで薬を飲む。再びベッドへ。夫が帰宅しても夕食の支度すら出来ず、夫に作らせてしまう体たらく。

 せっかく作ってもらったものも半分も食べられず。薬だけ飲んで、入浴、就寝。相変わらず胃部に違和感があり、食べると今度は差し込むように腸が動き出し、いきなり下痢になる。ロキソニンとブルフェンのおかげで熱は7度台に。

 そして今日。
 夜中にお手洗いに駆け込むことはなく、朝は泥便まで回復する。相変わらず胃の痛みと吐き気は続いている。夫を送り出し、なんとか出勤。
 昨日出来なかった仕事を朝一番に終え、溜まったメールや案件を処理。さすがに仕事に出るとしゃきっとする(せざるを得ない)が、痛みはしつこく続いている。夫が「日曜日に昭和新山で食べたホタテ丼が当たった(ノロウィルス)のではないか、ちょうど24時間の潜伏期間でぴったりだし」と言う。

 かくいう夫はピンピンしている。やはり免疫力と基礎体力の差なのか。ノロウィルスといえば10年以上前に、職場近くで友人とランチで頂いたシラス丼に当たって酷い目にあったのがトラウマになっている。

 それにしても、ここのところ体調が良いからと調子に乗りすぎたかもしれないとちょっと反省。いつもこのパターンで、なんとも学習しない馬鹿である。せっかく旅行で美味しいものを沢山頂き、体重が1kg増えたと思ったら、今回の不調でいきなり1.5kgの減。
 昨日はパソコンに向かうことすら出来なかった。本当に具合が悪い時にはパソコンの画面など見たくないものだなあと思う。

 具合が悪ければ午後からまた休みを取って、と上司からは言って頂いたが、仕事もあるし、ようやく定時まで働くことが出来た。とはいえ、相変わらず胃の痛みは続いている。
 週末はまたしても予定がギッチリだし、ここでコケるわけにはいかない。あと2日、なんとか持ちこたえなければ。

コメント (2)
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