ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2023.3.15 採血後腫瘍内科診察、エンハーツ39クール目 さらに6割に減量35回目無事終了

2023-03-15 23:39:51 | 治療日記

 昨夜は、ブログアップ後、新幹線の車内で夫と2種類の駅弁をシェアして頂く。食後は前回広島からの帰りに頂いて美味だった期間限定のアイスクリームをリピートで頂き、定刻通り病院最寄り駅に到着。夫が在来線に乗り換えるのを見送って別れた。
 そのまま前泊するホテルにチェックイン。旅行支援のクーポンをゲットし、18階のレディスルームで荷物を置く。母にMeet通話で無事帰京したことを報告してから、階下のコンビニで今朝の食事等を調達する。

 やはりとんでもなく疲れている。有馬温泉でしっかり入浴は済ませているので、お部屋に備え付けてあったアロマバスジェルでバブルバスで温まり、早々にベッドに入る。ドラマの最終回を途中から視たものの、眠気が酷く、10時前に消灯。あっという間に眠りに落ちた。
 そして今朝。夜中にお手洗いに起きることもなく、目覚ましが鳴るまで起きることはなかった。なんと8時間も連続して眠れた。相当疲れていて、寝不足が祟っていたのだろう。
 
 浴槽足湯の準備をして顔を洗う。今日は昨日より気温が上がるという。家族LINEに「おはよう」のスタンプを送る。今日は息子は最終出勤日。課の送別会も開いて頂けるとのこと。本当に有難いことである。
 
 新聞を読み、ニュースを視ながら昨夜調達した朝食を摂る。お腹は快調。BS朝ドラを視て、身支度を整える。
 今日はレイトチェックアウトOK なので最低限の手提げだけ持ち、残りは部屋に置いたまま身軽に出発する。外に出ると日差しはあるが、風はまだ冷たい。ヒートテックも息子のマフラーもあってよかった。
 
 病院に到着し、受付のIDカード機をすんなり通過。採血・生理検査受付へ移動する。採血のピンク色の受付番号表を持ち、掲示板を見ると、20人ほどの待ち人数。待ち時間は11分待ちから13分待ちへと変わる。
 マフラーとコートを手提げに仕舞い、態勢を立て直す。10分ほどで採血室に入れることに。

 今日の採血担当は、初めましての女性だった。名札を見るとMさんと仰る技師さん。殆ど痛まず針刺し、抜針もそれほど痛まなかった。
 採血が終了して、お礼を言って採血室を後にし、止血しながら向かいの腫瘍内科に移動する。待合い椅子はそこそこの込み具合だ。定位置を確保出来ずじまいだった。受付は1人だけ並んでいたけれど、殆ど待たずに済んだ。月初めなので保険証確認も一緒に提出する。
 いつものようにコロナ関連問診票を頂き、息切れ以外全て「ない」に〇をして、息切れの「ある」の前に“たまに”を追加した。
 
 本日のお供は、久坂部羊さんの「老父よ、帰れ」(朝日文庫)。
 新聞広告で気になっていたので、先日書店に立ち寄った時に手に取った。久坂部さんの作品は何冊か読んでいる。
 帯には「今読んでおきたい『認知症介護』小説 わざといやがらせでやっているのか。俺が必死で看病した恩も忘れて・・・・。切実でままならない現実 家族の悲喜こもごもがここにある」とある。

 解説では釈徹宗さんが「久坂部羊は、老・病・死の露骨な現実を突きつけ続けている。医療現場の欺瞞をあばき、ある特定の状況におかれた人間の生々しい問題を読者に提示する。・・・それでいて本作品のような軽妙さと味わい深さを描けるところに久坂部の本領がある。」と書かれている。
 まさしくそうだ。うんうん唸りつつ、あまりにリアルでかなり厳しく重たい状況なのに、なぜだかクスリと笑ってしまう。さすがである。

 採血終了から1時間ほど経っていても本から目が離せず。ふと掲示板を見ると、「中待合へどうぞ」が出てしまった。慌てて血圧測定。119-74、脈拍が86でやや高め。
 中待合に入り、しつこく本を読んでいたら10分ほどで先生が扉を開け、名前を呼ばれる。
 病院に到着してからまだ1時間半ほど。今日も順調だ。

 「おはようございます。」と診察室に入ると、今日は若い男性が立っている。「学生さんが同席します。」とのこと。ご挨拶し、扉を閉め、荷物を籠に入れて、自分の体調管理ノートやエンハーツダイアリー等を出して席に着く。

 「さて、今回治療後はどうでしたかね。」と問われ、「今回は丸々5日間籠城蟄居でした。吐き気、倦怠感、眠気が続いた後は、下痢気味になるのですが、痛みがあり、10日以上コデインやロキソニンのお世話になりました。そのせいか、下痢はあまり酷くなく快調な日が多かったです。」と言うと、「今まで左だったけれど、右が痛むの?左は痛くないの?」と訊かれ、「胸骨や左の傷跡近辺は相変わらずの鈍痛、圧痛があります。右も含めて胸部全体が痛み、骨の痛みなのか、その奥の肺が痛むのか特定できず、コデインとロキソニンかどちらが効くのか試しながら、朝昼夜飲み分けていました。」とお話する。先生はどんどんPCに打ち込んでいく。

 採血結果をPCで見ながら、グラフを見せてくださる。今回マーカーはちょっと下がっているが、まあ誤差の範囲内だ。相変わらずの行ったり来たり。1月の値ほど下がっていない。まずは予定通り治療しましょう、とのこと。
 次回は月末CTの予約である。結果を伺うのは4週間後、4月の治療時。ここでOKが出れば5月の治療は5週間後、難しければ4週間後ということで、2本立てで予約を入れてくださった。
 そして薬の処方は残薬があるロキソニン以外は前回同様でお願いした。

 昨夜は息子の引っ越しテコ入れのため訪れていた大阪から戻り、そのまま前泊してきました、とご報告。
 料理の鉄人・陳さんが間質性肺炎で亡くなったこともあり、エンハーツの副作用である間質性肺炎は怖いです、と言ったら、「SpO2を測るのを忘れていました。」と急ぎ測定。SpO2は98、脈拍は77で問題なかった。
 エンハーツ39クール治療続行となった。診察室での体温は6度5分。

 お礼を言って診察室を出る。化学療法室へ移動すると椅子がないほど待っている人で溢れている。LINEの受付スリップでは9番目。アチャー、である。ひとまず門前薬局にLINEで処方箋の写真を送る。

 ファイル一式を提出して一つだけ空いていた椅子に腰かける。
 15分ほどでSさんからイメンドのジェネリックであるアプレピタント125㎎が届く。持参したペパーミントティーで飲んだ。
 アプレピタントが効くまでは点滴が始められないので、前薬投与のない患者さんたちにどんどん案内を抜かれる。30分以上待ってようやくSさんからリクライニング椅子に案内される。窓側の奥から2番目の席だ。外からの日差しが差し込み温室のようだ。

 お手洗いを済ませ、椅子周辺の環境整備をして態勢を整える。夫やお友達にLINEで今日の報告を。
 15分ほどして認定看護師のOkさんが針刺しに。「先日のオンラインサロンはありがとうございました。」とお礼を言うと、なかなか参加者が増えないことに悩んでおられるという。確かに顔出しとなると人数がぐんと減ってしまい、難しい。
 さすがにお上手なので殆ど痛まない。ラッキーだ。「ポートも問題なくOK、凄いね~」と言われる。確かにもう軽く10年選手である。初代のポートが2年も持たなかったことを思うと、実に長命だ。「このまま入れ替えなく、最後まで行きたいです」とお答えする。診察室で頂きそびれた採血結果を所望する。

 その後、薬剤師のWさんがお見えになり、「どうでしたか。」と問われ、「今回は籠城蟄居が長かったです。薬を飲み終わる頃にようやく今回も乗り越えたな~と思います。」とお答えする。
 ヒアリングの途中で看護師のHさんがいらして点滴スタート。念のため採血結果を頂き忘れたことを言うと、その場でWさんがプリントアウトしてくださった。今日はスタートが前回より20分遅れ。
 
 その後、Krさんがいらして点滴15分後のチェックと取り換え。吐き気止めのアロキシ・デキサートミックス、ブドウ糖を全開で10分ほどで落としてから、エンハーツ30分ほどだ。少し足止めして色々思うことをお話する。この吐き出す時間が貴重なのだ。
 「〇〇さんはOkさんとの遭遇率が高いですね。」と言われる。確かに毎日いらっしゃるわけではないようだからら、ラッキーなのだ。初代の化学療法認定看護師のKさんは今は病棟専従になってしまい、今では殆ど化学療法室には姿を見せない。
 ほどなくして門前薬局からのお薬の準備が出来ました、というLINE連絡が来る。
 
 途中で少し眠くなるが、本が面白い。Krさんが血圧測定にみえる。130-80、脈拍は71。「問題ないですね」と言われ、生食シリンジを終えて抜針もKrさん。衝撃が小さく、殆ど痛まなかった。
 「お疲れ様でした。」と言われ、お礼を言って身支度を整え、お手洗いを済ませご挨拶をして化学療法室を出る。
 受付表を戻し、会計待合いに移動する。待合い椅子は相当の混雑だ。自動支払機で11万円強をカード払い。

 外に出ると、かなり暖かい。病院前の雪柳は満開。そしてオカメザクラ等早咲きの桜も大分花開いている。
 薬局へ移動すると、どなたもいない。お薬手帳と処方箋を提出し、「LINEで写真を送っています。」と言って待つ。ほどなくして「○○さん」と呼んで頂けた。今日は久しぶりにYさん。
 1つ1つ薬を確認していく。電子マネーで28日分、10,000円弱の支払いを済ませる。今日の病院と薬局での滞在時間は5時間強。

 チェックアウトまでまだ1時間ほどある。来年度の健康保険掛け金払い込みのために銀行に寄る。月初めに最寄駅前の銀行がクローズしてしまい、ATMのみになってしまったため、窓口での振り込みが出来ないのだ。2階に上がり受付を済ませるが、待ち時間は30分ほど、と言われる。混雑していて座る椅子を探すのが大変。

 なんとか無事に払い込みを終えて、ホテルの部屋に戻り、荷物をまとめ、お手洗いを済ませて水分補給。人心地着く。
 チェックアウトを済ませ、駅ビル最上階のいつものイタリアンレストランへ。さすがにランチタイムとしてはかなり遅いので、すぐにテラス席に通された。
 今日は朝食も昼食もゲットした旅行支援クーポンを活用。前菜3種、活浅利とアスパラのパスタ、デザートとアイスコーヒーを氷少な目にして、ランチコースをほぼ完食。文庫の残りを読んで最後の快速電車に乗った。車内でも眠気を我慢しつつ本を読み、乗換駅まで寝落ちせずに到着。

 乗換駅の駅ビルでちょっと買い物をして無事最寄り駅まで戻ってきた。
 大荷物にもめげず、タクシーにも乗らずに自力で自宅まで歩いた。万歩計は8,000歩強。
 家の前に植えられた沈丁花の香りが、今年も春を感じさせてくれる。退職して1年だなんて、本当にあっという間。

 帰宅後は生協のお届け物を取り入れて、収納する。もろもろ片付けをして、のろのろ薬等を仕分ける。夫は宴会で夕飯不要と聞いていたが、途中でLINEが入って、飲み会は明後日だったとのこと。ライナーを変更。
 もたもたしているうちに、夫が定時に帰宅した。母にMeet通話で一応安否確認。気分が良くないので、と早々に切る。

 ダイニングテーブルに広げた書類等を片付けるのに大分時間がかかり、夫にお預けを食わせてしまった。生協で届いた味噌煮込みうどんを食すというので、私は昨日並んでようやく買ってきた豚まんをチンしてもらった。やっぱり安定の美味しさで4分の3個は頂いた。りんごとデコポンを2切れずつ。これも美味だった。まだそれほど気持ち悪さが酷くないし、味覚異常が出ていないので食べられた。
 私がブログを書いている間、夫は久しぶりに甘夏でママレードの下ごしらえをしていた。いい香りが漂ってきた。
 
 明日、夫は休務日。少しゆっくりして溜まった洗濯物を片付けたい。
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