ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2024.5.13 フェスゴ4回目+ドセタキセル3回目(6割減量1回目)+ジーラスタボディポッド3回目12日後のこと 旅は2日目 雨に祟られた寒~い1日、走行距離は200㎞!

2024-05-13 21:38:31 | 

 昨夜はブログアップ後、早々に入浴し、手足をケアしてからベッドに入る。足が浮腫んで足首がかなり太くなっている。普段家にいる時より1時間も早い就寝だ。お腹が気持ち悪い。お昼に頂いた卵のサンドイッチが良くなかったのか、硫黄臭のするゲップがやけに頻繁に出る。
うーん、下痢プラス嘔吐ではかつてのWの悲劇である。なかなか寝付けない。これは吐いてしまった方がスッキリするかもしれないと思いながら、ベッドで眠れないまま寝返りを打って悶々とする。

 腹痛でお手洗いへ。ロペミンのおかげで酷い下痢ではないが、排出出来たことでお腹が少し楽になった。時計を見れば、せっかく早くベッドに入ったというのにもう日付が変わっている。なんとなくウトウトするが、寝苦しい。夫は気持ちよさそうに布団を蹴飛ばして鼾をかいている。
 3時頃、また気持ち悪くて目が覚めたが、結局吐くことなくなんとか眠れて胸をなでおろした。

 平日仕様のスマホアラームが鳴り、ベッドでニュースとともに天気予報を見る。1日中ほぼ雨が降るという予報は残念ながら変わっていない。あ~あ、という感じ。窓から外を見るに、皆、傘を差している。
 なんとなくまだゲップが残っているが、昨夜よりは随分お腹がスッキリした。とはいえ、朝から下痢だ。

 身支度を済ませて、階下のレストランに向かう。手も足も、赤くなっていてチリチリと痛い。エアマックスタイプのウオーキングシューズを持ってきたものの、1日歩けるかちょっと心配だ。私は晴雨兼用傘、夫は折り畳み傘を持ってきたけれど、心もとないのでフロントで大きな傘をお借りする。

 朝食はブッフェ。沖縄らしいお惣菜も沢山並んでいるけれど、お腹が心配なのでごく控えめに頂く。夫は今朝も元気だ、ご飯がうまい、でお皿があれこれ山盛りで羨ましい限り。
 ぱっぱとパンや温野菜類を頂いて、カフェオレも頂いてミヤとタケプロンを飲んでご馳走様。お腹が心配なので夫より一足先に部屋に戻る。朝ドラが始まったばかりだったので、つい視てしまう。夫からLINE通話がかかってきて、部屋の鍵がないとエレベーターに乗れない、と。なるほど、確かにそうだ。失礼しました。階下に降りてピックアップ。

 食休みを摂り、ロペミンを飲んでからロビーに降りる。添乗員さんとご対面、今日から2泊3日ご一緒するYさんは現地の方ではなく、1か月逗留の東京からの応援だという。ホテルの前の通りにバスが待っているとのことで、夫と乗り込む。
 今回ツアーのメンバーは10名とも今朝が初対面だ。釧路からのご夫婦と私達夫婦、それ以外はお一人参加の男性3名、女性3名。大型バスに10名とは、前回のイタリア旅行と同じで、一人2席、ご自由にお使いください、でのびのびである。

 定刻9時にバスは出発。あいにくの鈍色の空。時折雨が強く降ってくるようだ。
 1時間半弱で最初の立ち寄り先、120種ものパイナップルが栽培されているというパークに到着。昔、息子がチビだった頃にも訪れたことがある。カートやらトレインやら園内を回る乗り物があるのだけれど、今日はショッピング兼お手洗い休憩で30分のみの滞在とのこと。
 簡単に温室を歩きながら観賞用のパイナップル等の説明があっただけで、すぐにショップに入る構造。夫は早速スナックパインを頬張っている。アイスキャンデーを召しあがっているツアーの方もいる。お腹が心配な私は冷たいものは見ただけでノーサンキューだ。気温が東京と全く変わらない。ちっとも暑くないどころか、土壇場で薄いコートを入れてきたのが正解で、バスの中も冷房が効いていて、寒くてお腹が冷えるのだ。

 お菓子やワイン、ジュース等を売っているショップは綺麗に改装されていて昔の面影はない。ちんすこうもなんだかとてもお洒落だ。入場券を出してお買い物をすると抽選券になりますという触れ込みだったけれど、見事に外れだった。

 次は20分ほどの移動で瀬底島アンチ浜へ。透明度の高い海と白い砂浜が美しい青の絶景ポイントだというが、これも残念ながら雨天なので、ビーチに降りる階段も足元が悪く、テンションはあまり上がらない。灰色の空に映る海はエメラルドブルーとは言えない哀しさよ。30分の散策時間という予定だったが、皆さんあっという間にバスに戻って15分ほどでバスは出発した。

 そして今日のメイン、3つ目の立ち寄り先は美ら海水族館を含む広大な海洋博公園だ。予定が早く進んだせいか3時間近い滞在時間をプレゼントされた。修学旅行生たちがジンベエザメのぬいぐるみ(かつて訪れた時に息子も買った。)を袋からはみ出させながら歩いている。
 バスの駐車場から歩くこと10分ほど、階段とエスカレーターで降りて、水族館の入り口へ到着。等身大のジンベエザメのオブジェが迎えてくれる。まずはここで記念撮影。そしてチケットを頂いて、これからはランチを含む自由行動時間だ。

 ガイドブックを見て気になっていた、ジンベエザメの水槽を見ながら飲食が出来るカフェに行きたい。
 “サンゴ礁への旅”ゾーン、“黒潮への旅ゾーン”、と順路通り進み、カフェの予約表に名前を書く。1時間ほど待つというので、30分ほど時間を潰してまた戻ってくることに。予約の名前は日本人より外国の方、特に中国系が多い。かつて訪れた時はジンベエザメが複数いて、餌やりなども観て、息子が大喜びしたのを思い出す。

 ここの水族館は国内では破格の凄さで、また行きたいなと思っていたところ20年ぶりに再訪が叶った。“深海への旅”ゾーンを経て一旦表に出て、ショップを冷やかす。凄い人である。月曜日にこれでは土日はどんなことになっているのだろう。添乗員さんの話だと、一昨日は並んでも食事が摂れなかったとのことだった。
 結局、カフェの前に戻ってジンベエザメの水槽を眺めながら名前を呼ばれるのを待つこと30分。合計小一時間待ってようやくラッキーセブンの番号札と40分の滞在時間の終わりが示された札を頂き、指定席券分のワンコインを払う。
 予定通り、ジンベエザメを模ったブルーのご飯の周りに青いカレールーがかかった映えるカレーと、夫は焼きそばをチョイス。水槽の間近に座るとついついお魚と一緒になった気分だが、食事はイマイチどころか、もうちょっと残念な感じだった。
 青は食欲を減退させる色だと大昔、家庭科の授業で習った記憶があるが、なるほど食べ物にはそれなりの似つかわしい色が必要だな、と感じた次第。バタフライピーで色付けされているというルーは、確かにチョイ辛だったけれど、うーん、なんだかなぁであった。焼きそばもイマイチ不思議な味だった。

 ギリギリまで40分近く滞在して、ジンベエザメやマンタ、エイと沢山のツーショットを撮ってカフェを後にした。あとはお手洗いを済ませ、エスカレーターや階段を上ってフウフウ言いつつひたすらバス駐車場を目指す。結局、ショップに再び立ち寄る時間はなくお土産はゲット出来ず。
 外に出ると、美しいエメラルドビーチが広がる・・・が、何分雨がポツポツしていて傘が手放せない。青い空、青い海は臨めずに残念無念。

 集合時間の7分前にバスに乗り込む。10人なのであっという間に点呼も終わる。続いての立ち寄り先は備瀬のフクギ並木だ。2万本のフクギが立ち並ぶ1周1.6㎞の散策路は沖縄の原風景ともいえるノスタルジックなものだそう。防風林兼防砂林の役目を果たしているそうな。
 夫婦フクギの向かいにはシーサーの工房もあり、お買い求めのツアーの方もいらした。こちらも雨降りでなければ、足元も良く気持ちよい散策が出来たものを、言っても仕方ないけれど、お天気は意地悪だ。30分の散策時間を持て余し、バスのピックアップまで10分ほど皆で道路のピックアップポイントで待ちぼうけ。

 次はワルミ海峡を一望できるというお洒落なテラス席が人気のドライブインが立ち寄り先だけれど、件のテラス席のソファは雨で濡れており、とても座れる状態ではない。そんな中、夫はソフトクリームを嬉しそうに買って食している。お腹が心配で、いつお手洗いに行けるかわからないバス旅の中、私はとても触手が動かない。目の前はワルミ大橋と海が広がるが、これも残念ながらの灰色だ。

 最後は海の上を走っているような2㎞近い古宇利大橋を渡って、エメラルドグリーンの海に感動する…筈の古宇利島に上陸。ちょっと雨が小やみになっており、古宇利ビーチへと歩く。確かに雨降りの悪天候でこれだけ綺麗な海だから、お天気だったらどれだけの絶景だろう、とガイドブックの青い頁を恨めしげに見てしまう。
 買い物のできるショップもあったけれど、特に触手を動かされるものもなく、ここも時間を早めに退散。

 後は国際通りに戻って夕食を摂るだけ、ということで1時間近く、バスの中で船を漕いだ。
 高速の両脇に見える風景がすっかり都会の様相を呈してきたと思ったら、もう那覇インターだ。行先は地元で有名なステーキレストラン。ディナーコースはステーキ一択だと諦めていたら、シーフードに変えて頂けて有難かった。私ともう一方、女性の1人客がシーフードをチョイスしており、一人じゃなかった、とちょっとほっとする。

 釧路からのご夫妻と添乗員のYさんと5人の鉄板焼きテーブルを囲む。店員さんは皆、外国の人ばかり。実にアメリカンで船内を模した店内、ウエイトレスさんは水兵さんスタイルだ。
 とにかく冷房が効き過ぎていて、コートがなかなか脱げない。サラダが供されているが、手が出せず、温かいカレー味のスープが出てきてようやく口をつけた。コックさんは目の前で見事なパフォーマンスをしながら、野菜等の付け合わせを盛りつけてくれる。

 私にはお魚、ホタテ、海老が、夫にはステーキが一口サイズになって出てきた。夫は白ワインを飲んで、お隣のご夫婦と北海道話で盛り上がっている。私はマンゴージュースを氷なしで注文したものの、寒くて飲めず、夫に横流し。食べたり飲んだりするとすぐに腹痛になるので、恐々と頂いて、早々にご馳走様。

 再び国際通りのバスピックアップポイントでバスに乗り、ものの5分でホテルに戻ってきた。
 ほぼいつもの時間に母にMeet通話が出来てほっとする。お互いに今日の報告をし、40年ぶりに会う友人の話題を話し、明日は母の日のスペシャルランチが楽しみだというデイサービスの話を聴いて、通話を切った。

 明日は今日よりも30分早い出発だ。今日の一日の走行距離は200㎞。丸一日バスに揺られて、万歩計が1万歩を超えていて、疲れていない筈がない。なんとなくまだゲップが出るし、胃腸の調子はイマイチだ。お腹はロペミンのおかげで収まっているけれど、止めたらまた下痢の連続かと思うと、ちょっとブルー。冷房で冷えた身体を温めてゆっくり休みたいと思う。
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