ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2024.5.22 腫瘍内科診察後、フェスゴ5回目中止! ドセタキセル4回目(6割減量2回目)+ジーラスタ ボディーポッド無事終了

2024-05-22 22:53:02 | 治療日記
 
 昨夜はブログアップ後、手足のケアを済ませてからベッドに潜り込み、ほどなくして眠りについた。夜中に1度も目覚めることなく、スマホアラームが鳴る30分ほど前に自然に目覚めた。あ~よく眠った、という満足感。
 ベッドでニュースを視ながら夫におはようLINE。今日は30分早く家を出たとのこと。浴槽足湯は出来ないし、検査も昨日のうちに終わっているし、ホテルから病院までは7分ほどなので、朝一の予約でも時間に余裕がある。
 
 手足のケアや身支度を済ませ、昨夕調達したサンドイッチ、ジュース、青いヨーグルト、ダージリンティーの朝食を摂る。お腹も快調だ。

 今年最高気温をマークした昨日よりは気温が下がるというが、それでも日中は快適なお天気になりそうだ。朝ドラを視て、ゆっくりチェックアウトして手荷物を預け、病院を目指す。

 予約時間の15分ほど前に病院に到着。受付のIDカード機は待たずにすんなり。そのまま腫瘍内科受付へ移動する。
 待合椅子はそこそこ埋まっている。1列目のソファを確保して腫瘍内科受付に並ぶ。ずっと記入していたコロナ関連問診票は、コロナが5類になって1年経過するため、中止になったそうだ。態勢を整えて血圧測定。97-64、脈拍が91。朝は上が100に届くか届かないかがずっと私のスタンダードだったが、最近高めになっていたので、ようやく以前に戻った感じ。

 今日のお供はブレイディみかこさんの「他者の靴を履く アナーキック・エンパシーのすすめ」(文春文庫)。
 帯には「『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』の大人の続編本!現代社会の様々な思い込みを解き放つために 他者はあまりに遠い。”共感“だけでは辿り着けない。ジャンプするために、全力で『考える』知的興奮の書!」とある。
 “「ぼくはイエローで・・・」の著者は母ちゃんだったが、本書は「わたし」という一人の人間として(時には一人の女性として)、エンパシー(他者の靴を履くこと)を思索する旅に出た「大人の続編」・・・“、と「はじめに」でブレイディさんが書いておられるが、その通り。実に興味深く、沢山の気づきを与えられつつ、コロナ禍だからこそ、の話題も満載で思索する旅に同行させて頂きつつ頁を繰った。

 「中待合にどうぞ」に番号が出たのは、予約時間を10分過ぎた頃。今日は2番手だ。中廊下に入り、本の続きを読んでいると、10分ほどして扉を全開にして先生が「おはようございます」と声をかけてくださった。荷物をまとめ、「おはようございます」とご挨拶をして入室する。
 「では、まず」と体温計を渡される。診察室での体温は6度7分。
 「6割減量後はどうでしたか?」と問われ、「おかげさまで寝込む日は減りました。けれど、相変わらず下痢が酷かったです。痛みも咳もなく、コデインは飲みませんでしたが、腰痛や筋肉痛が酷く、ロキソニンは何度か飲みました。」

「浮腫みはどうですか」と訊かれ、「浮腫み始めています」と言うと、「体重は?」と訊かれ、「一時減ったのですが、今は44kg台まで戻りました。手と足は痛く、右足親指の爪が浮き始めていて痛みます。お風呂に入った後、浮いた爪を押すと水が沁み出してちょっと臭います。(色素沈着で黒ずんだ)汚い足を診て頂いていいですか」と(フェスゴを打つためニーハイソックスを履いていたので)裸足になる。

 先生は「あ~、膿んでますね。抗生剤の軟膏を出しましょう。」と。「採血の結果、白血球は戻っており、マーカーもさらに下がっています。」とのこと。
 「(前回レントゲンは変わらずでしたが)心エコーでちょっと気になることが、左室壁運動障害。他には以前から僧房弁、三尖弁の閉鎖不全がありますが、これはあまり気にしなくてよい。(心毒性のある)ハーセプチンを長く使っていると心臓の動きに問題が出てきますが、EF(駆出率)が去年の10月、その前、一昨年まで遡って徐々に下がり続けている。一方採血ではBNP値(心不全を診断する指標)が2月、3月は高かったが、今回は正常値である。ということで、今日はドセタキセルだけにしてフェスゴは中止しましょう。」とのこと。
 次回の治療直前の朝一番でもう一度心エコーを予約してから判断する、ということになった。ドセタキセル中止ではなくて、フェスゴ中止は全くの想定外だったので、突然のことにちょっと驚く。
 心臓に問題があるならば、ハーセプチンと組み合わせたエンハーツやカドサイラ、今回のフェスゴ等の分子標的治療薬が使えなくなる。となれば、今後は抗がん剤一択になり、かなりピンチなのでは?と訊くと、「休薬すれば改善する(ハーセプチンの毒性は可逆性)ことを期待しましょう。」とのこと。

 薬については、タリージェの5㎎を朝飲むことで痛みや痺れが調整出来るかもしれないということで処方して頂く。朝飲んであまり眠くなるようなら(夜に飲むなど)調整しても良いとのことだが、具合が悪くて横になっているくらいなら、眠くなってしまってもそれはそれで良いのかもしれない。様子を見て止めてもOKとのこと。
 コデインもロキソニンもなし。ヒルドイドローションは小さな携帯用を追加して頂いた。タリージェの15㎎はそのまま。いつも通りのミヤBM、タケプロン。そして明日、明後日だけ飲む浮腫み止めのデカドロン4㎎。ステロイドとヒルドイドローションのミックスとリンデロン軟膏。

 お礼を言って診察室を出て、心エコーの説明を受けるため、中廊下に出てクラークさんを待って心エコーの予約表を頂いてから化学療法室へ入る。受付番号は6番。待合席はお一人だけ。門前薬局に処方箋の写真をLINEで送付する。内側の真ん中あたりの席に案内される。お手洗いを済ませ、態勢を整え、夫に報告LINE。

 ほどなくして看護師Aさんがポートの針刺しに見える。
 今のポートになって14年近く経過する(1つ目のポートはナベルビン投与の折、破損で漏れが認められ、抜去した。)のだが、今回初めてポートの針刺しに失敗した。全然痛くないのでラッキー!「お上手でした」とお礼を言ったら、ポートから生理食塩水が上手く入っていかないとのことで、「すみません、このままでは投与出来ない(薬が入らない)のでやり直します」と抜針。アチャー。
 暫くして止血を確認して、別の看護師さんが針刺しに見えた。今回は結構痛かったが、無事投与出来るとのこと。
 そんなこんなのうちに、もう門前薬局から「お薬の準備が出来ました」とLINEが入っていた。
 フェスゴが中止になったので、今日は点滴のみ。ドセタキセルは6割減量のまま。今月2回目なので薬剤師さんのインタビューもなし。
 副作用前投薬の吐き気止めステロイド(デキサート)が15分、ドセタキセルが70分弱、最後に生食を10分流して終了だ。
 お友達にLINEをしたり、眠くなることもなく(昨夜たっぷり眠ったせいか)、本もしっかり読んだ。

 点滴が終わり、抜針。これまた衝撃が強かった。うーん。終了時の血圧測定は105-68。脈拍は73。
 ほどなくしてジーラスタボディーポッドをセットに見える。まだ不慣れな看護師さんなのか、Hさんが同行して一緒に確認しながら位置決め。お腹の肉を摘まんで針刺し。逆血の確認で生食を流した時、思わず「痛いです・・・」と言ってしまった。今日二度目にポートの針刺しをしてくださった看護師さんもチェックに見える。3人体制、厳重だ。
 今日の化学療法室滞在は2時間半強。受付票を戻し、頃合いを見て会計待合いに移動する。かなり混雑している。10分ほどして自動支払機にアクセスし、3万5千円ほどをカード払い。

 外に出ると、ブラウス1枚で日傘を差して丁度良い。公園のビオラや薔薇が綺麗だ。
 門前薬局に寄ると、数人が待っていたが、殆ど待たずに担当のIさんから呼んで頂ける。今回も体調伺いのLINEのやり取りで十分状況が判っているので有難い。心エコーの結果、フェスゴが中止になったことを報告。足の爪が膿んで浮いてきているので抗生剤が出たが、病院で教えてもらった、皮膚にくっつかず貼っても爪が剥がれないバンテージテープがこちらの薬局で手に入ったら買いたいのですが・・・と訊いたところ、ここにはないが・・・、とネットで一緒に探してくださった。薬を受け取り、コード決済で4,000円強の支払い。今日の病院と薬局滞在時間は4時間半強。

 ホテルで出がけに預けた荷物を受け取り、ロビーで荷物を整理する。荷物が重くなっている。やはり手袋必須だ。駅前でランチを摂るか途中駅で摂るか迷ったけれど、丁度快速電車に間に合う時間だったので、そのまま乗って読書の続きをしながら乗り換え駅まで向かった。

 乗換駅のショッピングセンターのレストラン街をうろうろしたが、これといって食べたいものが見つからず、別のショッピングセンター内のレストランで限定のキッシュを食べようと入店。時間が遅かったので売り切れ。やむなくBLTサンドにした。野菜たっぷり。氷少な目のアイスコーヒーにミルクたっぷり、ガムシロップもたっぷりで完食。食後切りのいい所まで本を読む。
 リクライニングの姿勢でジーラスタボディーポッドを装着したが、今日はいい位置につけて頂けたのか、座った姿勢で食事をしてもそれほど圧迫感がない。
 
 最寄り駅に到着。夫のおやつを買ってタクシーに乗って帰宅。
 今日は生協のお届けの日だ。そこそこ注文しており、えっちらおっちら搬入した。
 着替えを済ませ、もろもろ片付ける。薬の仕分けやら家計簿付けやらメールチェックやら。DMもチラシもその場で片付けないとあっという間に溢れてしまうので、どんどん断捨離しないと、である。ようやく座ったと思ったら夫が帰宅した。

 訊けば、なんと夫は昨夜からなぜか酷い下痢で、今朝も今日の昼も抜きでフラフラだという。私が下痢の時、とても食べられないし、飲めないのが良く分かったと宣う。何やらげっそりしている。それで今朝はお手洗いで途中下車したら困る、と30分早く出たようだった。ずっと立ちっぱなしでかなりきつかった模様。可哀想に。

 母にMeet通話。こちらは通院で心エコーの結果、注射が出来ずに点滴だけだったと報告する。90歳を超える母に1日でも長生きして、美味しいものを食べて、行きたい所に行ってね、と言われるとなかなか微妙である。
 今日は1日何の予定もなかったけれど、明日はデイサービスだ。黙っていたけれど、実は一昨日は酷い下痢だったとのこと。うーん、一族郎党皆オーケストラではないか。

 2人のお腹の話を聞いているうちに何やら私迄急にお腹が差し込むように痛み出す。お手洗いに行くと案の定下痢になった。トホホ。アイスコーヒーがよくなかったか。

 夫には生協で届いたお蕎麦を食べてもらい、私は夫用に買ったわっぱ飯を温めてほぼ頂く。お肉の部分は夫に。それに小さいバナナと赤いヨーグルトを頂く。吐き気止め点滴が効いているのか、お腹は空っぽになったし、それなりに食事が摂れたのが有難い。お腹を温めて休みたいけれど、今日はお風呂に入れない。そして疲れているのにいつも通り治療当日はステロイドハイだ。

 夫は先週休みを頂いた関係で、明日は出勤だ。今はお夕寝中だが、ちゃんとベッドで寝てもらわなくては、である。
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