ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2014.2.15 記録的な大雪、タイケルブ2錠開始、「幸福な生活」と初白星!!!

2014-02-15 13:17:21 | 読書
 それにしても凄い雪だった。一晩中降り続き、朝起きたら道がすっかり埋もれている。朝刊もいまだ届いていない。昨日は、お風呂場やお手洗の小窓を開けっ放しにしていたため、帰宅してみたら雪が降り込んできて始末が大変だった。終日家にいた夫は、なぜ気付いて閉めてくれなかったのだろう・・・。
 市内では60cmの積雪とのこと。私が生まれてこの方、記憶にある中で一番の大雪のような気がする。
 
 こんなお天気でも、今日の日に向けて頑張ってきた受験生たちは出かけなければならない。試験開始時間は軒並み1時間から3時間の繰り下げという。肝心の電車が動いていないから致し方ないだろうけれど、頑張って予定時間に到着出来た受験生は、午後の試験開始まで、延々と気持ちを張りつめたまま待たなければならない。これもかなり辛いだろうな、と思う。
 我が家の受験生は、塾が開いていることを確認して出かけた。昨日は雪のため早々に帰されたが、もうひと頑張り、祈る思いである。
 患者会の月例ランチ会も今日は中止となった。今月は息子の受験のこともあるし、で参加を見合わせていたのだけれど、この雪ではとてもではなかったなと思う。

 さて、ずっと滞っていた読書レビュー。ご紹介したいものは沢山あるのだけれどとても追いつかず、で残念である。とりあえず先日通院日に読んだ中で1冊だけ。
 「永遠の0」の映画化などで今を時めく百田尚樹さんの「幸福な生活」(祥伝社文庫)だ。
 帯には「最注目の作家が魅せる超技巧(ギミック)! 宮藤官九郎さん『嫉妬する面白さー』衝撃のラスト1行!その頁をめくる勇気はありますか?」とある。
 どれも20ページほどの19の短編からなるのだが、文字通り最後の頁をめくるとラスト1頁はたった1行。それも一言二言の台詞が殆ど。そこでいきなり「!?」という仕掛けである。
 どれもこれもうーん、と唸るお話ばかり。
 解説を、これまた今を時めく「あまちゃん」の脚本家、宮藤官九郎さんが「どれも本当に怖い。落ちそうな落とし穴が幾つも仕掛けられている。そして短いから次の落とし穴も覗きたくなる、やがて先読みする快感を覚え、その読みはことごとく外れるのですが、巧みに騙されることが快感に変わる。…憎たらしいほど手玉に取られると同時に凄みさえ感じました。」と書いておられるがそのとおり。・・・もう言い尽くされてしまった感がある。
 私は百田さんの作品は「風の中のマリア」に出会ったのが最初。沢山の話題作を書いておられるけれど、この初めての出会いには、本当にノックアウトされたのを覚えている。
 が、今回の短編、どれも凄い。文庫用に新たに収録されたという「賭けられた女」は、一度読んで最後のオチが分からず読み返した。これは宮藤さんも書いておられる通り。短いから読み返すのも苦にならない。長編になりそうなアイディアを、最少限の厳選された言葉で短くまとめた短編ばかりなので、面白くないわけがない、のである。
 特に印象に残ったものを挙げるのも難しいのだけれど、強いて言えば「残りもの」、「再会」、「ビデオレター」、「深夜の乗客」、「幸福な生活」の5編か。もちろん他の14編、どれを読んでもどこから読んでも外れはなしの太鼓判。どうか楽しんで騙されて頂きたい、と思う。

 さて、昨夜からタイケルブを2錠に増やした。今朝はやはり腹痛で目覚めたが、普通のお通じ。朝食後にもう一度お手洗に行ったが、軟便から泥便止まりだった。これなら2錠を続けられそうかな、と思う。
 ゼローダの副作用である手足症候群の保湿ケアをしながら、このままタイケルブ単剤で効いてくれますように、と願う休日である。

 フィギュアスケート男子で初の金メダルの快挙。19歳の羽生君、本当に素晴らしかった。おめでとう。
 そして、ご報告。皆様にご心配をおかけしていた息子、ようやく初の合格が頂けました。自分の大学合格発表の時には出てこなかった涙が、先ほどPCで彼の受験番号を見つけた途端、思わずこぼれてしまいました。
 これからの受験、引き続き頑張らせます。沢山の暖かい応援をどうもありがとうございました。

コメント (9)
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