日経BPニュースを見ていて面白い記事を見つけた。かなりの長文なので、転載させて頂くのは控えるが、参考までに題名だけ紹介したい。
河合薫さんの「新・リーダー術 上司と部下の力学」の9月22日の記事「“上司は尊敬に値しない!” こう言い切るモンスター部下の正体」というものである。
冒頭「“敬意”という言葉は、過去のものになってしまったのだろうか。」と始め、「今の世の中、“何様?”だらけ、だ。」と嘆く。そして、「相手への“敬意”なき言動は、暴力でしかない。」と。本当にその通りだ、と思う。
続けて「上司に敬意を払わない部下」の話から上司への敬意について考えている。
若手社員が上司に敬意を示せない理由は、「だって年だけ食って、大して仕事もしていない上司なんか尊敬できるわけがない」「今の40代以上って、年功序列で上に上がった人。はっきりいって仕事できない」「使えない」「上にも、下にもゴマすってて、ウザイ」「部下の仕事をちっとも評価しない」「部下のやりたい仕事をやらせない」「自分の意見ばかりを押し付ける」「会社にいらない人」などなど実に辛辣なもの。筆者はそれを聞いて、「自分の意とそぐわないもの、あるいは自分の期待に反することがあれば、徹底的に排除し攻撃する。自分の思い通りにならないと容赦なく攻撃をする、モンスターペアレンツやモンスターペイシェントと、似たような怖さを感じてしまった。」という。
自分の若い頃を振り返り、「「年上は偉い」「年上には敬語を使うべき」「上司は偉い」という世間の常識が、上司への辛らつな気持ちを抑える、ある種の“重し”になっていたのでは・・・」と回想する。 さらに「どんな人にも“蓄積”がある」とし、「相手をバカにしていると自分もバカになる」と祖母から言われて育った母の話を例に、「部下と上司の関係でも同じだ。」とまとめる。
さて、我が家のこと。文化祭の準備で帰りが遅くなった息子が、面白くなさそうに言った。「本当に頭に来る後輩がいるんだよね。あまりに仕事をしないからちょっと注意したら「チッ、○○(我が家の苗字)の奴に、こんなこと言われて、チョーむかつく!」ってわざわざ聞こえるように言うんだよ。皆が一生懸命やっているときに、自分は面倒くさいことは何もやりたくないって、おかしいじゃない。一体どんな親に育てられたんだか、見てみたいもんだね!」と相当鼻息が荒い。
思わず夫と顔を見合わせて、「○○(息子の名)が、よそ様の家の子のことを“親の顔を見たい”なんて言っちゃうの、凄いね。」と話した。中高一貫だから、中1と高3では本当に大人と子供くらい成長の差があるだろう。私は中高とも公立だったから、中1のときの中3や、高1のときの高3の先輩、つまりは2つ上の先輩等、殆ど「神」といった状況で、タメ口をきくとか文句を言うなどはとてもあり得ないことだった。が、我が家の息子は高1、相手は中1だというので驚いた。
そういえばずいぶん昔のことになるが、私にも職場でそんな経験があった。若い係員の態度がいかにも私を小馬鹿にしていた。担当者がその業務に一番詳しいわけだし、こちらもわからないから聞いているのに「そんなことも知らないのかよ、高い給料もらっているくせに・・・」という態度がありありだった。リーダーが、それぞれの仕事の詳細を担当者より正確に掌握していたら、その仕事にはリーダー一人で十分。直接の担当者等要らない。
自分も若い頃、こんなふうに上司に生意気な態度をとったかしら・・・と反省したけれど、それでもずいぶん傷ついた。夫に相談したら、「そんなことで弱気になることないよ、向こうにはない今までの長年の経験や蓄積があるんだから。」と言われて少し救われたことを覚えている。
もちろん、私が若かった時代に比べて職員の数が削減されているから、新人でもかなり重たい仕事を与えられ、大変だというのはよくわかるし、それをこなしているのは凄い!と素直に敬意を払うことも沢山ある。自分より若い人に敬意を払わない、ということでは、決してない。
けれど、ある年齢にならなければ見えてこないことも、沢山ある。それが年齢を重ねた分の蓄積なのだろうが。いずれ、自分も若い人たちにそう言われてしまう日が来るかもしれない・・・、ということに彼らは哀しいかな、まだ気付いていない。
なにはともあれ敬意について考えさせられた出来事だった。そう、いくつになろうと何より「実るほど頭を垂れる稲穂かな」。・・・謙虚に生きたいものである。
相変わらず気持ちの悪さが続いている。昨日の疲れもあって、今朝はすっかり寝坊してしまった。いいお天気、行楽日和だというのに・・・。今日一日の辛抱かもしれない。
河合薫さんの「新・リーダー術 上司と部下の力学」の9月22日の記事「“上司は尊敬に値しない!” こう言い切るモンスター部下の正体」というものである。
冒頭「“敬意”という言葉は、過去のものになってしまったのだろうか。」と始め、「今の世の中、“何様?”だらけ、だ。」と嘆く。そして、「相手への“敬意”なき言動は、暴力でしかない。」と。本当にその通りだ、と思う。
続けて「上司に敬意を払わない部下」の話から上司への敬意について考えている。
若手社員が上司に敬意を示せない理由は、「だって年だけ食って、大して仕事もしていない上司なんか尊敬できるわけがない」「今の40代以上って、年功序列で上に上がった人。はっきりいって仕事できない」「使えない」「上にも、下にもゴマすってて、ウザイ」「部下の仕事をちっとも評価しない」「部下のやりたい仕事をやらせない」「自分の意見ばかりを押し付ける」「会社にいらない人」などなど実に辛辣なもの。筆者はそれを聞いて、「自分の意とそぐわないもの、あるいは自分の期待に反することがあれば、徹底的に排除し攻撃する。自分の思い通りにならないと容赦なく攻撃をする、モンスターペアレンツやモンスターペイシェントと、似たような怖さを感じてしまった。」という。
自分の若い頃を振り返り、「「年上は偉い」「年上には敬語を使うべき」「上司は偉い」という世間の常識が、上司への辛らつな気持ちを抑える、ある種の“重し”になっていたのでは・・・」と回想する。 さらに「どんな人にも“蓄積”がある」とし、「相手をバカにしていると自分もバカになる」と祖母から言われて育った母の話を例に、「部下と上司の関係でも同じだ。」とまとめる。
さて、我が家のこと。文化祭の準備で帰りが遅くなった息子が、面白くなさそうに言った。「本当に頭に来る後輩がいるんだよね。あまりに仕事をしないからちょっと注意したら「チッ、○○(我が家の苗字)の奴に、こんなこと言われて、チョーむかつく!」ってわざわざ聞こえるように言うんだよ。皆が一生懸命やっているときに、自分は面倒くさいことは何もやりたくないって、おかしいじゃない。一体どんな親に育てられたんだか、見てみたいもんだね!」と相当鼻息が荒い。
思わず夫と顔を見合わせて、「○○(息子の名)が、よそ様の家の子のことを“親の顔を見たい”なんて言っちゃうの、凄いね。」と話した。中高一貫だから、中1と高3では本当に大人と子供くらい成長の差があるだろう。私は中高とも公立だったから、中1のときの中3や、高1のときの高3の先輩、つまりは2つ上の先輩等、殆ど「神」といった状況で、タメ口をきくとか文句を言うなどはとてもあり得ないことだった。が、我が家の息子は高1、相手は中1だというので驚いた。
そういえばずいぶん昔のことになるが、私にも職場でそんな経験があった。若い係員の態度がいかにも私を小馬鹿にしていた。担当者がその業務に一番詳しいわけだし、こちらもわからないから聞いているのに「そんなことも知らないのかよ、高い給料もらっているくせに・・・」という態度がありありだった。リーダーが、それぞれの仕事の詳細を担当者より正確に掌握していたら、その仕事にはリーダー一人で十分。直接の担当者等要らない。
自分も若い頃、こんなふうに上司に生意気な態度をとったかしら・・・と反省したけれど、それでもずいぶん傷ついた。夫に相談したら、「そんなことで弱気になることないよ、向こうにはない今までの長年の経験や蓄積があるんだから。」と言われて少し救われたことを覚えている。
もちろん、私が若かった時代に比べて職員の数が削減されているから、新人でもかなり重たい仕事を与えられ、大変だというのはよくわかるし、それをこなしているのは凄い!と素直に敬意を払うことも沢山ある。自分より若い人に敬意を払わない、ということでは、決してない。
けれど、ある年齢にならなければ見えてこないことも、沢山ある。それが年齢を重ねた分の蓄積なのだろうが。いずれ、自分も若い人たちにそう言われてしまう日が来るかもしれない・・・、ということに彼らは哀しいかな、まだ気付いていない。
なにはともあれ敬意について考えさせられた出来事だった。そう、いくつになろうと何より「実るほど頭を垂れる稲穂かな」。・・・謙虚に生きたいものである。
相変わらず気持ちの悪さが続いている。昨日の疲れもあって、今朝はすっかり寝坊してしまった。いいお天気、行楽日和だというのに・・・。今日一日の辛抱かもしれない。