06年4月15日 日産スタジアム
J1第8節 横浜3ー4G大阪 2万8885人
バックスタンド1階中央付近で観戦
| 今シーズン初の日産スタジアムでのナイトゲーム。寒かった・・・けど、寒さを忘れる試合だった |
奥、マグロン、マルケス、清水に続き、坂田が故障。そして上野が発熱。ナビスコ杯東京戦でいい感じになった矢先、主力が相次いで離脱した。しかし控えは豊富だ。若手もいる。相手は好調ガンバだが、恐れることはない。
ボランチには河合と那須が予想されていた。ところが、岡田監督は平野を起用してきた。3バックは松田、勇蔵、中沢。ボランチには何と吉田と河合。トップ下に平野。右隼磨、左ドゥトラ。2トップに久保と大島という布陣だ。
前半立ち上がりにピッチ上でみると、平野が高い位置、吉田が下がり気味なのだが、吉田は前へ前へと上がり気味となる。結局は河合の1ボランチのような感じ。試合後に3ボランチと平野が言っていたが、平野、吉田が前がかりになるため、守備面ではもうひとつ機能はしていなかった。
平野の出来は良くなかった。特にパスミスが多い。カウンターでのビッグチャンスにフリーでドリブルで駆け上がったものの、ラストパスがミス。全体的にボールにあまりからめず、後半に那須と交代した。
時間の立つのが早いゲームだった。そして面白い内容だった。ガンバがこれほど走りまくり、チェックも厳しいとは思わなかった。大黒、アラウージョがいなくなっても、マグノアウベス、二川、フェルナンジーニョ、家長がいい動きをしていた。
先制はガンバ。前半17分、中央の遠藤から右を抜けたマグノアウベスへのスルーパスが綺麗に通る。「オフサイド」と声があがるが、ぎりぎりで中沢の裏を抜け出したようだ。豪快に決められた。
左サイドのドゥトラの裏は何度も取られた。またチャンスにも左サイドをオーバーラップできないドゥトラがいた。ナビスコ杯から中2日。平野を使うのなら、左サイドだった。ドゥトラには休息が必要だ。
しかし同点のアシストはこのドゥトラ。前半21分、久保から出たボールを柔らかいセンタリング。大島が宮本(違うかな)に競り勝って決めた。先制されたことでやや沈んでいた気持ちが、このゴールで一気に盛り上がる。前半で追いつけたことは大きい。
さらに歓喜の瞬間がやってくる。同点から5分後の26分、左サイドのCKを得る。ドゥトラのキックの瞬間、ニアサイドにいた松田が宮本のマークから逃れるように後方に下がった。ボールはそのニアへ。中沢がすらし、相手DFがクリアする。ところがクリアされたボールは松田の目の前へ。「マツ、行け!」。ワンバウンドしたボールにタイミングを合わせた松田が、右足を振り抜く。24メートルほどの距離から放たれたシュートは豪快にネットを揺らした。勝ち越しだ~。マツ、すげぇ! こんなマツのゴールは2度と見れないぞ。
リプレイを見ると、しっかり右足アウトにかけたボールがシュート回転をしてゴールに突き刺さっていた。このまま前半を終了して欲しい。その思いはまたしてもマグノアウベスに砕かれる。前半44分、フェルナンジーニョ(かな)のシュートがゴール右スミへ放たれる。達也ははじくだけで精一杯だった。そこにいたのがマグノアウベス。あ~、同点だ。
後半はお互いが攻め合った。しかしガンバの方が1枚上手。マリノスは思うようにパスが繋がらず、押し込まれていく。後半26分のガンバの勝ち越しゴールはまさに怒濤の攻めという感じだった。どんどん押し込まれてクロスを上げられ二川に頭で決められた。このクロスを上げたのが前田。フェルナンジーニョに代わって出場したときはホッとしたのだが・・・。
ゲームはまだ動く。左からのマリノスのCK。中央で大島が無理な体勢から強引にシュートする。相手GKの手をはじいたボールに詰めていたのは狩野。ナビスコ杯に続くごっちゃんゴールだが、天性のひらめきをもっているのか、抜群のポジショニングだ。
マリノスは勇蔵に代えて那須を投入。4バックにして勝ち越しを狙う。しかし皮肉にもガンバの決勝ゴールの起点となったのは那須のパスミスだった。前がかりになってパスを回し、右サイドに開いた那須から中央への横パスを奪われた。「ハンド」とスタンドからは一斉に声があがる。バックスタンドからは真正面。微妙なところだったが、ハンドといってもおかしくはなかった。そのまま持ち込まれ、中央へクロスがあがる。達也が前へ飛び出してくるがキャッチできる範囲じゃない。半端な飛び出しだった。「危ない!」。しかし一度はマリノスのバックスの足もとにボールは収まったかに見えた。やれやれと思った瞬間、相手にボールを奪われていた。中沢のクリアミスだった。ゴールは無人。那須があわてて戻ってきたが、遅かった。Jリーグ1万ゴールを決めて一躍名前を挙げた前田に決められた。
最後は大島に代えてマイクを投入。ナビスコ杯はおろかリーグ戦でも初登場だ。「でけ~」。シジクレイと競り合っても、おつりがくるほどだ。落とした後のプレーはまだまだだったが。
松田のジャンピングボレーも外れ、激しい点の取り合いとなった試合は終了。あっという間の90分だった。
マリノスの選手はナビスコ杯東京戦に続きよく走った。吉田も後半は頑張って左サイドを走っていた。河合は1ボランチでよく頑張った。
そんな中で中沢の状態が良くない。ワンバウンドしたボールをヘディングしようとして届かず、そのまま後ろへやるなんてシーンは見たことがない。ドゥトラと同様、休養が必要なのではないか。
久保の動きも良くない。だいたいがオフサイドポジションにいるので、カウンターからロングボールで攻撃というときに、攻撃に参加できず、相手が触るのを待っているシーンが何度かあった。点を入れているので派手に報道されているが、実際の動きは本来の久保のものではない。
松田はよく頑張った。ゴールだけじゃなく、中沢の不調もカバーしていた。イエローもらったが、あれは審判(奥谷)がおかしい。「あれ、いたのか」っていう感じの宮本と比べれば雲泥の差だ。
勝てなかったが、スタンドにはブーイングはない。マリノスはよく戦った。バクスタ1階でも、同点以降は拍手が途切れることはなかった。諦めないサッカーを続ければ、必ず浮上できる。そう信じて次は甲府へ行く。
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