ビワイチ(琵琶湖一周)を走ってみたいなと思っていたら、おあつらえ向きのブルベがあった。ランドヌ東京主催の「いってこいビワイチ」。石和温泉をスタートし、富士川を南下して太平洋岸を走り、浜名湖からは内陸へ。名古屋を経由し、米原で琵琶湖へどーんとぶつかり、一周して同じコースを石和温泉まで帰る。距離はなんと1000キロ。制限時間は75時間。つまり丸3日プラス3時間。峠はなくほとんどが平坦で「何が何でも1000キロ完走を目指すルート」だという。
1000キロに挑戦してみたい気持ちはあるが、まあ無理だろうなぁ。ということで、琵琶湖を一周した後、米原でリタイアすることにしてエントリーした。これでも600キロを走ることになるけどね。もしかしてその時点で元気なら先へ行ってみようかという色気も少し持って13日の早朝、石和をスタートした。
13日午前4時、スタート近くの石和健康ランド
13日午前6時57分、静岡入り
13日午前7時49分、富士川橋から富士山を望む
13日午前8時34分、興津
13日午前8時57分、清水の次郎長通り
13日午後0時24分、御前崎灯台
13日午後0時24分、静岡最南端の御前崎岬
13日午後2時43分、天竜川
13日午後3時32分、浜名湖
下り基調と追い風で順調に進むが、午後になって暑さが堪えてきた。日陰がまったくない道で、特に浜名湖手前の砂丘のあたりは辛かった。14年前に妻と参加した「浜名湖一周」で通った新居関所跡は懐かしかったね。
13日午後3時32分、新居関所跡
豊橋のホテルには午後5時過ぎに到着。この日は266キロを走ったが、信号がほとんどない道だったのでグロス時速20キロという自分としては快速ペースで走り抜けた。
ホテルは駐輪場がなく、駅の駐輪場を案内されたが24時間出し入れ可能ではないらしい。部屋への持ち込みも最初はダメと言われ途方に暮れたが、自転車を見て「あ、綺麗ですね。これなら部屋へ持ってってもいいですよ」と神の声。助かった(^o^)
13日午後5時12分、豊橋到着
13日午後5時23分、ホテル内
ホテルには8時間ほど滞在し、翌日の午前1時半過ぎにスタート。真っ暗で不気味な東名高速側道を走り抜け、瑞穂ラグビー場付近で夜明けを迎えた。午前7時ごろ、木曽川、長良川を渡って岐阜入り。広大な田園地帯を抜け、関ヶ原、今須宿を通り、午前9時半ごろに滋賀に突入、その1時後にようやく琵琶湖・入江橋にたどり着いた。ここまで約400キロ。そしてここから約200キロのビワイチが始まる。
14日午前4時54分、名古屋入り
14日午前5時25分、瑞穂ラグビー場で夜明け
14日午前7時7分、木曽川、長良川が隣り合う立田大橋
14日午前7時10分、岐阜入り
14日午前7時21分、広域農道沿いに広大な田園風景が広がる
14日午前9時3分、関ヶ原町
14日午前9時18分、今須宿
14日午前9時27分、滋賀入り
琵琶湖、広いねぇ。このあたりからは対岸は見えないよ。
14日午前10時40分、琵琶湖到着
14日午前10時40分、ビワイチ出発
サイクリングロードとしては自転車・歩行者道が低速コース、車道が上級車向けの高速コースという色分けになっていた。自転車・歩行者道は広く歩行者との境もあるのだが、路面が悪かったり、工事で通れないとか、消えてしまうとか200キロもあれば様々な状況となるので全て快適ということではなかった。車道側もグリーンのラインが引いてあるが、自転車道として確保されていたのは「サイクリストの聖地」があるなぎさ公園前後などほんの一部。車道の幅が狭いためグリーンのラインまで出ていいわけではない。路肩は狭い上、車の通行量も多くトラックもバンバン走っている。信号がないのは良かったが、湖の東側を走っている時は気をつかうライドが続いた。北から大津手前の西にかけては静かで綺麗な風景もあって結構楽しめた。
14日午前11時25分、長浜城
14日午前11時29分、歩道が低速コース、車道が上級者コース
14日午前11時31分、長浜付近
14日午後0時39分、長浜付近
14日午後1時24分、海津大崎の桜並木
14日午後1時37分、小さなトンネルが続いた
14日午後1時38分、海津大崎港
14日午後1時51分、マキノ町の古い町並み
14日午後2時、マキノ町付近
14日午後2時23分、高島付近
14日午後3時36分、日陰がなく灼熱地獄だった区間
14日午後5時、大津港
ただ、この日も猛暑。やはり日陰がないので、照りつける日差しの中を黙々と走る灼熱のエンデューロ状態が続き、午後5時過ぎに大津のホテルにたどり着いた時はヘロヘロ。グロス時速も17キロとガタ落ち。先のことなど考えず、ぐっすり眠ってしまった。
ちなみにこの日もホテルの部屋へ自転車が持ち込めた。最初はダメだと言われ外の空きスペースに置くようにと言われたが、豊橋の同じ名前のホテルではOKだったよと言うと、相談の結果、OKとなった。ありがとうございます。でも部屋がちょっと狭くて部屋内の移動が大変だったけど(^_^;
14日午後6時51分、ホテル内
結局ホテルには12時間ほど滞在。これだけ時間を使ってしまうと制限時間には到底間に合わない。予定通り米原でDNFすることにして、午前5時半ごろスタートした。すぐに「ビワイチ」の起点・終点の瀬田唐橋となり、ここから北上してしばらくすると「サイクリストの聖地」が見えてきた。今年6月に行ったしまなみ海道に続く聖地巡礼だよ♪
15日午前5時30分、出発。大津は路面電車の町。山越えした後、地下鉄になり京都まで繋がっている
15日午前6時2分、近江大橋付近で朝日が昇る
15日午前6時6分、瀬田唐橋
15日午前6時7分、ビワイチ終点
15日午前6時8分、ビワイチ起点
15日午前6時33分、草津付近
15日午前7時11分、はるかに琵琶湖大橋
15日午前7時18分、サイクリストの聖地
15日午前7時23分、カメラ台があったのでパチリ
15日午前7時26分、聖地の先にあったBIWAKOモニュメント
この聖地がある第2なぎさ公園だが、利用時間は「日の出から日没まで」とあった。1000キロ完走を目指し、夜中に出発していたら入ることができなかった。なるほど。それでここがチェックポイントではなかったのか。DNFして大正解。はるばるここまで来て入れないじゃ、話にならないもんねぇ。サイクリングは昼間に限るよ(^o^)
15日午前7時32分、利用時間は「日の出から日没まで」
その後は長命寺交差点から湖畔を通るプチ山道のサブルートを回り、彦根城付近をのんびり走ってメロンソフトをいただき、再び入江橋に戻ってビワイチ・コンプリート。米原駅には午前10時半ごろ到着した。初日266キロ、2日目263キロ、3日目80キロで通算609キロ。所要時間は54時間半でグロス時速は11キロ。600キロのブルベでもタイムオーバーだったね(^_^;
15日午前8時12分、左のサブルートへ
15日午前8時17分、長命寺港
15日午前8時21分、車がまったくいないサブルート。こういう道がいいね
15日午前9時53分、彦根城
15日午前9時53分、彦根城前のポスト
15日午前10時、観光センターでメロンソフト
15日午前10時25分、米原付近
15日午前10時28分、入江橋まで戻りビワイチコンプリート
15日午前10時35分、米原駅でDNF
15日午前11時29分、新幹線で帰ります
15日午前11時54分、近江牛弁当
帰りの涼しい新幹線の中で食べる近江牛弁当は最高だったよ。
1000キロブルベは1000キロを75時間、つまりグロス平均時速13.3キロで走ればいいと思っていたのだが、600キロまでは15キロなのね。一応完走を目指して休憩4〜5時間で3泊する予定にしていたのだが、それだと帰りの御前崎のPCに間に合わないことが直前に判明。そんなこともあってのDNFだった。ただ、ビワイチを走ればそれで満足だったので、今回のDNFはそれほど悔しくないかな。
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