お父さんのマリポタ日記。
マリノスのこと、ポタリングのこと。最近忘れっぽくなってきたので、書いておかないと・・・
?



※西加奈子(1977年、イラン・テヘラン市生まれ。大阪育ち。2004年に「あおい」でデビュー。「通天閣」で織田作之助賞受賞。「ふくわらい」で河合隼雄物語賞受賞。ほかに「さくら」「きいろいゾウ」「円卓」「舞台」など)



●極上のエンターテインメント

 「僕はこの世界に、左足から登場した」。一瞬、何のことか分からないような一文から始まる。主人公の「僕」は、マイノリティ絶対主義で騒動を起こし続ける姉の影響で、自分から率先して中心になろうとせず自分の存在を消しながら生きていく。その「僕」の目を通じて家族たちや周囲の人々の生き様が淡々と綴られていく。デビュー10周年で描いた上下巻の大作。第152回直木賞受賞作で、2015年本屋大賞でも第2位を獲得した。

 想像を超えた驚くべき出来事が次々と起こり、飽きることなく読み進められた。独特の語り口、真面目そうな中にユーモアを含んだ表現に魅せられ、大阪弁もなんだかしっくりきた。登場人物もそれぞれが強烈過ぎる個性の持ち主で、特に姉は秀逸過ぎ。後半は「家族崩壊」「残酷な未来」とマイナス方向へ突き進むが、悲壮感はなく逆に面白みが増してきた。「本当に、こんなにうまくいった小説はない」と本人自らが言うように、極上のエンターテインメントに仕上がっていると思う。ただ、最終盤は少しくどく、分かりづらかったのは否めない。その部分がなければ物語は終わらなかったのだろうが、その前でやめてもよかった気がする。

 それにしても女性なのになんでこうも男の子の生態について詳しいのだろう。まるで自分のことのように思え、共感しまくった。インタビューでは「『キン肉マン』や『北斗の拳』、プロレスなど、いわゆる男の子のものがすごく好きだった」と言っているが…。

コメント(0|Trackback()




 晴れで風もない穏やかな22日。23日のブルベ「達磨山200」は雨予報でDNSしたことだし、天気に誘われてあと2日で終了となる小田原・根府川の「おかめ桜まつり」へ行ってみた。国道135号から真鶴旧道というルートでは面白みがないので早川から丘陵地帯を走るコースを引いてみたが、予想通り激坂の連続だったよ(T_T)

 まずは秀吉が一夜で築城したといわれる石垣山一夜城へ向かって登坂。早川の麓からは1750メートルしかないが、勾配10%超の「ドーナツ坂」が延々と続く。沿道には「石垣山に参陣した武将たち」の説明板が8基あり、最初に出てくるのが堀秀政、次が宇喜多秀家。そしてピークまで残り920メートルの所にある徳川家康の説明板のところを左へと行く。そう、石垣山一夜城までは上らないのよね(^_^;


石垣山一夜城まで1750メート地点



3番目の徳川家康の説明板。ここを左


 ここからは平坦から下り基調となり、一気に周りが開け絶景が目に飛び込んできた。丹沢山系をバックにした小田原の町を眼下に、右手には大海原が広がる。空の青とのコントラストが美しく、水平線も鮮やかに見える。石橋のピーク付近からは真鶴半島、そして伊豆大島も望めた。いや〜、こんなビュースポットがあるなんて知らなかったよ。


眼下には小田原の町。右手は相模湾



中央奧は真鶴半島。左手はるかに伊豆大島


 だけどね。ときに17%とか前輪が浮きそうになる、とんでもない壁のような坂も何度か立ちはだかる。短いから何とかなるが、もう汗びっしょり。もうちょっと緩いと楽しく上れるんだけどな(^_^;

 一夜城への上り始めからコース案内の道標が要所で現れ、簡易トイレが設置されている所もあったのでもしかしたらハイキングコースなのかなと思っていた。帰宅後に調べると、早川駅から根府川駅までの丘陵地帯の約11キロを回る「早川・片浦ウォーキングトレイル」のコースだったようで、結果的に大部分をトレースした形になった。

 ピークを過ぎた後はいったん石橋水源地まで下り、また上って東海道新幹線と東海道線を越えるのだが、ここもビュースポット。左手に新幹線、右手に東海道本線のトンネルが一望できるのだ。すご!


こんな道を上ってきた



要所には道標



左手に新幹線、右手に東海道本線のトンネル


 その先を下ると源頼朝が平家方の大庭景親らに対して挙兵した石橋山古戦場で、先鋒の佐奈田与一義忠を祀った佐奈田霊社、佐奈田与一義忠が討ち死にした「ねじり畑」、佐奈田与一義忠の郎党の文三家康を祀った文三堂と続く。頼朝は敗北して箱根山中に逃れるのだが、一時身を隠したのが「しとどの窟(いわや)」。これは椿ラインの途中にあり、この近くを通っている白銀林道の湯河原側の起点でもある。


佐奈田霊社



石橋山古戦場



「ねじり畑」



文三堂


 この後は東海道線までいったん下り、トンネルを抜けて一瞬メイン通りに出た後、再び丘陵地帯へと戻る。砂利道があるかなとグラベルロードで来たが、道幅は細く状態が悪いところもあったが舗装が途切れることはなかった。


左手は東海道本線



牧谷川



道幅は細いが舗装は途切れず


 10%超の急坂を上り、少し下った後、やや緩やかな上りのピーク近くにあったのが星槎国際高校。おかめ桜まつりの散策マップによるとここにもあるようだったので来てみたが、すでに散ってしまったようだった。ちなみに早咲きのおかめ桜は、フジザクラと寒緋桜との交配種でイギリスで誕生。うつむき加減に濃いピンク色の花が咲くという。下を向いているのは元気がなかったわけじゃないのね(^_^;


星槎国際高校前



うつむき加減に咲くおかめ桜


 下り切って真鶴旧道へ出る。根府川駅の少し先のあたりだが、「おかめ桜まつり」ののぼりがはためく関所跡入口バス停付近も同じような感じ。この先のヒルトン小田原方面への分岐へ入り平均勾配10%、最大16%のドーナツ坂を上る。しかし、やっとたどりついた星ケ山も同様で「もう終わっちゃったかな」と落胆したものの、一番上の「きのこ苑お山のたいしょう」まで上るとまだ咲いていたよ(^o^) 良かった良かった。根府川駅付近や星ケ山付近にはお花見らしい人々もいたが、ここまで来た人はおらず、独り占めですな。


関所跡入口バス停



右の激坂を上っていく



「きのこ苑お山のたいしょう」前



「きのこ苑お山のたいしょう」付近のおかめ桜



「きのこ苑お山のたいしょう」付近のおかめ桜



「きのこ苑お山のたいしょう」付近のおかめ桜


 ランチには箱根板橋駅近くの定食屋さんでどんぶりからあふれ出るスタミナ麺を食べる予定にしていたが、まさかの定休日。またやっちまったよ(T_T) 仕方ないので小田原から帰る時にいつも気になっていた「小田原タンメン総本店」に初めて寄ってみた。反対車線ということでハードルが高かったのよ。ところが小田原タンメン(990円)を食べてみると、野菜たっぷりでボリューム満点。平打ち麺もいい感じで旨い。小田原らしく、たったひとつだけどのっかっていたのは籠清のかまぼこ。また来るかな。


ひろし、それはないだろう



小田原タンメン総本店



小田原タンメン(990円)


 この日の走行距離は122.6キロ。獲得標高は1068メートル。グロス時速は14.8キロ。激坂と絶景で時間がかかったようですな(^_^;

▼ランキング参加中です
  にほんブログ村 自転車ブログへ  にほんブログ村 自転車ブログ ツーリングへ  PVアクセスランキング にほんブログ村

コメント(0|Trackback()




 ポカポカ陽気だった14日に旧甲州街道を少し走ってみた。

 いつものように千木良から甲州街道(国道20号)に入り、そのまま国道を西へ進み、上野原市役所の先を右折して県道30号へと入る。下り切った所が鶴川宿で、ここから旧甲州街道が野田尻宿、犬目宿を経由して再び国道に合流する鳥沢宿付近まで続いている。


鶴川宿


 鶴川橋で鶴川を渡ると、道は一気に上る。その途中に旧甲州街道の分岐があり、道はさらに中央高速へ向かって上り続ける。結構きつい。上り切ると中央高速の「ヤマトポイント」と言われる場所。宇宙戦艦戦艦ヤマトに見える景色があるようだが、これを知ったのは帰宅後。しまった(^_^;


県道から離れ、旧甲州街道へ



中央高速の側道に出る


 中央高速を横切る橋を渡って反対側へ。上りはまだしばらく続いたが、勾配がやや落ち着いたところにあったのが「大椚(おおくぬぎ)一里塚跡」。江戸から19番19里になるそうだが、実際の一里塚はもう少し先にあるようで、この塚も平成19年に建立され案内版も新しい。目の前の道路の舗装も綺麗だし、歴史的な趣という点では、この先にあった「大椚宿発祥の地」の方が感じられた。


大椚一里塚跡



大椚宿発祥の地


 ゆるやかな上りは続き、左手に巨大な杉が見えてきた。「吾妻神社の大杉」というそうで、樹高20メートルで推定樹齢は約600年。由緒あるものかと思ったが、案内版にあったのは「神木、伝承等なし」。つれないねぇ。


吾妻神社の大杉



甲州街道の史跡案内図


 道は再び中央高速に近づき側道となる。ほぼピークとなる談合坂サービスエリア手前にあったのが「長峰砦跡」。戦国時代に武田信玄の家臣であった上野原の加藤丹後守が築き、甲斐国の東口を北条の侵略から守るためこの砦で監視したそうだ。なるほどねぇ。


談合坂SAまであと1キロ



長峰砦跡


 再び中央高速の北側へ渡ったところが野田尻宿。天保4年(1842年)には本陣1、脇本陣1、旅籠は大小合計で9の小さな宿場で、蔦屋、紺屋、中田屋、酒屋、鶴屋、万屋など昔の屋号が今でも残っているそうだ。明治19年(1886年)の大火で多くの家屋が焼失し古い建物は少ないが、それでも宿場町の雰囲気はたっぷり残っている。


野田尻宿へ



野田尻宿



野田尻宿


 ここで自宅から55キロほど。腹も減ってきたし、折り返しましょう。談合坂SAの先で県道507号へ入ってダウンヒル開始。車もおらず、適度な勾配とワインディングで、とても気持ちいい道だった。

 途中に「大野貯水池」という道標があったので寄ってみた。この日は風もなく暖かい。ちょっとの〜んびりしたい気分。近くには「のり弁専門店 さくら」というお弁当屋さんがあり、遠足気分でベンチで食べたら最高だろうなと思ったが、ランチ場所は予定があったので泣く泣く諦めた。


大野貯水池



大野貯水池



大野ダム


 下り切って出たところはちょうど四方津駅前。へ〜、ここに出るのか。しかし「四方津」は「よもつ」とずっと読んでいた。「しおつ」というのは最近知ったのよ(^_^;


下り切って国道20号へ


 さて、ランチはこの前まさかの「仕度中」だった「ふじの食堂ありんこ」で。どうも前回行ったのは火曜日で、あとで調べると火曜は夜だけの営業だったようだ。この日は木曜日。ちゃんと営業中だったよ(^_^; 名物の厚切りロースかつ定食(1500円)を食べようと思ったが、カツの臭いを嗅いでいたらなんとなく完食する自信がなくなったので、厚切りは厚切りだがカツ丼(1100円)の方を注文。じーさんの腹にはちょうど良い量で、おいしく完食できた。なぜか付いていた杏仁豆腐もいいね。


ふじの食堂ありんこ



厚切り肉のカツ丼 1100円


 帰りは国道20号ではなく、藤野のお山の中の「愛ちゃんキムチ」経由コースにしたので、獲得標高は1545メートル、走行距離は115キロ。

▼ランキング参加中です
  にほんブログ村 自転車ブログへ  にほんブログ村 自転車ブログ ツーリングへ  PVアクセスランキング にほんブログ村

コメント(0|Trackback()




※益田ミリ(1969年大阪府生まれ。イラストレーター、エッセイ、マンガを手掛けるほかに、ふとした日常のつぶやきを五七五にした「つぶやき川柳」でも知られる。夫なし男なし三十路半ばの「すーちゃん」の日常を淡々と描いた異色四コマ漫画「すーちゃん」「結婚しなくていいですか。すーちゃんの明日」はじわじわ人気を呼び、ベストセラーとなっている。主な著書に「お母さんという女」「大阪人の胸の内」「女湯のできごと」「ピンク・レディー世代の女のコたちへ」「『妄想』はオンナの幸せ」など。朝日新聞朝刊土曜日付にエッセイ「オトナになった女子たちへ」を漫画家の伊藤理佐さんと隔週で連載中)



●なんて面倒な父親 でも憎めないなぁ

 光文社「小説宝石」で2004年5月号から08年12月号まで連載された「『オトーさん』という男」を基にし、大幅に加筆、修正。

 短気ですぐに怒鳴るオトーさん。言わなくていいことも大声で言ってしまうオトーさん。いいところもあり、好きなところもあるのだが、娘としては「こーゆー人が恋人だったら絶対にイヤ」。読みながらなんて面倒な父親なんだと思ったけど、でも、憎めない。ホントは愛してるのよ、オトーさん。そんな気持ちが伝わってくる。思わず微笑んでしまうエピソード満載のほんわかイラストエッセイ。しかし、オトーさんはこの本を読んでどう思うのだろうか。「おもろいな」と言って、でも何も変わらない気がするが(^_^; 「お母さんという女」も読まなくちゃね。

 我が家も娘2人。なんて思われてるんだか…。

コメント(0|Trackback()




 久々にサイクリストの聖地と言われる埼玉・飯能の名栗方面へ。

 コースをどうするか悩んでいたら、おあつらえ向きのものがあった。昨年11月にAJ西東京が開催した「走行会SKK1118西東京奥武蔵」で、初級者向けに獲得高度は抑え気味に設定されており、山伏峠も当然、行かない(^o^) 距離は町田発着で125キロほど。いいんじゃない。これにしよう。

 ただ、町田街道はあまり走りたくないので、相模川沿いを北上して城山の先の大戸交差点からコースに合流した。高尾から先は高尾街道をひたすら進み、睦橋通りから日の出へ。ここまではほぼ平坦。そして最初の上りの梅ヶ谷峠を越えて青梅へと向かう。下った後は吉野街道を少し走り、軍畑大橋で多摩川を渡ると榎峠へのきつい上りが始まる。距離2キロ弱で平均勾配8%超。最大は18%。ただ、この付近から車がいなくなり、ようやく快適なライドが始まる。ちなみに軍畑は「いくさばた」と読み、三田氏と北条氏が戦った「辛垣の合戦」が由来とされているそうだ。


軍畑大橋


 名栗へは豪快な下りの途中を曲がるのだが、すっかり忘れていて行き過ぎちゃったよ(^_^;

 松ノ木トンネルを抜けた後は小沢峠(トンネル)へ。見上げた瞬間に「はぁ〜」とタメ息が出る、まっすぐ250メートルほど伸びる平均勾配15%超の激坂だ。でもこれを上れば終わったようなもの。頑張って上り、トンネルを抜けて名栗へ入り再びの豪快な下りにひと息ついたが、この後にあった名栗湖への上りをすっかり忘れていた。ここも結構きつかった。700メートルで平均勾配は10%超。


小沢峠



有間ダムから望む名栗湖



左手が有間ダム


 ダムの先に「レイクサイド名栗湖」というレストランがあり、入口には限定10食の「有間ダムカレー」がデカデカと貼り出されていた。こりゃ、ダムカレーファンとしては食べないと! でもよく見たら土日祝のみ。この日は平日で、残念無念。


有間ダムカレー


 サイクリストの聖地だけあって、ここ名栗では飲食店の前どころか公衆トイレの前にもバイクラックが設置されている。ありがたいね。ランチを食べた「turnip(ターニップ)」にももちろん設置されていたが、お店はなんと激坂の上。看板の前からぐいっと上って行く。初めて来たので、看板は見つけたがお店はどこだろうと少し悩んだよ(^_^;

 注文したのは名物の「焼きカレー」(800円)。アツアツでボリュームたっぷりで、満足満足(^o^)


turnip(ターニップ)。お店は激坂の上



turnip(ターニップ)店内。テラス席もある



焼きカレー



名栗地区。2005年1月1日に飯能市に編入合併され、「村」が消えた


 さて、帰路はほぼ平坦コースの親切設計(^o^) まずは入間川に沿って飯能へゆるやかに下り続ける。足がクルクル回って、とっても気持ちがいい。美杉台でひと山越えると、何だか見覚えのある道に出た。やがてブルベでお馴染みの阿須交差点。そしてJR八高線沿いを走り、南峰交差点から入間の茶畑へ。この辺りはブルベで何度も走った道だ。気持ちのいい茶どころ通りを走り抜けた後は、一転、工場地帯へ。ここは初めての土地で、このあたりからどこを走っているか分からなくなってきた。

 今回はキューシートも作らず、事前のコース予習も名栗へ行き、帰りは狭山湖を通るということしか確認せず、地図でコースを追うこともしていない。頼りはGPSデータのみ。何となく不安だが、逆にどこを通るんだろうというワクワク感や驚きがある。「そっち行くか(ゴールから遠くなるよ(T_T))」とか。もちろんブルベ走行会のコースなので、無茶な走り方はさせないだろうという安心感も。自分で引くと、たまにとんでもない道を走らされたりするからね(^_^;

 で、気がつくと狭山湖入口交差点。昨年11月のミステリーブルベで通過したところだ。また来たよ(^o^) ミステリーブルベの時は狭山湖は素通りだったが、今回は湖畔を通るコース設定だったので、のんびりと湖を見ながら走る。


狭山湖


 この後は多摩湖を越え、東大和、国立とあまり土地カンのない所を通り多摩川へ。関戸橋に出たところでようやく見覚えのある道となり、帰ったぞと実感した。


ゴールの根岸からさわ公園


SKK1118西東京奥武蔵v0.99

SKK1118西東京奥武蔵v0.99

【変更箇所】尾根緑道、新幹線なし、関戸橋を渡るルート - 124.7 km, +1751 m. Bike ride in 町田市, 東京都

 


 ゴールの根岸からさわ公園からは境川サイクリングロードを走って帰還。コース自体は125キロほどだが、自宅往復などを含めた走行距離は150.6キロ。獲得標高は1476メートルだったが、上りは名栗までの前半に集中していた。それにしても名栗はやっぱりいいなぁ。また行こうっと(^o^) あ〜、ちなみにグロス平均時速は15.4キロでなんとかセーフ(^o^)

▼ランキング参加中です
  にほんブログ村 自転車ブログへ  にほんブログ村 自転車ブログ ツーリングへ  PVアクセスランキング にほんブログ村

コメント(0|Trackback()




※増田俊也(1965年生まれ。北海道大学中退。愛知県旭丘高校から七帝柔道に憧れて北大に入学。4年の夏の七帝戦を最後に引退し大学中退。北海タイムス社記者に。2年後に中日新聞に移る。中日在職中の2006年に「シャトゥーン ヒグマの森」で「このミステリーがすごい!」大賞優秀賞を受賞しデビュー。2012年「木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか」で大宅賞と新潮ドキュメント賞をダブル受賞。2013年、北大時代の青春を描いた自伝的小説「七帝柔道記」で山田風太郎賞最終候補。2016年春、四半世紀務めた中日新聞社を早期退職し、本格的な作家生活に入った)



●史上初かも 新聞社整理部が舞台

 全国紙の採用試験に落ち、北海道の地方紙・北海タイムスになんとか入社した早大教育学部卒の主人公。当然、出稿記者志望だったが、配属先はまさかの整理部。同期たちは「掃除やってる部署みたい」「整理整頓の係と思われちゃう」「カッコ悪いんだよな」とボロボロにけなし、新聞社の中では地味なセクションと嫌われていた。このまま整理部に据え置かれたくない主人公は毎日スーツを着て通い、社会部記者への異動をアピールするが…。出版社の謳い文句は「会社の愛し方、教えます――ダメ社員の奮闘を描く、共感度120%の熱血青春小説!」。

 最近ファンになった益田ミリさんの本を図書館で探していると、「ま行」の棚に「北海タイムス物語」なんてタイトルの本を見つけた。作者は増田俊也さん。知らないなぁと略歴を確認すると北海タイムス、中日新聞に勤めていたらしい。何となく面白そうだなと読んでみたら大当たり。100年の歴史を持つ北海タイムスの1998年(平成10年)9月2日の休刊への道を描いたものではなく、自分が現役時代に長く所属した整理部のお話だった。

 久しぶりに「倍尺」という言葉に出会ったよ。二十数年ぶり? 実在の新聞社が舞台だが、出稿部門ではなく整理部にスポットライトを当てた小説なんてこれまであったっけ? 史上初じゃね? 1段が15倍、2段は中段(なかだん)があるから31倍と教えられ、「じゃ3段は?」と聞かれ「46倍」と答えると「おまえ計算ができないのか」と怒られる。「あとで倍尺よくみて覚えとけ」。いや、懐かしい(^o^)

 おまけに描かれている時代は平成2年(1990年)。自分もまさにこの時代に整理部にいた。鉛活字が完全に消え、各社とも完全CTS移行への途中段階だったが、全国紙にはすでにスーパーコンピュータで大組しているところもあった。朝日のネルソン! あったねぇ、これも懐かしい。しかし、この作品に出てくる北海タイムスはその前段階で、記事、写真、凸版を印画紙で出し、台紙に糊で貼り付けていく「切り貼り」での大組。記事は棒で出力され、大組担当の製作がカッターで切って流したり、たたんだりしていくやり方だった。「文字を斜めに流したり、見出しを斜めにしたり、いろんなことが簡単にできる。だからスポーツ新聞も見出しの部分はあえてこのシステムでやっているんだ」と編集局次長兼整理部長に言わせている(最後の部分はちょっと違うと思うが)。そして、整理の面担は倍尺に加え、ハサミとカッターを持って製作現場へ走っていくなんてあると、思わず笑ってしまう。なんでそんなに詳しいの? でも、自分にとってはこの時代が一番面白く、楽しかったねぇ。新聞を作っているという手応えがあった。

 新聞整理の醍醐味がとってもよく分かる作品(^o^) バイブルとまでは言わないが、副読本にしてもいいかもね。組み版がすべてコンピュータになっても価値判断、見出し、レイアウトの基本は変わらない。

 ちなみに表紙のイラストは、早刷りを持ってきたスーツ姿の主人公を、Gパンでサンダル履きの整理部先輩が倍尺を振り上げ「おせーぞ」と怒鳴る、昭和なシーンかな(^_^;

コメント(0|Trackback()




 松田町・西平畑(にしひらはたけ)公園のまつだ桜まつりは3月3日で終了したが、10日までは「名残り桜をどうぞ」ということで、無料で毎日開園するらしい。期間中は行きそびれたので7日に足を運んでみた。

 今年から桜まつり期間中は渋滞回避とシャトルバス優先のためか公園駐車場は利用不可となっていたが、すでにシャトルバスは終了して通常営業となっていたのでゲートから自転車で上ることができた。娘たちが小さい頃に車や電車で来たことはあったが、自転車で上るのは初めてだ。


西平畑公園ゲート。ここから激坂が始まる


 しかしねぇ。こんな激坂だとは思わなかったよ。距離は350メートルほどだが、オールコンクリート舗装で最大勾配は17%だったかな。平均勾配は15%超。ありえん坂だった。

 ただ、ピークからの展望は絶景。箱根連山や駿河湾まで見渡せた。天気が良ければ富士山はもちろん、小田原城の天守閣や大島まで見えるらしいが、この日はあいにくの曇りでそこまでは見えなかった。それでも上った甲斐のある風景が桜をバックに目の前に広がっていた。すでに葉桜となっていたのが残念だったが、これが満開で晴れだったら圧巻だったろうね。来年は桜満開の時期に来なきゃ。でも、昨年は自転車でゲート付近までは来られたが、今年はどうだったんだろう。オートバイも会場付近には駐車できなかったようだしね。


桜とブランコと菜の花。右奧は東名高速



葉桜の向こうに箱根連山。下に流れるのは酒匂川



遙かに駿河湾



満開だったらなぁ…



晴れたら富士山も見えるそう



こどもの館ではつるし雛展示中



こんな激坂


 ブランコは4年前に作られたそうで、富士山をバックにまるで空中でブランコに乗っているような写真が撮影できるそうだ。この日はポツポツと人がいたが、ブランコに乗るような年齢の人はおらず、富士山も見えなかったので静かにたたずむだけだった。しかし、真鶴といい、大観山といい、ここといい、ブランコ好きだね。


ケープ真鶴のブランコ



大観山のブランコ


 ランチは展望レストランでと思っていたのだが、なんとお休み。「10日まで営業します」と松田町観光ガイドのHPに書かれていたのであてにしてたんだけど(T_T) キッチンカーが何台が営業していたが、ちょっとお高い。仕方ないので下界へ下り、松田町、開成町、南足柄をさまよい、富士フイルムのでっかい工場をぐるりと1周したりした後、お馴染みの相模金子の「食事處 根古屋」でからあげランチ(880円)。あつあつでジューシーで、まさに絶品。「足柄NO.1」の看板に偽りなしの味に、余は満足じゃ(^o^)


足柄大橋



相模金子の「食事處 根古屋」



絶品のからあげ


 この日のルートは国道246号をなるべく回避するルート。往復とも渋沢丘陵経由で、復路は平沢交差点で国道を離れ、秦野、金目、伊勢原経由で。伊勢原の渋田川沿いの桜が綺麗に咲いていたよ(^o^)


篠窪の富士見塚



渋田川の桜並木


 この日の走行距離は112.5キロ、獲得標高は1021メートル。

▼ランキング参加中です
  にほんブログ村 自転車ブログへ  にほんブログ村 自転車ブログ ツーリングへ  PVアクセスランキング にほんブログ村

コメント(0|Trackback()




 いつもは素通りするんだけど、何となく気になっていた中井町の中井中央公園を目指してみた。自宅からは40キロほど。

 新中井隊道の先の下り坂の途中にある中井中学校入り口を右折して上って行くと、周囲が一気に開き、パークゴルフ場や多目的広場、そして両翼97.6メートルの野球場(星槎中井スタジアム)、ローラー滑り台などがある広大な公園が見えてきた。駐車場の周りには早咲きの河津桜が咲き、和ませる風景が広がる。


中井中央公園駐車場周辺の河津桜(「めだたんぼー」使用)



中井中央公園



後方に野球場



中井中央公園。中央になかい里都まちCAFE、右手にパークゴルフ場


 ちょうどお昼時だったので中央付近にあった「なかい里都まちCAFE」でランチ。バイクラックがしっかり設置されていたのは嬉しかったね。ラーメン600円に大いに心が揺れたが、好物の牛スジカレー(850円)を注文(^o^) ちょうど曇ってきたところだったので、晴れたら正面に見えるはずの富士山の姿がなかったのは残念。


バイクラック完備



なかい里都まちCAFE



牛スジカレー


 しばらくまったりした後はそのまま北上。野球場の先で行き止まりのように見えたが、クランクを抜けると幅が狭いながらも先に道が続いていた。このあたりはウォーキングコースにもなっているようだった。車もほとんど通らず、いい雰囲気♪

 しばらく走ると「海の風」と看板のある、東屋のある広場が左手に見えてきた。案内版によるとここは「相模湾からの風が吹き込む丘」で、南に相模湾、西には箱根外輪から富士山、北に丹沢山塊から大山を一望できるとある。おぉ、確かに伊豆大島が見える。そして右手を見ると、富士山は…、あったあった♪ 雲がかかっていたが、少しすると頭を出してくれたよ。ここでこんな大パノラマが楽しめるとは!

 それにしても「天」という顔だけのオブジェはなんなんだ?


海の風。遙かに伊豆大島が見える



遙かに富士山。左にあるのは「天」と題されたオブジェ


 毎年4月と9月には「ダイヤモンド富士」が見られるらしい。来てみるかな。

 先へ進むとやまゆりラインとの立体交差。足柄乳業の手前ね。へ〜、ここへ出るのか。さらに先は東名高速。これを越えたところで左へ曲がって側道を走り、松田サービスエリア付近からは再び北上して栃窪方面へ行ったのだが、これがすげーアップダウンの連続。シッティングでのんびり上ってたら、ダンシングでガシガシ上ってきた人にあっさり抜かれた(^_^; いいトレーニングコースなのかな。


下の道がやまゆりライン



遙かに丹沢山塊。右手が大山かな


 その後は震生湖方面を経由して帰宅。走行距離は94キロで100キロに届かずグロス平均時速も15キロだったけど、こういうサイクリングは楽しいなぁ。

▼ランキング参加中です
  にほんブログ村 自転車ブログへ  にほんブログ村 自転車ブログ ツーリングへ  PVアクセスランキング にほんブログ村

コメント(0|Trackback()




※潮谷験(1978年京都府生まれ。2020年、デビュー作の「スイッチ」で第63回メフィスト賞受賞)



●面白いんだけど何となくモヤモヤ…

 「純粋な悪」の存在を証明する心理コンサルタントの実験のアルバイトに参加した学生達のスマホには、幸せな家族が営むパン屋さんを破滅させるスイッチがインストールされる。押しても押さなくても毎日1万円が振り込まれ、1カ月後には100万円のボーナスも手に入る。押すメリットなど何もないはずなのに…。

 設定が興味深く、二転三転の展開もあって365ページがほぼ一気に読めた。ただ、トリックでちょっと無理かなというか端折ってるような感じを受けたところがあったので、そこは残念。犯人探しは興味深く読み進められたけどね。でも「スイッチを押す押さない」の各人の心理劇をもっと読みたかったかな。宗教的な話も個人的にはちょっと。まあ、ここがポイントにはなるんだけど理解できない部分もあった。純粋なミステリーとして期待していただけに、面白いんだけど何となくモヤモヤ…。

コメント(0|Trackback()




<J1:横浜0-1福岡>◇3月1日◇第2節◇日産スタジアム

 3月1日に行われた横浜F・マリノスのホーム開幕戦は悲しい結果となった。


日産スタジアム



日産スタジアム



トリコロールギャラクシー



ホームゴール裏



アウェーゴール裏


 アビスパ福岡相手に圧倒的に攻め込みシュート数も相手の5本に対し17本を放ちながら、基本は3バックだが、状況に応じて4バック、5バックで守る守備陣を崩しきれず、得点を奪えないまま0-1で完封負け。ホームでの福岡戦は1996年の初対戦から負けなしだったが、初めて黒星を喫した。

 まぁ、あれだけチャンスがあって決められないとこうなるよねぇ。GKポープ・ウィリアムも相手FWウェリントンのシュートを2本止める好セーブを見せたけど、相手GK永石拓海もよく守った。身長161センチの相手FW紺野和也も目立っていたね。後半6分の決勝点はその紺野のシュートがDFエドゥアルドにディフレクトしてゴールに飛び込んだもの。スタンドから見ている限りではそれは分からなかったが(アウェーチームのゴールなので場内でリプレーはされないし)、自陣の右サイドで裏を取られグラウンダーのマイナスのクロスを通された時点で「やられた」と思ったよ。

 前節の東京ヴェルディ戦と同じような展開だったけど、今回は福岡の足が止まらなかった。ボール回しはサイドチェンジのパスも決まり、前回よりは良くなったように思うが、あんな劇的な勝ち方は2試合続けてはできるわけないよね(ちょっと期待したけど)。

 金Jのナイトゲームで相手が遠方の福岡ということもあったのだろうが、入場者数が1万9487人というのも寂しいなぁ。等々力の川崎フロンターレ-ジュビロ磐田戦の2万316人に負けてるのは悔しい。今後もホームゲームは13日ACL山東泰山戦、4月3日川崎F戦、10日ガンバ大阪戦と水曜のナイトゲームが続くのだが、見る方もしんどいんだよ。老人は夜が早いんでね(^_^;

 鶴見川の河津桜は綺麗に咲いていたね。ただ、空が怪しい感じ。案の定、試合開始前から降り出したが、後半途中から上がってくれたのは助かった。敗戦で落ち込み、さらに追い打ちのようにずぶ濡れになる悲惨な状態はかろうじて避けられたからね。


鶴見川の桜



鶴見川の桜



後半途中まで雨


 次の山東泰山戦はどうするかな。中4日で戦う6日の第1戦アウェーの結果と天気次第かな。

 ところで日刊スポーツさんはウエブでのサッカーのメンバー表などのある詳細なスコア速報はやめたんですかね。

▼ランキング参加中です
  にほんブログ村 自転車ブログへ  にほんブログ村 自転車ブログ ツーリングへ  PVアクセスランキング にほんブログ村

コメント(0|Trackback()




 行かなきゃ行かなきゃと思いながら、なかなか行けなかった三浦海岸の桜祭り。ようやく2月28日に足を運ぶことができた。「三浦海岸・大岡川Wさくらスタンプラリー」なんてのも開催しているようなので、スタンプラリー第3弾でトライしてみるかな。

 三浦へはいつもの環状4号から。国道1号の原宿交差点から先は路肩が狭くいつも走りづらいと感じていたので、小雀町第歩道橋を左へ入る迂回ルートを引いてみた。トラックもおらずなかなか快適ですな。

 JRを飯島橋で越えた後は「いたち川」沿いの遊歩道へ。この川は栄区を東西に流れる栄区のシンボルリバーだそうで、川の両側にプロムナードが整備されており、地元団体が散策マップも作成している。そんな道なのでスピードは出せないが、道中には桜も咲いておりのんびりサイクリングにはいいね。今後は利用しようっと。


いたち川の遊歩道



いたち川の桜


 この日は鎌倉女子大付近で離脱したが、下流までずっと行くと上郷市民の森あたりまで続いているらしく、いつも混んでいる神奈中車庫前に出られそうなのでありがたい。

 その後は六浦から逗子方面へ抜け、国道134号を南下。林交差点を左折し一騎塚を右折して三浦海岸へ向かう。

 桜祭りは3月3日までとあってか、メイン会場の小松ヶ池公園は平日なのに大変な賑わい。お昼前の到着だったが、次から次へと人がやってきていた。

 だけどねぇ。ちょっと遅かった。残念ながら見ごろは過ぎてしまったようで、もう葉桜となっていた。それでも京急線沿いの桜並木は壮観。見飽きないね。


三浦海岸の京急線沿いの桜



三浦海岸の京急線沿いの桜



三浦海岸駅から小松ヶ池公園までは約1000本の河津桜が植えられているそうだ



遙かに富士山


 さてスタンプラリー。3月3日までの「三浦海岸桜キャンペーン」と3月22日から始まる「大岡川桜キャンペーン」の2つがあり、開催中の「三浦海岸」に参加。しかし、何度やっても小松ヶ池公園にチェックインできない。目の前にいるのにね。で、諦めた。


小松ヶ池公園入口


 でも何となく悔しいので海沿いにあるビーチエンドカフェでやってみると、あっさりとチェックインできた。ならばともう一度小松ヶ池公園に戻り、自転車を置き徒歩で公園内まで行ってみる。しかし、やっぱりダメ。


ビーチエンドカフェ。貸し切りとはついてない



再び小松ヶ池公園



小松ヶ池公園の桜


 おかしいなと思いつつ、それでも一応回ってみるかと残りのポイントの三浦海岸駅、三浦市観光インフォメーションセンターでやってみると、こちらはあっさりチェックイン。どゆこと? さすがに三度小松ヶ池公園に行く気にはならず、スタンプラリー第3弾は残念ながらインコンプリートに終わった(T_T)


三浦海岸駅前の桜



三浦海岸駅前



三浦市観光インフォメーションセンター



スタンプラリーはインコンプリート


 帰路は衣笠から逸見へ抜け、田浦から逗子、鎌倉、大船というルート。地図上で適当に引いたので、三浦海岸では車も通れないような細い道を走らされたり、無駄な上りがあったり、思わぬところで絶景に出会えたりと、なかなか刺激的なライドだった。


大根畑の向こうにで〜んと富士山の絶景


 この日の走行距離は114.4キロ、獲得標高は1084メートル。スタンプラリーは3月22日からの「大岡川桜キャンペーン」でリベンジだ(^o^)

▼ランキング参加中です
  にほんブログ村 自転車ブログへ  にほんブログ村 自転車ブログ ツーリングへ  PVアクセスランキング にほんブログ村

コメント(0|Trackback()