お父さんのマリポタ日記。
マリノスのこと、ポタリングのこと。最近忘れっぽくなってきたので、書いておかないと・・・
?



06年4月29日 日産スタジアム
J1第10節 横浜2ー1広島 2万232人
バクスタ1階SB席ややホーム寄りで観戦


バクスタ前で勝利の雄叫び。マイク高過ぎ!




そして大熱狂のゴール裏へイレブンは向かう


「ねえ、あと何分?」
一緒に観戦に来ている娘が聞く。

 この日は試合開始前に雨が降り出していた。私たちの1階バクスタの年間チケット席は、雨がきりぎりかかる所。1列後ろはかからない。とりあえず2階ゴール裏の自由席に一度は行ったが、雨が多少小降りになったこともあり、1階に行ってみた。私たちの席の列には誰も座っていない。座席は雨に濡れていた。
 
 もう一度、2階に帰るのもしんどい(1階席は4階、2階席は7階相当)。指定席だが後ろの空いている席に勝手に座ることにした。2万人入っても、7万人収容のスタジアムはガラガラなのだ。
 
 屋根下に入ったため、両サイドの電光掲示板は見えない。モニターテレビが屋根下にあるのだが時間表示はない。というわけで娘が聞いてきたのだ。
 
 「あと10分」。
 「負けちゃったね、今日は」。
 
 「あと何分?」。
 「あと5分」。
 「負けちゃったね、今日は」。
 時間が変わるだけの同じ会話が続く。
 
 「お父さん、勝つと思ってるでしょ」。
 「うん」。
 「だめだよ、今日も」
 娘はあきらめが早い。
 「主審が岡田だし」。
 昨年の開幕戦の福西のハンドを見逃したことは一生忘れないようだ。
 
 前半はイライラする展開だった。思い切り引いてくる広島に対し、パスはつながるが崩せない。左サイドに入った塩川も、東京戦ほど良くない。攻撃は右サイドにかたよる。吉田が一度ゴールネットを揺らしたが完全なオフサイド。狩野のFKも揺らしたのはサイドネット。
 
 娘は黙り込み、あくびを始める。そんなつまらない展開。そして失点。相手GKのロングキックが佐藤寿につながる。3対2。人数は足りている。しかし、河合が振り切られ、佐藤がそのままドリブルから左足シュート。哲也の手をかすめたボールはポストに当たりゴール内にコロコロ。あっけなくリードを許した。
 
 後半に入っても流れは変わらない。久保が頭と右足でシュートするが、ゴールは割れない。
 
 後半9分に狩野に代えて大島。32分にはマグロンに代えて山瀬弟、塩川に代えてマイクを投入する。広島は194センチのマイク対策に戸田に代えて184センチの八田を入れてきた。
 
 マリノスは久保、大島、マイクのトリプルタワー。散々見飽きた中盤省略の終盤の放り込み。でも今日は勝たなくてはならない試合。相手はここまで未勝利の最下位広島なのだ。
 
 そして迎えた35分過ぎ。マイクがエリア内で倒される。明らかにユニホームを引っ張られていた。広島側も抗議しない。PKだ。もう、何でもいいから追いつけ。
 
 ところが、誰もPKポイントに行かない。奥はベンチ。狩野はすでに交代。FW陣も誰も動かない。すると松田がのっしのっしと後方から上がってきた。おい、マツかよ。大丈夫か。吉田か久保の方がいいんじゃないのか。入れば同点、外せば敗戦のプレッシャーのかかるキック。その気持ちは分かるが・・・。
 
 スタンドが固唾を呑むなか、マツが決めた! 時間は82分。え、まだ8分ある? 開始が午後3時5分だったことを思い出した。最後に娘に聞かれたとき「あと5分」と答えたが、実はまだ10分あった。
 
 チャンスはまだある。攻めろ! 広島は佐藤寿を森崎浩に代えてきた。彼らはドローでいいようだ。
 
 右サイドを隼磨がプレッシャーなく駆け上がる。そしてアーリークロス。ゴール前でマイクが競り合った八田の頭上30センチの高さから折り返す。ボールはワンバウンドし逆サイドへ。そこへ吉田が飛び込む。相手GKが慌てて戻りボールへ向かってくる。それでも吉田は頭から飛び込む。入ったぁ! よっしゃぁ~! 逆転だぁ!
 
 「楽に押し込む」なんて表現したスポーツ新聞があったが、とんでもない。吉田は勇気を持って飛び込んだ。
 
 ロスタイムは3分。広島の反撃にあうこともなく、左右のサイドでボールをキープし(山瀬弟も良かった!)、決定機もつくりだして試合は終わった。ホイッスルの後も歌い続けられる応援コール。どんなゴールでもいい。泥臭いゴールでもいい。勝ち点3がようやく取れた喜びにスタンドは沸き上がっている。

 吉田は試合終了と同時にピッチに倒れ込んだ。今日もよく走ったぞ、吉田。この動きなら次も出ていい。起きあがった吉田に哲也が思い切り抱きついていた。いいシーンだ。
 
 若い選手の活躍と吉田の粘りで挙げた勝利。選手が引き揚げたあとも、ゴール裏ではコーヒールンバが鳴り響き、トリコ傘の花が開いていた。
 
 娘も喜色満面。足どりも軽い。
 
 さあ、これから反撃開始だ。

 ←ランキング参加中です。よろしければクリックを!

コメント(0|Trackback()



« フロント3枚... BD-1で富士五... »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。