お父さんのマリポタ日記。
マリノスのこと、ポタリングのこと。最近忘れっぽくなってきたので、書いておかないと・・・
?



 <その1から続きます>

 さて、いよいよ「BRM331あおば200km箱根」のハイライト、箱根やまなみ林道だ。このコースではここだけが未知の世界。楽しみだねぇ(^o^)


午後0時29分 箱根やまなみ林道に入る


 箱根やまなみ林道は愛称で、正式には「広域基幹林道北箱根山線」という。てっきり今回走る、県道337号(仙石原新田線)から国道1号までの18キロが全線だと思っていたが、帰宅後に調べると違っていて、地図上では乙女峠を御殿場へ下る途中が起点となっており、全線では三十数キロになるらしい。起点からしばらくの間ストリートビューがないので詳細は不明だが、ともかくこの林道が県道337号と交差し、三島まで続いているということになるらしい。


午後0時35分 樹木に囲まれた箱根やまなみ林道


 裾野側の標高が510メートルほど、三島側が450メートルほどなので下り基調だが、下り放しではなくアップダウンが連続し、緩いけど2度ほど長めの上りがあった。まさに林道という感じで樹木の間を進んで行くので展望は残念ながら開けない。富士山が見えたのは2度だけだった。路面は全区間舗装されており、荒れている個所はほぼなく快適な区間が多い。ただし、曲がりくねっており、カーブミラーがあるとはいえ見通しの悪いところもあるのでダウンヒルは気を遣う。また、スギの葉などが路面にこびりついていたり、枯れ枝が落ちている個所もあり苦労させられた。

 18キロ走る間で、出会ったのは車1台、ロードバイク1台。チャリンコ天国で気分よく走れて楽しいのだが、「また来る?」と聞かれると「う〜ん、一度走れば十分かな」と思ってしまう。道幅も広く舗装も綺麗なので、秘境というにはちょっとという感じ。何というか、達成感があまり感じられない。展望もないし、裾野と三島の市境以外はあまりかわりばえしないので退屈といえば退屈。御殿場からの全線を走ってみたい気はするけどね。また、いくつか支線のようなものが伸びており、立ち入り禁止ではない道もあったので、そっちへ行ってみてもいいかな。まあ、期待が大きかった分、ちょっと拍子抜けといった感じですな。


午後0時38分 林道小日陰線。調べても出てこない。どこへ行くんだろう



午後0時38分 林道で出会った唯一のローディー



午後0時42分 箱根やまなみ林道。舗装は綺麗でカーブミラーもある



午後0時45分 山口入口。どこへ行くんだろう?



午後0時45分 山口入口の反対側にあった林道和田線。どこへ行くんだろう?



午後0時47分 木々の間から富士山見えた



午後1時16分 三島市へ入る。沢があり、橋は「やまあいはし」



午後1時16分 三島と裾野の市境



午後1時22分 林道で唯一の富士山ば〜ん



午後1時39分 林道の終点手前



午後1時47分 箱根やまなみ林道の国道1号側入口


 箱根やまなみ林道の18キロを抜けるのにかかったのは1時間16分。グロス時速は14.2キロ。ちょっと写真ストップが多すぎたかな(^_^; やべ、急がなきゃ。(その3へ続きます)

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 というわけで「勝手にブルベ」となった「BRM331あおば200km箱根」。開催日前日の30日午前7時に湘南台の桐原公園を誰にも見送られず、たったひとりでスタートした。この日の気温は下界で最高24度、元箱根では最高15度ぐらいの予報だったが、朝は少しひんやりしていたのでウインドブレーカーを羽織った。


午前6時55分 桐原公園

あおば200km箱根

あおば200km箱根

205.7 km, +3471 m. Bike ride in 藤沢, 神奈川

 


 まずはブルベ定番ルートで海老名、平塚を抜け、七国峠を経由して中井町へ。さらに大井町のアップダウンから松田町へと向かう。酒匂川を十文字橋で渡り、向かい風の中、川沿いを走り、宮地から山北という、これもいつもツーリングで走っているお馴染みの道を気持ち良く進む。グロス平均時速も20キロと順調。46キロ地点の山北駅でひと休みし、新樋口橋からはやはり定番の国道246号回避ルートへ。いつからか、安戸手前のトンネルが安戸側からの一方通行となり、樋口橋からは車両通行禁止となってしまった。そのためだろうか、新樋口橋手前を右折するのだが、その道が「わっかの坂」。トンネルを回避するなら仕方ないと上ったが、結局出たのはトンネルの手前。なんだ。ずっと歩道を押し歩きでもいいんじゃね。まったくアオバヒドイ。


午前9時21分 山北駅


 谷峨駅入口交差点から国道246号に入る。正面に見えるのは巨大な新東名の橋梁工事。河内川橋というそうだが、もう少しでくっつきそうだ。


午前9時44分 谷峨駅入口交差点から望む新東名の橋梁工事


 国道246号をしばらく走り、静岡県入りした先の生土交差点から鮎沢川沿いの県道へ入ると、正面には富士山ば〜ん! いいねぇ(^o^)


午前9時58分 富士山! 左手は鮎沢川


 そして急カーブする激坂から長い登坂が始まる。とりあえずのピーク、PC1の「TOKYO2020大会レガシーモミュメント」までは約10キロ。ガーミンのクライムプロによると、吉久保交差点までの約4キロが平均勾配3.8%でカテゴリー4。そこを右折してしばらく緩い上りがあった後、国道246号と交差する菅沼交差点の先からピークまでの5.2キロは、途中に平坦区間が少しあるため同じ平均勾配3.8%だが、カテゴリーは3となっている。確かに後半の方がきつかった。ほぼ真っ直ぐに上るしね。垣間見える富士山に元気づけられた感じかな。


午前10時21分 吉久保交差点手前



午前10時47分 御殿場市に入る


 69キロ地点のPC1「TOKYO2020大会レガシーモミュメント」に到着したのは午前10時52分。貯金は44分。といっても2024年1月にACPのBRM規定が改定され、「チェックポイントのオープン・クローズ時刻は走者が時間内に完走するためのガイドとなるものであり、時刻内通過が認定の条件ではない」ことになり、途中経過でのタイムオーバーはなくなったから関係ないのだが、気にはなるよね。


午前10時52分 PC1「TOKYO2020大会レガシーモミュメント」。左手奥にちょっとだけ富士山が頭をのぞかせている


 この道はそのまま直進すれば須走から籠坂峠と上りが続き、ピークからは山中湖へと下っていくのだが、今回のルートはここを左折して御殿場方面へ向かう。箱根やまなみ林道に入るまでは天国の下り(^o^) のはずだったが、まさかの向かい風びゅんびゅん。おまけに御殿場駅周辺は車の通行量も多くなかなか前へ進めず、87.9キロ地点のPC2ファミリーマート裾野岩波店到着は午前11時40分で貯金は1時間12分と、下りにもかかわらず思ったより挽回できていない。


午前11時40分 PC2ファミリーマート裾野岩波店到着


 イートインがあったので座って「ふんわり玉子の親子丼」を補給し、ちょっとまったりした後、岩波駅北を左折して湖尻峠方面へ向かう。実はこの道の先にあるのは芦ノ湖スカイラインと箱根スカイラインの有料道路。当然自転車は通れない。ここを通ることができれば芦ノ湖1周とかできるのにねぇ、残念(山道はあるみたいだけど)。


午前11時59分 湖尻峠へ向かう


 湖尻峠は4キロ先にあるようだが、箱根やまなみ林道はその1キロほど手前に入口がある。その3キロが平均勾配9.2%、最大勾配14%の激坂。いや、まいった。コースプロフィールを見て、何だかここだけ傾斜がすごいなと思っていたが、これほどとは(T_T) クライムプロのカテゴリーも当然「3」だ。いや、まいった。


午後0時1分 序盤から9%



午後0時19分 終盤は14%


 やっとのことで91.7キロ地点の箱根やまなみ林道に到着。ここから国道1号までは18キロ。無補給区間の始まりだ。


午後0時27分 右手が箱根やまなみ林道



午後0時29分 箱根やまなみ林道


 入口付近で写真を撮りまくったこともあり、PC2到着からここまでのたった3キロに休憩含めて50分近く費やしたことになった。間に合うのかい。(その2へ続きます)

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 やっちまったよ(T_T)

 箱根やまなみ林道が走りたくてVCR横浜あおば主催のブルベ「BRM331あおば200km箱根」にエントリー。しっかり準備して3月30日にスタート地点の湘南台の桐原公園に行った。

 しかし、誰もいない。まさか…。


誰もいない桐原公園


 慌てて確認すると、開催は翌日。つまり31日の日曜日だった。あ〜ぁ。

 いったんは帰りかけたが、スライド登板は何だか気が乗らない。走る気満々だったからねぇ。明日まで待てないよ。思い直して急いで再びスタート地点に戻り、予定通り午前7時に走り出した。「勝手にブルベ」なので認定はされないけど、ま、いっか。明日2本目を走ってもいいし(^_^;(その1へ続く)

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 ※「ミニベロ「Tyrell FCX」でブルベを走る 【BRM203広島200km岡山・呉】その1」から続きます。

 まだ夜の明けぬ午前6時、どうせ抜かれるので参加者6人の中では最後尾で石山公園をスタートした。気温は0度に近く、寒い。特に指先が冷たい。

 すぐに新幹線、山陽本線、赤穂線、津山線をまたぐ片側4車線の巨大な跨線橋へ向かう。コースを見た時、跨線橋を渡るのかとびっくりした。岡山にいた時、ここを自転車で走ろうとか思いもしなかったからねぇ。だって怖いもん(^_^;

 その後は路肩も狭く、早朝なのに意外と車が走っている国道180号を進む。吉備津神社近くを通過した後は国道から離脱。16.6キロ地点のフォトチェック「備中国分寺」には午前6時52分に到着した。すでに夜は明けていた。


午前6時52分 備中国分寺


 吉備路は何度か走っていて備中国分寺までは土地カンがあったが、この先は故郷とはいえ未知の世界だ。

 JR伯備線の長い長い踏み切り待ち。電車の速度が異様に遅い。やっとコトコト通り過ぎて行くたった1両の車両を見ると、誰も乗ってなかったような気がする。ようやく遮断機が上がり渡りきったところで、またカンカン警報機が鳴り始めた。どうやら魔の時間帯だったようだ。

 その後は岡山三大河川のひとつ、高梁川(たかはしがわ)の土手道を南下するのだが、ここも路肩が狭い。左手から朝日を浴びながらの走行なので気持ちはいいのだが、よそ見もできず緊張を強いられた。ふと1本外れた、土手下の道を見ると地元ローディーが走っていた。あっちを行かせてくれたら良かったのに。後で地図を見たら倉敷の美観地区の近くを通っていたようだったが、ここを通すのは無理だったのかな。


倉敷付近の高梁川


 37.2キロ地点の通過チェック「ローソン倉敷鶴新田店」には午前8時ちょうどの到着で貯金は50分ほど。フラットペダルのブロンプトンで参加されていた方以外はここで再び会ったと思う。伯備線の後、山陽本線の踏み切りにも引っかかり、意外と信号も多かったので皆さん同じようなペースとなったようだ。

 コンビニを出て長〜い信号待ちの後、水玉ブリッジラインで高梁川を渡る。水玉模様とかではなく、水島と玉島を結ぶものでかつては有料道路だったようだ。

 新倉敷駅近くまで北上した後は西へ向かって走る。途中でおかやま山陽高校の立派な野球場が見えてきた。「おかやま山陽球場」というらしい。ここにあったのか。昨年の夏の甲子園で日大山形、大垣日大、日大三を破り「日大クエスト」として話題となり、8強に進出したのは記憶に新しい。国体では土浦日大に負けちゃったけどね。そして道標を見ると「浅口市」。あれ、いつ郡から市になった?(←06年でした)

 金光町を過ぎ、鴨方町、里庄町、笠岡市とアップダウンが続いていく。辛いけど冷えていた体が暖まる。そろそろ県境かというところでおあつらえ向きのトンネルがあったので「ここか」と思ったが、全く違っていた。


午前9時20分 相生隊道。ここは県境ではなかった


 そこから10キロ先が広島との県境だった。ちょっとした坂だったが、普通の市街地でちょっと拍子抜け。スタートからは約70キロ。神奈川の自宅からだと真鶴あたりかな。


午前9時45分 岡山と広島の県境


 広島に入った途端、JFEスチールの工場地帯のど真ん中を走り、さらに広島県では広島市に次ぐ人口の福山の市街地を抜けていくという、厳しい道が続く。

 だが、芦田川を渡り、しばらくすると穏やかな瀬戸内海が左手に一気に広がった。路肩も南下する車線はやたら広く、車の通行も減ってきた。80キロ走ってブルベらしい風景にやっと出会えた。ほっとひと息ですな(^o^)


午前10時12分 芦田川



午前10時31分 鞆の浦まであと1キロ



午前10時34分 瀬戸内海


 87.3キロ地点のフォトチェックの鞆の浦常夜燈には午前10時41分に到着した。貯金は1時間7分とまずまずのペース。

 鞆の浦は何となく聞いたことがあったが、それが福山にあったとは恥ずかしながら知らなかった。岡山にいた頃は東へはよく行ったが、西へはほとんど行く機会がなかったからねぇ。1000年の歴史を持つ「潮待ちの港町」で、細い路地には300年前の港町がそのままの姿で残されているという。そのシンボルといってもいい常夜燈は、現存する江戸期のもののなかでは日本最大級の高さらしい。ブルベの途中で寄るんじゃなくて、もっとゆっくりと楽しみたい町だ。また、いつかやって来よう。神奈川の自宅からだと熱海の先ぐらいかな。


午前10時37分 鞆の浦。向こうに見えるのが常夜燈



午前10時39分 鞆の浦の江戸時代の雰囲気を残す町並み



午前10時39分 鞆の浦の江戸時代の雰囲気を残す町並み



午前10時40分 赤いポストもあった



午前10時41分 鞆の浦の常夜燈



午前10時41分 鞆の浦の常夜燈前で記念撮影



午前10時42分 鞆の浦。左手の階段状のものが雁木 (がんぎ)


 ここでランチでもと思っていたが、まだ午前11時前だったので先へ進むことにした。

 そしてここで衝撃の事実を知ることになった。天気予報を確認すると、雨の降り始めが早まり、呉は午後3時に雨マークが付いていた。このままのペースで行けば午後5時台のゴールとなる。レインウエアがあるので雨の中を走るのは問題ないのだが、その後の輪行を考えると面倒。さらに岡山駅からホテルまで雨の中を自転車を担いで歩くことになる。心がDNFへぐらりと傾き始めた。(その3へ続く)

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 念願の生まれ故郷岡山を走るブルベにようやく参加できた。2月3日に開催されたAJ広島主催の「BRM203広島200km岡山・呉」で、岡山をスタートして西へ向かい、福山の鞆の浦、しまなみ海道の向島を経由し、尾道からはさざなみ海道を走って呉にゴールする200キロのコースだ。


「BRM203広島200km岡山・呉」のコース


 実は21年にAJ岡山の「BRM911奥津200Km」にエントリーしたのだが、200キロの100周年記念となったことで人気となり、抽選で外れて涙を飲む羽目となった。次は同じくAJ岡山の昨年9月の「BRM923大山400Km」。これも400キロの100周年記念だったが、さすがに400キロなのですんなりとエントリーできた。ところが直前に不整脈を発症し、急きょ手術することになり無念のDNS。なかなか岡山を走らせてもらえないでいた。

 そんな中、発見したのがAJ広島の「BRM203広島200km岡山・呉」。スタート地点は「石山公園」とある。生まれてから20年弱、岡山にいたのだがそんな公園は知らない。どこやねんと地図を見ると、烏城(うじょう=岡山城)の手前で昔、NHKがあった付近だった。高校時代に初詣にいった岡山神社が隣にある。な〜んだ、ここかよ。AJ岡山のスタート地点である早島の「ゆるびの舎」よりは断然、岡山駅に近い。いいじゃん。行こっ!と即決。ファジアーノ岡山の本拠シティライトスタジアムがある総合グラウンド近くにあった実家はもうないのだが、お墓参りがてら久しぶりに帰省し、ついでに大阪にいる長女にも会う計画を立てた。

 今回のブルベは岡山から呉へのワンウエー。なのでゴール後は呉から広島までは自走か輪行で向かい、広島からは新幹線輪行で岡山へ帰ることにした。大阪の長女のところにも新大阪から自走で行こうと思っており、ここは輪行しやすいホールディングバイクのミニベロ「Tyrell FCX」の出番。幸いコースはひとつお山があるだけでほぼフラットだ。14年前に18インチのBD-1で走った逗子200は結構苦しんだが、20インチでドロップハンドルだし、最長で130キロまでは問題なく走れているので何とかいけるだろう。

 ちなみにたったひとつのお山は向島にある高見山で標高は283メートル。2年前に上っているが、かなりの激坂で終盤は15%が続く。心が何度も折れそうになり息も絶え絶えになったような記憶があるが、詳細は忘れた(^_^; ま、一度上れているので大丈夫っしょ(^o^) 「のど元過ぎれば」の自転車乗り。悲惨な記憶は美しい記憶で上書きされるのだ。

 火曜日に荷物を岡山駅前のホテルに送り、前日の金曜日にFCXとともに岡山へと向かった。


新横浜駅。横浜中華街では1日から春節祭が行われていた



岡山到着


 さて、問題のお天気。いったん消えた雨マークだったが、直前に復活。呉は18時ごろ、岡山は22時ごろから雨が降る予報となった。ぎりぎり逃げ切れるか。レインウエアをどうするか悩んだが、降り始めが早まることも考えサドルバックに詰め込んだ。


ホテルの部屋で準備


 久々のブルベに興奮して眠れぬ夜を過ごし、岡山駅前の桃太郎像に挨拶してからスタート地点へ向かう。といっても駅からお城へ向かって伸びる桃太郎大通りをまっすぐ1キロほど走るだけ。あっという間に着いてしまった。


岡山駅前の桃太郎像



スタート地点の石山公園



旭川をはさんだ対岸は岡山後楽園。左手の橋は鶴見橋



ブリーフィング。参加者は6人


 石山公園の旭川を挟んだ対岸は日本三大公園のひとつ「岡山後楽園」。左手は鶴見橋。そのもうひとつ上流にある新鶴見橋を渡って高校へ自転車通学していた。懐かしいね。

 ブリーフィングでは「BRM0203四国200kmゆるっとしまなみ海道」との合同開催だったことを知った。途中から同じコースを走り呉にゴールするようだ。あ、なるほどね。それで同日開催の「BRM203広島200km呉・沼隈」の参加者も合わせ、呉で親睦会やるのね。そういうことか。

 このブルベのエントリーは16人だったが、ここに集まったのは6人。これにスタッフ1人を含めた7人が午前6時に走り出した。さて、どんな旅になるのだろうか。雨は大丈夫なのか。(その2へ続く)

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 「♪ひとつ曲がり角 ひとつ間違えて 迷い道く〜ねくね」(渡辺真知子「迷い道」)の2023ミステリーブルベその4(その1その2その3)。

 最終PCのセブンイレブン多摩関戸5丁目店でプリントアウトした最後のキューシートによると、ゴールは東新橋1丁目交差点を右に曲がった先にある「宮崎駿デザインの日テレ大時計」。へぇ〜、そんなものがあったのか。知らなかった。ここからは35キロ。そしてゴール受付はそこから2.4キロ先の中央区の公共施設内となっていた。これには少なからずショックを受けた。帰りの事を考えるとゴールは渋谷あたりがいいなと期待していたが、中央区か。距離はたいしたことないけど、山手線の内側はあんまり走りたくないんだけどねぇ。まぁ、仕方ないか。

 昼メシを食べていなかったので、ここでおにぎりなど補給。到着してきた参加者に「ややこしいですね」などと声をかけると、彼の悲鳴のような答えがふるっていた。「普通に走れない!」。確かに。普通に走れないッスよねぇ(^_^;

 実はこのPCをスタートする時にも落とし穴があった。先に出発した参加者が直進したのでそれに続こうとしたが、キューシートを見ると次のポイントが合わないようで、何かおかしいと感じ、しまい込んだ前のキューシートを取り出して確認。するとコンビニ前の信号は右折とあった。危ない危ない。ただ、直進しようがキューシート通りに進もうが結局、同じ新栗橋交差点に出た。より安全な道、ということかな。

 道は上りに入った。なんか見覚えあるぞと思ったら連光寺坂だった。そうだよね。次のポイントは矢野口だもんね。川崎街道だ。矢野口までは7.0キロで、このブルベで最長の直線距離。ここからしばらくは土地カンもあるし安心の区間だ。ゴールへ向かうより自宅を目指した方が近いんだけどね。

 多摩川原橋で多摩川を渡り、旧甲州街道経由で甲州街道へ。少し走り、仙川2丁目を右折して住宅街へ入っていく。この先もややこしかったが、2回ほどのミスでなんとかクリア。だが、ミステリー地点の「白髭のシュークリーム工房 代田店」直前で次のポイントと間違えてしまい、看板があるのにミスコース。というか、完全な住宅街で道も細く、この先に店がある気がしなかったのよ。で、出たところが凄いおしゃれな空間。ここにあると違いないと探したが見つからず。振り出しに戻ってやり直し、ようやく発見した。


白髭のシュークリーム工房 代田店



トトロか垣間見える白髭のシュークリーム工房


 お店の前には観光客の姿も多く、女の子たちは「ようやく見つけた!」と言ってはしゃいでいた。おじさんもそうなのよ(^o^)

 店内をのぞくと、トトロのぬいぐるみが飾ってあった。どういう関係なんだろう? キューシートに「シュークリームは買わなくて大丈夫です」とあったので、深くは悩まず先を急ぐ。

 この直後に右折と左折を豪快に間違えるが、そのおかげで下北沢の駅前に出て、ここが下北沢だったことを知る。

 で、この先の淡島交差点の先で何度目かの「迷い道く〜ねくね」。Y字を右なのだが、ほかにも道が延びており変則4差路みたいな感じ。目印となるコインパーキングも2つある。「道なり右」なので道なりに進んだが、どうも違うみたい。あ〜、スマホで調べたい。都道420号ってこれでいいのか? 次の目印のドミノピザはどこにある? 800メートル進んで思い直し、振り出しに戻る。すると、道なりっぽく見える道がもうひとつあった。そっちか。行ってみると、ドミノピザ発見! やったぜ(^o^)

 池尻交差点に出てからもややこしかった。国道246号を少し進み、横断歩道で反対車線へ行き、10メートル戻って目黒川左岸を進む。こう書けば簡単だが、キューシートだけでこれを理解するのにひと苦労。

 目黒川沿いに出るとすぐに準ミステリー地点の「目黒天空庭園」となるのだが、工事中で歩道へ迂回。300メートル先の「自治会の掲示板」の所の「東橋」を渡って右岸へ行く。この頃から薄暗くなってきており、欄干にある橋名板の「東橋」は目を懲らさなければ見えなかった。右岸に出た後は、200メートル先の「一般業務用 酒・ワイン配達します」の看板の所を左へ行くのだが、これが見つからない。ほぼ200メートルのところにちょうど十字路があるのだが、そこに看板はない。小さくて見逃したかと振り出しに戻り「♪行ったり 来たりの〜 繰りかえ〜し〜」(渡辺真知子「カモメが飛んだ日」)をしてもダメ。途方に暮れ、これで最後と思って次の交差点まで行ってみた。距離は300メートルほど。すると右手にでっかく「一般業務用 酒・ワイン配達します」の看板。いやぁ〜、あったよあった! 迷子DNFは回避(^_^;

 この後は西郷山公園の激坂を上り、代官山、恵比寿、広尾、天現寺、一の橋と走るが、いろいろとアナーキー過ぎて参ったよ。夜の都会は怖い。

 さて、いよいよゴールだ。東新橋1丁目から汐留方面へ。長い間工事していたが、アンダーパスができたんだねぇ。それを横目に歩道橋のスロープ付き階段を上る。キューシートには「標識『自転車をおりてデッキの階段で横断して下さい』あり」とある。これを勘違いしたのか、歩道橋を横断してしまう。さらに「左手の広場へ進む」と言われるままに横断した後、左へ曲がって押し歩きする。しかし、ぐるりとひと回りしたが、大時計はない。人影も少ない。自転車を押してさまよい歩く。ゴールなので死んでも写真を撮らなくてはならない。困った、どうしよう。さんざん歩き再び途方に暮れ、もう一度、キューシートを見る。「歩道橋へ上ったら左手の広場に進む」。あ、渡らなくていいんだ。な〜んだ。で、すぐに発見。めでたしめでたし(^o^)


宮崎駿デザインの日テレ大時計



宮崎駿デザインの日テレ大時計


 時刻は午後5時半。118キロを10時間ということは…平均時速11.8キロ。平均時速12キロがクローズタイムなので、タイムオーバーですな。ま、いっか(^_^; 認定するわけじゃないし。

 今回は本当に難しかった。数百メートルごとに細かく曲がるので息つく暇もない。曲がった道が正しいのかどうかも不安なので、精神的にも良くない。キューシートの見過ぎで首も痛くなった。だけどねぇ、まるで宝探しのようで楽しかったよ。こういう遊び心たっぷりのブルベもいいなぁ。来年も参加しよっと(^o^)

 結果的に走ったコースは北の丸公園〜上野〜浅草〜水道橋〜大久保〜阿佐ヶ谷〜吉祥寺〜三鷹〜小金井〜小平〜多摩湖〜狭山湖〜東大和〜西国分寺〜聖蹟桜ヶ丘〜稲城〜調布〜世田谷代田〜池尻大橋〜恵比寿〜麻布十番〜汐留。水道橋で東京ドーム、狭山湖ではベルーナドーム(西武ドーム)をかすめた。


ミステリーブルベ2023のコース


 中央区のゴール受付では白髭のシュークリーム工房のトトロのシュークリームが待っていた。スタジオジブリ公認のケーキ店で、このシュークリームはお昼には予約で売り切れてしまう名品だそうだ。たぶん2度と食べる機会はないだろうから、2個頂きました。良かったかな(^_^;


トトロのシュークリーム


 実はこのゴール地点は2年前まで勤務していた会社のすぐ近く。15年以上自転車通勤をしていたのでルートも知り尽くしている。40キロあるけど、混んだ電車に乗るのもイヤだし、自走で帰るとしますかね。国道246号は回避し、第一京浜〜中原街道〜港北ニュータウン〜環状4号の比較的安全なルートで無事帰宅。この日の走行距離はブルベ127.9キロ(7キロぐらいさまよったみたい)、自走往路38.6キロ、自走復路42.3キロで合計208.8キロ。これでとりあえず不整脈から完全復活としてもいいよね(^o^)

 以下はネタばらし。

◆テーマ

「スタジオジブリ最新作『君たちはどう生きるか』公開記念ジブリゆかりの地めぐり」

◆ミステリー地点

【日本武道館】風の谷のナウシカ〜崖の上のポニョ…2008年8月4〜5日に「久石譲in武道館宮崎アニメと共に歩んだ25年間」が日本武道館で開催



【上野公園】風⽴ちぬ…作品の冒頭、上京した主人公の堀越⼆郎は関東大震災に遭遇、多くの被災者が上野公園に避難



【上野駅】おもひでぽろぽろ…主人公が夜⾏寝台列⾞に乗って⼭形へ向う際に上野駅が登場



【三鷹の森ジブリ美術館】…2001年10月に開館した三鷹市⽴のアニメーション美術館。スタジオジブリの作品を中心としたアニメーション関連の展示品を収蔵・公開



【オフィス草屋】…2002年4月竣工。スタジオジブリの各部署やジブリ美術館関係の事務所が入ったオフィス。屋根が草木に覆われた外観が特徴



【スタジオジブリ】…当初は吉祥寺を拠点としていたが、1992年8月に当地に新社屋を設けた。近隣に新社屋の建設が予定されている模様



【トトロの森39号地】となりのトトロ…トトロの舞台のモデルの⼀つの狭⼭丘陵の⾃然を守るために、(公財)トトロのふるさと基⾦により保全されている森林地帯



【クロスケの家】となりのトトロ…トトロのふるさと基⾦の活動拠点として管理されている古⺠家で、⺟屋、蔵、茶工場が国の登録有形⽂化財に登録されている



【耳をすませば ⻘春のポスト】耳をすませば…2012年4月設置。物語に登場するアンティークショップ「地球屋」をイメージしたポスト。郵便物の投函はできないが、ファンからのメッセージなどが投函される



【桜ヶ丘いろは坂】耳をすませば…主人公の少⼥が猫を追って駅前から坂の途中にある図書館に向かうシーンに登場



【桜が丘ロータリー】耳をすませば…主人公の少⼥が猫を追いかけていきロータリー前のアンティークショップ「地球屋」たどり着くというシーンに登場



【白髭のシュークリーム工房 代田店】となりのトトロ…宮崎駿監督の実弟の宮崎陽介氏が代表を務めるスタジオジブリ公認のケーキ店。平成19年5月杉並区高井⼾にオープンし平成25年10月にに移転。シュークリームとクッキーを製造・販売する



【宮崎駿デザインの日テレ大時計】ハウルの動く城…日本テレビ本社に設置された大型の仕掛け時計。宮崎駿監督デザインによる銅板で覆われた外観は、映画「ハウルの動く城」の"動く城"を想起させるもので、汐留近辺の観光名所となっている



◆準ミステリー地点

【浅草ホッピー通り】千と千尋の神隠し…主人公の千尋の両親が豚になってしまう飲み屋のモデルとなったと⾔われている



【Cake & Cafe MyNT】猫の恩返し…冒頭、猫が口に箱をくわえて出てくるケーキ屋のモデルになったと⾔われている



【中杉通り】猫の恩返し…トラックに轢かれそうな猫を主人公の少⼥が助ける通りのモデルになったと⾔われている



【ラピュタ阿佐ヶ谷】天空の城ラピュタ…スタジオジブリとは直接の関係はないが、ビル外観が天空の城ラピュタを想起させる映画館



【坂の上のけやき公園】となりのトトロ…ケヤキの大木が近隣住人に「トトロの樹」と呼ばれて親しまれている



【江⼾東京たてもの園 ⼦宝湯】千と千尋の神隠し…主人公の少⼥が働く「油屋」のモデルの⼀つになったと⾔われている(※コース外なので寄らず)

【目⿊天空庭園】天空の城ラピュタ…ラピュタのような天空が楽しめる庭園として親しまれている(※工事中)

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 「♪ひとつ曲がり角 ひとつ間違えて 迷い道く〜ねくね」(渡辺真知子「迷い道」)の2023ミステリーブルベその3(その1その2)。

 42.6キロ地点のコントロールポイント(PC)2の小金井公園で渡されたキューシートによると、この後は狭山湖へ行き、その後は関戸橋で多摩川を渡り、聖蹟桜ヶ丘経由で最終PCのセブンイレブン多摩関戸店へ向かうようだ。

 出発してすぐのコースを外れたところに準ミステリーポイントの「江戸東京たてもの園 子宝湯」があるが、メシを食う時間もないくらい完ぺきなタイムオーバーなので、たとえ往復600メートルでも時間は無駄にしたくない。無視して先へ進む。

 花小金井からは多摩湖自転車道を走った方がいい気がするが、キューシート通りに一般道を進む。多摩湖駅へ向かって上っている途中で西武園ゆうえんちの観覧車が見えてきたが、観覧車は躯体の一部不具合で昨年5月から営業停止しており、このブルベ後の11月14日に営業停止と撤去が発表された。一度も行ったことないけど、なんとなく淋しいね。

 狭山湖手前から上っていると、下ってくる反射ベストを着た参加者らしき2人組とすれ違った。どうやらこの先で折り返しらしいが、初めての土地だしキューシートだけじゃ、そんなこと分んないよねぇ。

 上り切ったあたりの「道路をまたぐ橋」(狭山湖ふれあい橋)の先、右手奥(第1象限)「ホテルキャンドルセゾン」看板の┣字路を右へ入る。これは間違えようがない。そして200メートル先にミステリー地点の「トトロの森39号地」があるはずだが、ない。「♪行ったり 来たりの〜 繰りかえ〜し〜」(渡辺真知子「カモメが飛んだ日」)をしても、ない。もっと先かな、と思って行ってみると、勾配14%の急坂が待っていた。それでも先へ行ってみたが、ない、というか分からない。「トトロの森39号地」の100メートル先にあるはずの左折ポイントの稲荷神社も探していたのだが、ここで「藤森稲荷神社」の案内版を見つける。これか! しかし300メートル先だという。きっと違う。さらに「39号地」以外の「トトロの森」の案内版も目に飛び込む。これも違う。あ〜、どうしよう。

 迷ったら振り出しへ。もう一度戻ってやり直し。それでも分からなかったら、ちょうどイベントみたいなのをやっていて人がいたので聞いてみよう。で、引き返してじっくり左右に目を懲らすと、あったよあった「トトロの森39号地」。本来の進行方向からは右手。そしてすぐ振り向くと小さな小さな鳥居。どう考えても200メートルとか100メートルの距離じゃないよね。


14%の急坂。最初はこの右手がトトロの森かと思った



トトロの森39号地


 チェックポイントじゃないからスルーしても良かったのだが、無事に「トトロの森39号地」をクリア(^o^) 気分良く次の「クロスケの家」へ向かう。こちらはチェックポイントなので死んでも見つけなくてはならない。

 ところが「クロスケの家」直前の左折ポイントが「ブロック石垣の途切れた角」とある。意味がよく分からないが、ま、行けば分かるか。その前に曲がった大日堂交差点からは200メートル。で、それらしき所はあったが、今回も距離が短いので完全にブロック塀が途切れた少し先を曲がると、アウト。戻ってやり直し。すると反対方向から参加者が現れ、こっちこっちと指さす。どうやら正解みたいだね(^o^)


ここを左折。距離も違うし先にもブロック塀あるし、曲がれないよねぇ


 相変わらずの「♪ひとつ曲がり角 ひとつ間違えて 迷い道く〜ねくね」(渡辺真知子「迷い道」)の末、「クロスケの家」へたどり着く。時刻は午後0時35分。ぎりぎりセーフ? いや、もう時間を考えないようにしよう。


クロスケの家


 入ってみようと思ったが予約制の上、ちょうどお昼休みだったので断念。いや、そんなことをする時間はもうないんだけどね(T_T)

 ところでこの後は戻るんだっけ? と思ってキューシートを確認すると「左折」とある。あれ? するとさっきの参加者は? もうどうしようもないか(この後、復帰できたようできっちり抜かれました)。で、左折した先の突き当たりには「クロスケの家」の道標が。こっちから通せば一発で来られるのにねぇ。

 さきほど直進した狭山湖入口交差点を右折し、狭山湖ふれあい橋付近で後続の参加者とすれ違った後は、姿の見えぬ狭山湖の湖畔を走り続け、多摩湖も越えて行く。この後は土地カンがないのでどこをどう走っているかも分からないが、迷うような個所はなかった。ただ、2キロ以上あった自転車通行可の一方通行逆走(何度目だ!)は神経を使ったかな。

 関戸橋まで来たところで「戻ってきた〜(^o^)」と知った場所に出たのでほっとひと息。その後、多摩サイをほんの少しだけ走って聖蹟桜ヶ丘へ向かう。その駅前にミステリー地点の「耳をすませば 青春のポスト」があるらしい。一度はそのまま駅前交差点を通り過ぎたが、やっぱ写真撮らなきゃと思い直して引き返す。「左手の交番の奧のビル」の「左手」が交差点の手前か奧かが分からず、「目印 マツモトキヨシ看板」も見当たらず、また「♪行ったり 来たりの〜」だったが、しばらくして発見。もうこれはブルベというより宝探しだねぇ。


「耳をすませば 青春のポスト」。「郵便ポストではありません」と但し書きがあった


 駅前交差点を過ぎると上り坂が始まった。やはりミステリーポイントで「桜ヶ丘いろは坂」というらしい。ここにこんな素敵な坂があったなんて知らなかった。また来よう。で、この坂を上り切ってすこし下ったところが次のミステリーポイントの「桜ヶ丘ロータリー」。ともに道標があり、歩いていた若い男性2人組のひとりが「お前、ここ知らないのか。ここはなぁ…」とうんちくを披露する会話が聞こえてきたので有名なんだろうが、この時点ではジブリの何とつながっているのか分からずじまいだった。


桜ヶ丘いろは坂



桜ヶ丘ロータリー


 最終PCはセブンイレブン多摩関戸5丁目店。ネットワーク印刷で最後のキューシートを手に入れる。残りは40キロ弱。都内23区でジブリに関係があるところってどこだろう? そう考えても思い浮かぶはずもないが…。(この項続く)

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 「♪ひとつ曲がり角 ひとつ間違えて 迷い道く〜ねくね」(渡辺真知子「迷い道」)の2023ミステリーブルベその2(その1はこちら)。

 8.5キロ地点のチェックポイント(PC)1「浅草ホッピー通り」で次のキューシートが手渡される。見てみると知っている地名は本郷、鷺宮、吉祥寺ぐらいで、目的地は小金井公園SL展示場。あれ、去年も行ったぞ。といっても昨年はミステリー地点だったが、今年はそうではないらしい。ミステリー地点として記述されているのは「ジブリ美術館」「オフィス草屋」、そして「スタジオジブリ」。準ミステリー地点のひとつには「ラピュタ阿佐ヶ谷」とある。な〜るほど。今年の隠しテーマはジブリのアニメか。でも困ったな。見たことあるのは「千と千尋」ぐらいで、「トトロ」でさえまともに見たことがないアニメ音痴だからなぁ。ほかの準ミステリー地点の「Cake & Café MyNT」「中杉通り」や「坂の上のけやき公園」の意味も分からないし。いや、最初の区間の日本武道館、上野駅もテーマが分かっても皆目見当がつかないし、浅草ホッピー通りなんてジブリに関係あるのか。

 まあ、悩んでも仕方ないので先へ進もう。時間は早くも押してるし(^_^;


PC1を過ぎると「奥山おまいりまち」


 昭和へタイムスリップしたような浅草六区、奥山おまいりまちを通過し、秋葉原からお茶の水へ。そして、移転はしたが名前だけ残っているサッカーミュージアム入り口交差点から国道17号に入り、次の「壱岐坂上」交差点を交差点名は確認せず、「目白通り」という道標だけを見て手前の左折専用車線を曲がってしまった。次の若松町交差点までは4キロもある。道は下りだし、合ってるかな、上り返すのやだなと不安な気持ちで走り続けたが、途中で「壱岐坂下」交差点を通過。どう考えても上は「壱岐坂上」に違いないとひと安心する。

 東京ドームを通り過ぎ、東新宿、新大久保、大久保、新高円寺、南阿佐ヶ谷と駅の間近を走り抜けていく。繁華街で人は多いし、車も多い。ミステリーブルベじゃなかったら遠回りしたいコースだねぇ。でも仕方ない。言われるまま行くかと進むと、なんと阿佐ヶ谷駅前のロータリーに出てしまった。なおかつ、駅前の細い路地を入れと言う。さらに舗装もされていない砂利道へとキューシートはいざなう。え? 道あるんかい?? もう自転車に乗ってる場合じゃないので、恐る恐る押し歩きで進んで上を見上げると「Laputa(ラピュタ)」の文字が目に飛び込んできた。あったねぇ〜! でも何屋さんなんだろう?


Cake & Café MyNT



中杉通り



Laputa


 まあ、悩んでも仕方ないので先へ進もう(^_^;

 その後も自分がどこを走っているのかも把握できない道を走る。そして、信号のない交差点を右折させ、自転車通行可とはいえ一方通行出口に突っ込ませる、つまり逆走させるという強引なルートの先に「坂の上のけやき公園」があった。準ミステリー地点へ導くためには仕方ないんだろうね。しかし、いかにもアニメに出てきそうな公園名で立派なけやきもあるが、アニメとのつながりは不明。公園前にあった能書きには「地域のシンボル」としか書かれていない。


坂の上のけやき公園


 まあ、悩んでも仕方ないので先へ進もう(^_^;

 東京女子大、吉祥寺駅を過ぎると、井の頭公園。そしてミステリー地点の「ジブリ美術館」にたどり着く。これは来たこともあるし分かりやすい。しかし、その直後に通過した「オフィス草屋」はつながり不明。右手にあったが、妙な建物だったので気づくことができたのは幸いだったけどね。


ジブリ美術館



オフィス草屋


 この後、三鷹駅の先をJR中央線に沿って走るところで道なりに行ってしまい、1キロほどミスコース。キューシートを初見で読み解くのはほんと難しい。そして武蔵境駅前を過ぎると、中央線に沿って一方通行を再び逆走。自転車は通行可で逆走用に自転車道があるのだが、微妙に困るよねぇ。できれば素直に通してほしい。

 さて、この区間で最後のミステリー地点は「スタジオジブリ」。そのものズバリなのだが、まったく見つからない。「♪行ったり 来たりの〜 繰りかえ〜し〜」(渡辺真知子「カモメが飛んだ日」)を続け、工事現場のおじさんに変な顔もされた始めたので諦めようかと思った時にやっと発見。生い茂る草の中に看板が隠れてたよ(^o^)


スタジオジブリ


 PC2の小金井公園SL広場前では、AR日本橋楽団の賑やかな演奏、「♪歩こう 歩こう 私は元気」(となりのトトロ「さんぽ」)のメロディーが出迎えてくれた。どう考えても隠しテーマはジブリだね。


AR日本橋楽団



小金井公園SL広場前


  時刻は午前11時8分。ここまでの総距離は42.6キロ。となると平均時速は11.7キロ。このブルベはPCクローズが平均12キロで計算されるのだが…、あれ、タイムオーバーじゃね。でも正式ブルベじゃないので、時間はど〜でもいいみたいね。まだ後ろに走ってる人がいるみたいだし(^_^;

 さて、お次はどこへ行くのかな? 昨年はここからみなとみらいへ行ったけどね。(この項続く)

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 3度目の参加となるミステリーブルベ。今年は超難解で、文字通り「♪ひとつ曲がり角 ひとつ間違えて 迷い道く〜ねくね」(渡辺真知子「迷い道」)の連続。苦労の末、何とかゴールにたどりついたものの、完全なタイムオーバーとなった(T_T)

 AR日本橋が主催するミステリーブルベとは集合地点だけが明かされ、ゴール地点はもちろんのことキューシートの事前公開もなく、GPS、スマートフォンは使用禁止。スタート地点および各チェックポイント(PC)で手渡されるキューシートだけを頼りに走るというもの。また、コースにはテーマが隠されており、各ミステリー地点からそれを探るという楽しみもある。ちなみに最初に参加した第4回は「テーマパークを巡る旅」、途中で落車してリタイアした第5回は「鉄道開業150周年」だった。

 11月11日に開催された今回の集合場所は北の丸公園内の日本武道館前にある無料休憩所。ゴールは東京23区内とだけ明かされている。果たしてどこへ連れて行かれるのか。

 北の丸公園へは電車輪行か自走かで悩んだが、今回は120キロ程度と距離も短い。自宅からは40キロほどあるが、ま、いっか、往復自走しても200キロだしということで自走。午前4時半ごろに出発してのんびり走る。途中で神宮外苑のいちょう並木や建て替えで見納めになる国立劇場に寄って東京見物をしながら北の丸公園を目指し、午前7時過ぎに到着した。


神宮外苑のいちょう並木



国立劇場



北の丸公園


 受付をして手渡されたPC1までのキューシートを見る。神田から上野公園へ行き、最初の目的地は「浅草ホッピー通り」だ。ミステリー地点は「日本武道館」「上野公園」「上野駅」。そして準ミステリー地点が「浅草ホッピー通り」とある。共通点は…う〜ん、まったく分からないぞ。「浅草ホッピー通り」なんて初めて聞いたし。

 クエスチョンマークを頭の中に渦巻かせながら午後7時半に北の丸公園を出発。気持ち良く下って公園を脱出し、上野公園に向かう。


午前7時半にスタート!


 しかしねぇ。上野公園内に入ったところで早くも迷ってしまうのよ。

 今回が難解だった最大の要因は、区間距離が100メートルとか200メートルとかあまりにも短すぎるのがやたら多過ぎたこと。気を抜けないのはもちろんだが、そんな綺麗な数字に曲がるポイントがあるはずがない。実際の距離が150メートルだった場合、その記述は100なのか200なのか。これに最後まで悩まされた。

 公園内に入る時もそう。区間距離通りだと100メートルほど通り過ぎていた。「左手に花園稲荷神社の鳥居群」という目標物も書かれているのだが、きっちり見逃していた。

 公園内でも右往左往。7時半スタート組はほぼ全員が迷える子羊となり、自然と集まる形になった。公園内にあった地図を見てもよく分からない。「考える人」ってどこにあるの? 「モネ展の案内看板」ってあった? みんなで悩む。


上野公園周辺のキューシート。第1象限は右奧、第2象限は左奧、第3象限は左手前、第4象限は右手前


 迷った時は振り出しに戻るが鉄則。もう一度、公園に入ったところに戻ってみると、あったあった「モネ展の案内看板」。「考える人」も発見し、無事に上野駅正面までたどり着いた。ここまで距離は5.3キロ。時刻は8時11分。スタートからすでに41分が経過していた。


上野公園。奧が上野動物園



上野駅公園口


 公園から出てきたところが不忍口なので、結果的には上野公園内を回っただけという、な〜んだ、ミステリー地点を通しただけかというコースだった。でも土地カンのない所だし、キューシートだけで地図を頭の中で描くのは難しい。

 この後は交差点名のあるポイントを曲がるので難なく浅草ホッピー通りにたどりついたが、時刻は8時33分。スタートから1時間で距離はたった8.5キロ。いやぁ〜、進まないよ、このブルベ(T_T) というか、キューシートを読み解く時間が必要なことからPCのクローズ時間が時速12キロで計算されているにもかかわらず、この時点ですでにタイムオーバーじゃね?


雷門前



浅草ホッピー通り


 さて、次はどこへ行くんだろう?(この項続く)

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 絶好の天候となったBRM1028「あおば600km向かい風(大雨で603は中止となり1028に延期)。でもね。手術から2週間じゃ200キロならごまかせても、600キロはさすがにごまかせない。いや、600キロは万全の態勢でも危うい^_^; ということでDNSとしました。

 それに不整脈再発のため、記念開催のBRM923岡山400をDNSした時点で今年のSRの可能性は消滅していたので、モチベーションも上がらないしね。

 さらに4度目の手術となった今回は、カテーテルを入れた部分、特に右手に痛みがまだ残っていて、これは今回が初めて。今までは何ともなかったのにね。力を入れると「うっ…」と顔をしかめるぐらいの痛みになるので結構辛い。振動も響くので現状では100キロも走れないかな。少し、静養が必要かもね。脈は正常に戻っているのになぁ。もどかしい毎日が続きそう。

 これで今季のブルベは終了。200キロ4回、300キロ1回と短距離しか走れなかったが、能登半島、十和田湖、長野の遠征は楽しかった。来季はもっと遠くへ行ってみたいなぁ。眠いのを我慢して暗闇を走るより、絶景とグルメを堪能し、暗くなったら終わってビール (≧▽≦) というライドをもっともっと楽しみたい。

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 BRM923岡山400大山は無念のDNSとなりました。


キューシートを自分用に作り替え準備したけど…


 今月初めごろから何となく調子が悪く動悸もするので、もしやと思って病院で診察を受けると不整脈(心房細動)と診断されました。8年前に手術(カテーテルアブレーション)して完治したはずだったのですが、再発したようです。近くまた手術をするのですが、これで4度目です。まいったなぁ。

 今回は生まれ故郷岡山での初ブルベ、そして何と言っても記念開催だっただけに言葉に表せないほど悔しさがあります。あと1週間もってくれれば良かったのに。

 当面は高負荷を避け、近場を軽くサイクリング程度になるでしょう。BRM1028向かい風600もDNSかな。あ〜ぁ、今年もSRはならなかったよ。

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 「長野と新潟をダート峠で超えてみよう」。こんなAJ千葉の誘い文句に惹かれ、BRM729千葉200km上越妙高に参加した。

 「毎年7月くらいから積雪までの期間だけ、新潟の笹ヶ峰ダムの奥地から長野県小谷村の小谷温泉までの空白区間を通ることが出来る」という。さらに「マップを拡大しないと表示されないそのルートは県境トンネルで最高地点(1500メートルくらい)となる乙見湖峠を含むダート区間、登りと下りで10数キロほど続く」とある。おぉ!、グラベルじゃないか。面白そうだ。コースは2つあり、難易度4の「上越妙高」が獲得標高3000メートル超、難易度5の「須坂」は4000メートル超。当然、上越妙高にエントリー(^_^;

BRM723千葉200km上越妙高

BRM723千葉200km上越妙高

204.0 km, +3042 m. Bike ride in 長野市, 長野県

 


 乙見湖峠は「比較的きれいなので速度を出さないのであればそれほどグラベルに対応する必要はありません」とあり、先駆者の情報を調べてもガレ場というわけではないらしい。だが、「当然携帯も圏外上等の秘境区間。耐久性の高い太めのタイヤを推奨」とあれば、グラベルロードのJARI1.5の出番だ。タイヤは40C。万全の準備をして開催日を待ったが、なんと新潟側から7月31日まで工事が入ったという。主催者が確認したところ、天候と進行状況によっては29日以前に終了の可能性があるということだったので奇跡を信じて待ったが、結局、工事は終わらず峠は全面通行止め。よって、昨年に続き代替コースでの開催となった。それでも獲得標高は3108メートルでキツいコースに変わりはない。

BRM723長野200上越妙高(通行止め代替)

BRM723長野200上越妙高(通行止め代替)

202.0 km, +3107 m. Bike ride in 長野市, 長野県

 


 スタートは長野駅善光寺口で、参加者は6人。自分が参加したブルベでは最小人数だ。ちなみにこれまでの最小人数は07年の沼津400の11人。


午前5時3分 長野駅善光寺口



午前5時5分 スタート前


 午前5時半の少し前に走り出す。まだ涼しさが残っている中、国道406号に入り、緩やかに上りながら市街地をあっという間に抜ける。スタートから3.9キロの頼朝山トンネルを過ぎると周囲はもう里山の風景が広がった。気持ちいいねぇ! 実はこれを皮切りにトンネルが連続する嫌な区間となるのだが、早朝とあって車の通行はほとんどないので緊張を強いられることはほぼなかった。頼朝山トンネル手前の「頼朝山トンネル東」から「鬼無里」までの16.8キロは信号もない。順調♪、なんだけど工事のため片側交互通行の個所があり、2度ほどストップ。


午前6時2分 裾花大橋


 国道406号は裾花川沿いを緩やかに上っていく。ようやく現れた信号「鬼無里(きなさ)」を左折した後は国道406号をそのまま走って白馬へ向かう。実は白馬へ行った後は、ぐるりと回って再びここへ帰って来て右方向の戸隠を目指すことになる。

 やがて緩やかだった勾配がきつくなり、それを上り切ると「白沢洞門」。これをくぐった先に北アルプスの絶景が待っていた。ここは嶺方峠(標高1045メートルぐらいかな)で、長野では有名な超絶景峠。ということも知らず、4キロ平均勾配4.6%を我慢のペダリングで上り、顔を上げた瞬間、重量級の山々が目に飛び込んできた。こりゃ感動するわな。


午前6時34分 鬼無里交差点



午前7時4分 白馬駅まで15キロ地点



午前7時30分 白沢洞門



午前7時31分 嶺方峠から望む北アルプス


 スタートからほぼ上り続けたが、36キロ地点のここからようやく待望の下りが始まる。そして下り切った先も絶景。正面にど〜んと北アルプスがそびえている。大迫力のパノラマだ。白馬は初訪問で、心の中ではしゃぎながらPC1へと向かった。貯金は53分とまずまずのペース。


午前7時46分 正面に北アルプス


【PC1 セブンイレブン白馬岩岳店】47.3キロ 午前7時58分(貯金53分)

 PCからは地味に上り続けたが、57.7キロ地点のトンネルを抜け、小川村に入ると道は下りとなった。村に入った途端、「日本で最も美しい村」という看板が目に飛び込む。綺麗な舗装で下りが続く小川村。いいねぇ! 好きになった。

 その下りの途中にチェックポイント「ぽかぽかランド美麻」がある。貯金は57分とあまり増えていないのはなぜだろう。地味とはいえ10キロ以上の上りと向かい風が効いたかな。


午前8時10分 白馬駅



午前8時18分 白馬のスキー場


【通過チェック1 ぽかぽかランド美麻】62.1キロ 午前8時41分(貯金57分)


午前8時41分 ぽかぽかランド美麻


 ぽかぽかランド美麻を過ぎても気持ちのいい下りが続いたが、県道36号へ入ると一転、道は急勾配で上り始めた。「小川アルプスライン」というらしい。標高1000メートル以上の嶺方峠から白馬経由でずど〜んと標高500メートル近くまで下り、再び標高1000メートル近くまで上る。上り始めに「星と緑のロマン館 あと8.9キロ」という道標がでてきたが、まさかその星と緑のロマン館がピークとは知らなかった。自分にとってはまさかの約8キロ超のヒルクライム。おまけに予想外のキツい坂が延々と続く。小川村がちょっと嫌いになった(^_^;

 途中、スカイツリーと同じ高さの地点や展望台などで景色を眺めるふりして何度か休憩。ボトルの水が切れたタイミングで平均勾配6%超の激坂をなんとか制覇した。ふぃ〜〜。でも、まだ77キロ。これで終わりじゃないんだよね。

 そのピーク、標高1000メートルの大洞高原にあったのが「小川タンメン」(写真はありません(^_^;)。何でここにタンメン? と首をひねりながら通り過ぎようとすると、お店の方が「冷たい水ありますよ」と声をかけてくれた。とってもありがたいけど、さっき星と緑のロマン館近くの自販機で補給したばかりなのよ。お気持ちだけ頂きま〜す!


午前8時58分 小川アルプスラインの起点かな? 星と緑のロマン館まであと8.9キロ



午前9時11分 小川アルプスライン。東京スカイツリーと同じ高さの634メートル地点



午前9時27分 小川アルプスラインの展望台



午前9時27分 小川アルプスラインの展望台。右の乗鞍岳から左の野口五郎岳まで見渡せる



午前9時45分 日本のへそまであと3キロ。いつかは行ってみたいね。左手奥が星と緑のロマン館



午前9時46分 ピークの星と緑のロマン館下。小川村は「日本で最も美しい村」



午前9時46分 パノラマ展望所は階段の上。いかないよ


 さて、ここからは天国の下り。と言ったってたった4キロ。あっという間に鬼無里交差点まで戻ってきた。あんなに頑張って上った貯金のうち300メートル以上を吐き出し、再び上りが始まる。


午前10時1分 再び鬼無里交差点


 戸隠への登坂の前に、まずは大望峠へ上る。鬼無里交差点から左へ少し行くとおやきの「いろは堂」があるとキューシートに記述があったが、上りを早くこなして楽になりたいとの思いからスルーし、そのまま直進した。しかし、結果的にこれ以降おやきを食べるチャンスがなかったので次回は寄ることにしよう。

 大望峠へは8キロ、平均勾配5.8%の登坂だが、後半3.4キロが平均8%超。キューシートに「まあまあキツイです」なんてあったが、「まあまあ」なんてもんじゃないぞ。めちゃキツいじゃないか。序盤は余裕があったが、やがて青息吐息。「大望峠展望台立寄り可。晴れていれば絶景」とやはりキューシートにそそられる文句があり、もちろん晴れていたのだが、展望台はピーク寸前で脇道にそれてもうひと上り。行ったはいいが、下って戻った後、また上り返しが待っている。行くわけないよ〜。


午前10時17分 戸隠神社中社まで11キロ地点


 大望峠は、この日三度目の標高1000メートル超。で、またここから2キロ、標高870メートルまで下り、ラスボスと思っていた標高1200メートルの戸隠高原への上りが始まる。長野市街地から出ている戸隠バードラインと合流してからが一気にきつくなる。ワインディングは2度ほどあるが、ほぼ直線に伸びる8%前後の激坂が3キロほど続く。ここまでは少なかった交通量もモーターバイクを含め一気に増え、車が連なって後方から次々と上って来る。ちょうどお昼前で蕎麦屋も賑わっているようで、観光客の姿もあちこちに見えかなりの人出。道も狭く路肩もあまりない。ここをヨロヨロとしか上れない自転車で抜けるのは、つらいよねぇ。生きた心地がしないというのはこの事だ。

【通過チェック2 戸隠神社中社大鳥居】97.5キロ 午前11時27分(貯金35分)

 それでも気力と体力を振り絞り、この日の最高標高1200メートル地点の戸隠神社中社にようやくたどり着いた。貯金は35分まで減っていたが、キツい上りはこれで終了。あとは下って、平均3%のだらだら坂を軽く上って帰るだけ。距離的にはまだ半分だが、ブルベは終わったも同然と安心感でいっぱいになっていた。これが落とし穴だったとも知らずにね。

 ここまでのコースは大げさに言えば平坦区間は1ミリもなく、上るか下るかの二択。それも標高1000メートル超を3度上り、最後は激坂を1200メートルまで上るという、まるでロードレースのワンデーレースのような過酷さだった。それだけに達成感があり、もうここまでで十分じゃねなんて思ったりして(^_^; 個人サイクリングなら戸隠で蕎麦食べて、バードライン下って長野に戻り、日の高いうちから冷たいビールで喉を潤したに違いない。でも、ブルベ完走のためにはあと100キロ走らなくてはならない。先を急ぎましょうね。

 ほぼ予定通りの昼前に戸隠に着いたので蕎麦でもと思ったが、すでに行列のできている店もあり時間がかかりそうだったので、コンビニめしでいいかと諦めた。

 戸隠神社中社がピークではなく、下りはもう少し先から始まった。その下り始めにあるのが「忍者からくり屋敷」。戸隠神社中社近くの「チビッ子忍者村」とともに子供たちと訪れた懐かしい場所。でもねぇ、そこにまさか自転車で来る日が来ようとは(このフレーズはロングライドを始めてから幾度となく使っているけどね)。人生、何が起こるか分からんね。


午前11時28分 チビッ子忍者村の手前。右手は大行列のお蕎麦屋さん



午前11時38分 忍者からくり屋敷


 戸隠牧場のソフトクリームにも惹かれたが、ちょっと距離がありそうな感じだったのでこれも断念。さあ、一気に新潟までダウンヒル! と意気込んだのだが、序盤は緩やか過ぎてスピードがまるで乗らない。下り始めて7キロぐらいでようやくズドンと道が落ち、よっしゃー♪ 8キロほどの豪快ダウンヒルを満喫。その後、黒姫で多少の上り返しがあったが、国道18号に出てからは延々と20キロ以上の下りが続いた。

 この日、長野は猛暑日で最高気温が36度。ただ序盤は1000メートル級までの上りが続き、戸隠でも最高気温は26度だったので、暑いと言えば暑いのだが、山の中なので適当に日陰があったり曇りになったりでしのげないほどではなかった。ところが国道18号に出るころから猛烈な暑さが襲ってきた。体にまとわりつくようで気持ち悪い。ジャージもべとべと。折り返しの新井付近は最高気温32度だったが、アスファルトの照り返しなどで車道はもっと高温になっていただろう。日陰もまったくない。近所のスーパーで105円で買えるクーリッシュがコンビニでは172円もすることに目ん球が飛び出て、最初は買わなかったが、結局いくつも購入する羽目になってしまった(T_T) 背に腹は代えられない。頭の中はシャワーを浴び、クーラーで冷えたホテルの部屋でビールを飲むシーンがずっと渦巻いている。もうね、一刻も早く長野に帰りたい。

 そんな中、昨年の直江津集合で走った野尻湖、そして新潟県境を通過する。懐かしいね。そして日本海までは38キロ。直江津行く方が近いぞ、行っちゃうか、なんて(^o^)


午後0時16分 野尻湖



午後0時24分 新潟、長野の県境



午後0時28分 日本海まで38キロ


【PC2 セブンイレブン妙高姫川原店】139.1キロ 午後1時13分(貯金1時間33分)

 暑さに耐えながら標高135メートルの139.1キロ地点の折り返しにようやくたどり着く。貯金は下りがあったおかげで1時間33分と大幅に増えている。

 正規ルートでは上越妙高駅まで行くのだが、代替ルートは少し手前の新井駅近くで折り返し、国道292号を南下する。長野市街地は標高360メートルほどだから、きつくはないだろうが上りには違いない。Ride With GPSによると17キロほど上るが平均勾配は3.3%だったので、安易に考えていたのだが、とんでもない間違いだった。序盤は確かに緩いのだが、徐々に斜度がきつくなる。やがてガーミン先生がクライム情報を教えてくれる。13あるクライムのうちの12番目で「開始147キロ 勾配4% 距離8.56キロ」。え〜、8キロ以上も上るんかい。結構、ショック(T_T) この坂が実はラスボスだったのか。

 日陰もない国道を上るのはつらかった。4%といってもたまに5%以上の坂現れるし、もう戸隠で足は売り切れてるし、絶景が待っているわけでもないしで、勾配の割には精神的にもキツい登坂だった。

 なんとか標高600メートルへの最後の長い登坂を終え、4キロほど気持ちよーく下り、国道を離れ飯山駅付近に出るとようやく平坦な道に出た。今度こそ、このブルベは終わったも同然となったよ(^o^)

【通過チェック3 セブンイレブン飯山静間店】164.5キロ 午後2時55分(貯金1時間35分)

 長い上りで貯金は1時間35分とあまり増えていないが、午後5時半ぐらいには帰れそうだ。

【通過チェック4 枡一市村酒造所】182.4キロ 午後3時44分(貯金1時間54分)


午後3時44分 枡一市村酒造所


【PC3 ローソン須坂上八町店】190.8キロ 午後4時17分(貯金1時間57分)

 終盤は通過チェックやPCが36キロの間に3つもあり、何だか止まってばかりの不思議なコース設計だった。その最終PCでついに雨粒が落ちてきた。待望の雨だ! やったぜ、天は我を見捨てず、なんて喜んだのも一瞬、ポツポツと降っただけで終わっちゃったよ。あ〜ぁ、残念。涼しくなると思ったのにねぇ。


午後4時42分 エムウェーブ


【Goal ファミリーマート長野三輪荒屋店】201.9キロ 午後5時2分(貯金1時間58分)

 ゴールタイムは11時間32分。獲得標高3000メートル超なので頑張った方かな。

 終盤はそれほど見どころもなく、単調な一直線道路とかあって精神的にもきつかったが、車のいないコースを通せばきっと峠になるので仕方のないところだろう。戸隠までで十分に堪能できたし、今回も楽しいブルベだった。蕎麦が食べられず、食事はコンビニおにぎりだけというのが悔しいけどね。

 でね、シャワー浴びた後のビールは格別だったよ(^o^)

 グラベルの正規コースは2年連続で中止。来年は9月にしようかなんて主催者が言う。参加したいが、今回走った感じではグラベルロードで間に合う気がしないのだが、どうしよう。

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 VCR横浜あおば主催の「BRM603あおば600km向かい風」は静岡県内の通行止めで中止。延期されることに。秋の600はとんでもないコースばかりだったので困っていたのよ。SRのチャンスは残った。といってもまだ400も走ってないけどね(^_^;

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 日本三大絶景ブルベと主催のランドヌール札幌が胸を張る、F大谷さんプロデュースの「BRM520十和田クラシック200」。後半の絶景コースに突入♪(前編はこちら

 74.7キロ地点のPC1の発荷峠から下り始めた途端、目の間に絶景が広がった。と、言いたいところなのだが、曇り空なんでねぇ。晴れたら見えるはずの八甲田山は雲の中。十和田湖の湖面も鉛色と、どんよりとした空と同様に冴えないが、まあ、それはそれでなんとなく神秘的な雰囲気がしないでもない。これは晴れた日にリベンジですなと思いながらも、せっかくここまで来たことだしと何度もストップして写真を撮りまくった(^_^;


十和田湖。絶景のはずが…



十和田湖



十和田湖



十和田湖


 さてと、時刻は午前11時前。ちょっと早いけどお昼にしましょう♪ 発荷峠から下って少し行った先でコースを外れ、休屋の観光交流センターや遊覧船乗り場の近くにあった「お食事処 かえで」にピットイン。ヒメマスをおすすめされたが、ここはバラ焼き定食(1600円)の一択だよね。鍋から蒸気が出始めたらふたを取ってお肉を裏返してね。お肉は味がついてるからそのままで。牛肉だから多少赤くても大丈夫と言われ、じっと蒸気が出始めるを待つ。

 5分が長かったなぁ(^_^;

 美味しかったのだけど、発荷峠でいただいた「殿さまあんぱん」が効いたのか、お肉は平らげたけどご飯まで完食できず。無念。それでもおばちゃんに「頑張って」と送り出された。遊覧船付近で写真を撮ったこともあり、30分近くここに滞在したのかな。


バラ焼き定食。まず5分ほど待つ



バラ焼き定食



十和田湖・休屋の遊覧船乗り場



雨も上がり、快調に奥入瀬へ向かう


 湖畔を10キロほど走ると、いよいよ奥入瀬渓流。十和田湖の子ノ口(ねのくち)から渓流館のある焼山(やけやま)までの約14キロの清流で、十和田湖から流れ出しているため下り基調だ(^o^) 路面は濡れ道幅も狭いが、車の通行量は思ったほど多くなく、快適に走っていける。渓流は遊歩道へ入らなければ見えないのではと想像していたが、国道のすぐそば、それも進行方向に沿って流れているので常にせせらぎを間近に見ながらのライド。いやぁ、最高♪ でも、見どころだらけで、どれが推しなのか分からないのは困ったけどね。


もうすぐ奥入瀬渓流



奥入瀬渓流・子ノ口付近



奥入瀬渓流



奥入瀬渓流・雲井の滝


 夢のような渓流ダウンヒルの後は、標高1040メートルの傘松峠への16.4キロのヒルクライム。本日のメインイベントだ。平均勾配は5%なのでなんとなく大観山のような感じかなと思っていたが、とんでもない。きつかったよ(T_T) 途中の蔦温泉で一瞬の下りがあったが、あとはブナ林の中をひたすら上り続ける。焦らず、我慢我慢。回していればいつかは着くと言い聞かせる。


ブナ林の中を走る



蔦温泉



直進が傘松峠。右がDNFコース


 標高800メートル手前から周囲に残雪が現れたのには驚いた。上っているので寒さは感じないが、下りは寒そうだ。さらに霧もたちこめてきた。先が見通せず、対向車線の車が白いベールの中から突然現れる。八甲田山死の彷徨ならぬ、霧の行軍である。雰囲気出てきたなぁ。


猿倉温泉への分岐



残雪現る



霧と雪。ムード満点


 霧の中をおっかなびっくり走り、121.2キロ地点のピークにたどり着いたのは午後2時2分。少し手前の勾配が緩く直前できつくなったと他の参加者が話していた。言われればそんな気がするのだが、あまり記憶にない。もうヘロヘロだったしね。


傘松峠


 ウインドブレーカーを着込んでダウンヒルを開始したが、それほど寒さは感じない。そういえば雪の回廊はどこにあったんだろう。その名残りぐらいはあるかなと思って注意していたのだが、気がつかないまま通り過ぎたようだ。

 でね。晴れたのよ、急に。それもピーカンの青空。信じられん。暑くてたまらなくなったのでウインドブレーカーは脱ぎ捨て、以降は必要なし。


晴れた! 青空の中に八甲田山



暑いよ〜


 傘松峠で今日のブルベは終わり。あとは下りと平坦でゴールと思っていたが、そうは問屋が卸さないんだよね。小さなお山がいくつかあるのは知っていたが、これがきついの何のって。特に国道103号を離れ、八甲田山雪中行軍遭難事件の田代平(たしろたい)へ向かう県道。ガーミン先生によると距離2.5キロで平均勾配6%。このままだと137.2キロ地点の旧銅像茶屋の通過チェックに間に合わないんじゃねと心配になってきた。通過チェックなのでタイムオーバーしてもいいのだが、そこは気持ちの問題で一応クリアはしておきたい。

 旧銅像茶屋には午後2時57分にたどり着いた。参考クローズ時間の11分前。セーフ(^o^) そして、茶屋の前で証拠写真を撮った後、振り向くと、おぉ、八甲田山じゃないか! 晴れたおかげでくっきり。いいねぇ。ところで銅像茶屋というぐらいだから近くに銅像があるはずなのだが見当たらない。と思って後で調べると、コースとは逆側に後藤房之助伍長の銅像があったようだ。


旧銅像茶屋



振り返ると八甲田山


 ここからしばらく続く下りの途中に遭難事件の鳴沢第二露営地、平沢第一露営地があるのだが、どちらも全く気がつかず通り過ぎてしまった。ま、下りだからね、仕方ない。

 その下りはあっという間に終わり、性懲りもなくまた緩やかに上り始めた。なかなか楽にさせてくれないねぇ、このコース。そして再び、霧! さっきまで晴れてたのに。ここは遭難事件の現場ではないが、いやな予感が…「死の彷徨」のムード満点。なんてね。


また霧が…


 145キロ地点の又兵衛の茶屋で最後の休憩をしていると、不思議な男性に出会った。ブルベをやっているので見に来たと言う。車で来ていて、ここまでに何人かとすれ違ったらしい。ええ、僕は最後の方だから前に何人もいるでしょうね。「あの峠を越えるなんて凄い」と言ったり、キューシートを見て「こうやって走るんですね」と驚いていたので、ブルベな人ではなさそう。興味を持ってもらえるのは嬉しいが、奇特な人だねぇ。

 で、この茶屋先からまた上り。ガーミンのクライムプロによると1.57キロ、平均勾配4%。しかし、これが最後の上りではなく、190キロ過ぎにまだ2つ残っているのはなぜだろう。間違いであって欲しい。

 待望の下りは150キロ付近から始まった。下るにつれ、霧は徐々に消えていった。いいぞ! ヒャッホー♪

 しかし、快感のダウンヒルはたった10キロほどで終わってしまった。あんなに上ったのに何でやねん。

 そして国道102号に出た途端、始まる向かい風地獄。21.2キロの間、曲がることなく走り続けるので逃れようがない。足もほぼ終わりかけており、平坦なのに時速も20キロ前後しか出ない。見るものも見ちゃったし、もうやめちゃおうか。でも、やめても走って帰るしかないんだけどね。

 21.2キロを走りやっと右折ポイントにきたが、斜め右に折れるだけで進行方向はあまり変わらず、向かい風は続く。次の右折ポイントは16キロ先だ。はぁ…。

 最後の上りは2回のはずだったが、クライムプロにない、つまり距離500メートル以上で勾配が3%以上ではない上りも現れたりしてますますモチベーションが下がる。こんなつらい200キロは初めてだ。アオバもヒドイが、サッポロはもっとヒドイじゃないか。ゴールへ向けての2キロのダウンヒルがなかったら許さないところだぞ。


八戸へ帰ってきた


 ゴールは午後6時9分でタイムは予想に近い12時間9分。獲得標高は2702メートル。観光したし、お昼もしっかり食べたし、上りの距離を考えるとこんなもんでしょう。雨じゃなきゃもっと良かったんだけど、満足満足の200キロだった。

 夜はchicorynさんやスタッフ、参加者の方と八戸の幸に舌鼓♪ 来年はぜひ晴れてね!(また行けるといいな)(続く)

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 5月19日から4泊5日で八戸、仙台と遠征の旅♪ 2日目はいよいよ日本三大絶景ブルベと主催のランドヌール札幌が胸を張る、F大谷さんプロデュースの「BRM520十和田クラシック200」を走る。

 八戸駅を出発し、南部町〜三戸〜田子町(たっこまち)から峠を2つ越え、ブナが一斉に芽吹く新緑と神秘の湖・十和田湖へ。湖畔をしばらく走った後は雪解けの奥入瀬渓流に沿って北上し、八甲田山の傘松峠(標高1040メートル)を目指す。残雪の回廊のピークを過ぎた後は酸ヶ湯(すかゆ)温泉の先で右に折れ、八甲田山雪中行軍遭難事件の田代平を抜け六戸、五戸と走って八戸駅付近にゴールするという200キロのコースだ。

2023BRM520十和田クラシック200

2023BRM520十和田クラシック200

201.6 km, +2890 m. Bike ride in 八戸市, 青森県

 


 驚いたのはキューシートの項目。たった「22」しかない。過去に200キロは何度も走っているが、ここまで少ないのは初めて。区間距離は28.9キロが最長で次が21.2キロ。10キロ以上がそれを含めて9個所。さらに項目にはなっているが直進が5個所。ミスコースもしようがないし、へタすりゃ覚えちゃいそうだ。


十和田クラシックのキューシート


 たぶん田舎道を気持ち良く走れることは間違いないだろう。だが、困ったことにコンビニがない。34キロ地点が最後のコンビニで、これを過ぎると次はゴール近くの173キロ地点。補給に関しては持って行けばいいし、道中に食堂もある。水分もボトルをダブルにすればしのげそうだが、問題はトイレ。年のせいか近いのよ(T_T)。困ったなと思いながら道中を調べてみると、意外に公衆トイレがあることに気がついた。助かった。キューシートに食堂の位置とともにトイレ情報も追加した。

 さて準備は万端。あとは天気。前日に八戸に到着したときは雨だったが、天気予報によると夜中には上がり、当日に雨マークはなく曇りがズラリ。よしよしと安心して眠りについた。

 ところが、当日午前4時に目覚めると、雨がまだ降ってるじゃないのさ。話が違うやんけ。「やんでね」という祈りも通じず、ホテルをスタートする午前5時ごろになっても降り続けている。遠征じゃなければDNSなんだけどね。ここまで来たんだ。しゃーない。走るか。雨用のモンベル一式(ジャケット、パンツ、シューズカバー、防水オーバーグローブ)を身につけ、小雨の中を集合場所の八戸駅東口へ向けて走り出した。

 実はこのモンベル一式のなかでレインシューズカバーがずり落ちてきてクランクにこすれて困った。次回からはバンドでもつけて固定しよう。

 スタート受付では雨の定峰以来、11年ぶりにchicorynさんと嬉しい再会。変わらぬ笑顔に元気百倍やで♪

 前日の土砂降りの中、試走したスタッフの方らの話によると「傘松峠は寒い」。と、今ここで言われてもねぇ。とりあえずウインドブレーカーは2枚持ってきたけど足りるのか。下半身はこれ以上ないし我慢できるのか。丁寧にキューシートにはDNF時のショートカットコースも書かれており、傘松峠手前で離脱する手もあるようで「体調を考えて」など言われると、ビビるなぁ(^_^;。この時期の青森の標高1000メートルはそんなに厳しいものなのか。八甲田山と言えば死の彷徨なのか。なにしろ東北を走るのは初めてなので不安だらけだ。


スタート前の八戸駅東口


 まあ、いろいろ考えても仕方ないのでとにかくスタートしましょう。この日の参加者は20人(DNSはたった4人)。この天候でも走る気満々なのでみんな精鋭に決まってる。なので後方からゆっくりと走り出しましょうね。雨は降り続いているが、本降りではなく小雨。このおかげでSPDシューズが最後まで水浸しにならず、大いに助かった。なにせ靴はこれだけなんでね。


午前6時ごろスタート


 能登半島も信号なかったけど、ここもないなぁ。いいねぇ。これが青森か。いいねぇ。雨じゃなきゃもっといいんだけどねぇ。

 34キロ地点の最後のコンビニは混んでるかなと思ったので、手前の24キロ地点の「道の駅さんのへ」でトイレ休憩。「11ぴきのねこのまち」が意味不明だったが、作者の馬場のぼるさんが三戸出身で、その偉業を称え「11ぴきのねこ」によるまち作りに取り組んでいるそうだ。町内に11体の石像があり、道の駅にあるのはNO.6の「たいやきねこ」だった。ということを帰宅後に知った(^_^;


三戸は「11ぴきのねこのまち」



道の駅さんのへの「たいやきねこ」


 関所の茶屋と看板のあった店の先ぐらいから周囲が里山の雰囲気となり、道は緩やかに上り始めた。車もほとんどおらず気持ちのいい道が続く。どうやらこの道は「鹿角(かづの)街道」というらしく、この後も石碑が何度か現れた。雨じゃなかったらもっともっと最高なんだけどなぁ。ところで鹿角ってどこ?


十和田湖まで33キロ



ここは鹿角街道


 しばらくすると勾配がきつくなってきた。ここから秋田との県境まで約6キロの上りとなる。その途中でバイパスができるという嬉しいお知らせの看板が目に飛び込んできた。確か「険しい峠道からトンネルへ」などと書かれていたと思う。いつできるのかは見落としたが、ぜひ早急に作っていただきたい。でも、ブルベのコースは変わらないだろうけどね。

 名もない峠(たぶん)のピークを過ぎると秋田県鹿角市。あ、鹿角ってここだったんだ。八戸からは約60キロと意外と近い。もちろん青森と同様、秋田も人生で初めて足を踏み入れた。そして、トンネルを抜けると雨は上がっていた。よっしゃ!


秋田県鹿角市へ



振り返ると青森県田子町


 12キロほど下ると再び上りが始まる。十和田湖手前の発荷峠へ向けて約5キロのヒルクライムだ。雨はもう上がっているはずなのだが、道に覆い被さるように生い茂った木々から水滴が次々と落ちてきて雨が降っているのと変わらない状況が続いた。勾配もきつく、連続しての峠越えはさすがにきつい。


緑に囲まれた坂道を進む


 74.7キロ地点のPC1の発荷峠には午前10時10分にたどり着いた。この時点で貯金は50分。まずまずかな。ただ、ここでレインウエアを脱いだり、F大谷さんプロデュースという「殿さまあんぱん」(写真なし)をいただいたりして結構長居をしてしまったようだ。


発荷峠。少し先にトイレと駐車場



レインウエアを脱ぐとアオバジャージー


 もうひとつ。鹿角街道、そして2つの峠越えのここまでのコースはこれだけでも結構満足できるものだった。おまけに雨も上がった。なんとなくほっとひと息して安心ムードになったのもここに腰を落ち着けた要因となった。有人チェックでchicorynさんもいたしね。

 でもね、本番はこれからなんだよね。(後編へ続く)

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