06年4月1日 日産スタジアム
J1第6節 横浜1ー1東京 2万907人
メーンサイドスタンド2階 Sブロック席で観戦
| 後半17分、隼磨は先制ゴールを挙げ、ゴール裏の声援に応える |
残り時間はまだ5分ほどあったと思う。マグロンがドゥトラのCKからキープする。おいおい早すぎるよ。もっと攻めなくちゃ。もう1点取らなくちゃ勝てないぞ。
1点リードだが、ずっと嫌な予感はしていた。昨年と同じ展開だ。攻め込んでいるのにあと1点が取れず、追いつかれる。そんな試合を散々見てきた。そしてそれは的中した。
ロスタイム3分の表示がされた直後に、マリノス左サイドで相手にFKを与える。キックされたボールは、ゴール前で折り返された。そのボールが落ちたところには、白いユニホームの選手がフリーでいた。ちょうど私の席からは一直線。そしてはっきりシュートコースが見えた。「やられた!」。ネットが揺れる前にそう叫んでいた。河合は反応できない。達也が手を伸ばすが、むなしく空を切っただけだった。
後半も終盤になって足が止まってきたトリコロールには、あと3分弱が耐えきれなかった。
ロスタイムの失点。結果はドローだが、気分は負けたも同然。観戦に行った娘も「負けた負けた」と不機嫌この上ない。
まるで勝ったように盛り上がり、「増嶋コール」が続けられるアウエーゴール裏。ホームゴール裏は、選手が挨拶にきた途端、一斉にブーイングがあがる。
仕方がない。たいした出来でもなかった東京相手に、シュート21本を浴びせながらも得点はたった「1」。マルケスは何度もチャンスを迎えながらも、決定力を欠いた。松田からの浮き球を受けた大島のループはクロスバーに嫌われた。そして早すぎるキープ。ここで勝つことが、王座奪還への道だったのに。
収穫はあった。今季リーグ戦で初めて先発した隼磨が、絶好調ではなかったとはいえ、ドゥトラからのサイドチェンジのパスを受けて、広大なスペースがあった右サイドを何度も走り抜けた。強烈な枠内へのミドルシュートを放ち、技ありのゴールを決めるなど活躍した。
後半、清水に代わって出場した吉田は、トップ下でいい動きをみせた。やはりこの選手はサイドのプレーヤーではない。奥が不調な間は、トップ下での出場がいいと思う。
大島はさすがのポストプレーをこなした。ここ数試合の久保以上の働きだった。しかし、ゴールへのどん欲さを少し欠いていたようだった。
もう少し早い時間に坂田を投入して欲しかった。マルケスが当たってないし、前線で走りまくる選手を入れたかった。マグロンに代えて那須という手もあった。守りきるなら、しっかりと守る体勢を取るべきだった。
松田のフィードは、相変わらず悪かった。何度が上がりを見せたが、それほど怖さを感じなかった。逆に河合の後半のオーバーラップの方がチャンスをつくり出した。
同点ゴールを決めた東京の増嶋って、市船の増嶋だって? 下川がこぼしたボールを蹴りこんだあいつか。まいったな・・・。またマリサポは、この男によって絶望の淵へとたたき落とされた。
幸い浦和が引き分けたため、引き離されることはなかった。さあ、次だ次。
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