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生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

生き生き箕面通信811 ・短命政権続きの次に来るものは――ある男のふんばりに期待

2011-02-25 06:14:48 | 日記
おはようございます。TPP慎重派の会「TPPを考える国民会議」が昨日発足、代表世話人に宇沢弘文・東大名誉教授が就きました。白ひげがトレードマークの宇沢先生は、82歳。筋金入りの反市場主義(不均衡動学理論)で世界に知られた、老いてなお国を憂うる”闘士”です。「TPPはダメだ」と、老骨にムチ打って立ち上がりました。
生き生き箕面通信811(110225)をお届けします。

・短命政権続きの次に来るものは何か――ある男のふんばりに期待

 明日は75年前に「2・26事件」(昭和11年)が起きた日です。閉塞感の強い当時と似通った政治状況が、いまあります。以下、月刊「文芸春秋」(3月号)の保坂正康氏による「問責国会に蘇る昭和軍閥政治の悪夢」を下敷きに記します。

 昭和11年から16年にかけて、広田弘毅、林銑十郎、近衛文麿(3回)、平沼騏一郎阿部信行、米内光政の6人、8代の首相がコロコロと入れ替わりました。こうした政争を繰り広げる中で、政党政治に対する無力感、閉塞感が強まり、その隙に軍部がのし上がってきたのです。

 それから5年後の昭和16年に真珠湾攻撃、太平洋戦争へ突入となりました。。当時も、「まさか、あの強大なアメリカ相手に戦争するなど考えられもしなかった」のですが、現実には「あれよあれよ」という間に、突っ込んでいきました。国民が戦争熱に侵され、朝日新聞や読売新聞などのメディアがそれをあおったのです。

 実は、軍部が台頭する前に、検察の暴走がありました。昭和9年の「帝人事件」という、検察による全くのでっちあげ事件です。政治家などが長期に取り調べを受け、4年かかった裁判は、結局、全員が無罪。当時の裁判長は「証拠不十分にあらず。犯罪の事実なきなり」と、断じました。

 この帝人事件の裏には、検事総長出身で枢密院副議長を務めていた平沼騏一郎が総理の座を狙って仕掛けた倒閣運動という見方があります。これは単に平沼一個人の思惑だけではなく、検察自体が組織として政争に積極的に関わろうとした背景があるのです。平沼自身はその後、現実に首相の座に就きました。

 いま民主党の中枢を占め、権力を握った菅首相らは、小沢一郎氏を「最大の政敵」と位置付け、周到に粘り強く手順を踏んだ形を整えつつ、葬り去ろうとしています。自民党の麻生太郎元首相さえ、小沢氏への党員資格停止などの処分は「生き埋めにするようなもの」と評するぐらいです。この発言自体はニュージーランド地震の被災者に対する配慮に欠けると批判されましたが。

 申し上げたいのは、私たち国民がよほどしっかり自分の頭で判断して適切に対応しないと、時代に流され、気がついたときは「時すでに遅し」となる事態です。

 私たちは、自立した誇り高い国づくりをめざしましょう。いつもアメリカのいうままに後ろからついていくのは、もううんざりです。日本の進むべき方向をアメリカ任せにする政権ではない、きちんとした展望を切り開けるリーダーを自分たちの手で選びたいものです。ぼくは、ある男のふんばりに期待しているのですが、道は険しいです。

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