生き生き箕面通信

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1773 ・「原発ゼロ」の波がうねり始めた――小泉劇場の再来はあるか

2013-10-30 07:58:19 | 日記

おはようございます。
生き生き箕面通信1773(131030)をお届けします。

・「原発ゼロ」の波がうねり始めた――小泉劇場の再来はあるか

 安倍首相はトルコに訪問中ですが、真の狙いは「原発セールス」です。半年に2度の訪問です。首脳外交と称して、ベトナム、インド、チェコ、サウジアラビアなどを訪問、こうした国々に原発をセールスしてきました。外国で日本の原発が評価されたら、国内の原発再稼働にも大きな援軍になるという含みがあるようです。しかし、日本がこうした国に原発を輸出したら、人類がコントロール不能の「核のゴミ」を多くの国にばらまくことになります。

 小泉元首相は昨日10月29日、社民党の吉田忠智党首らと会談し、「脱原発」の方向で一致したと伝えられています。政治の中心地、永田町には激震が走っているようです。もちろん、官僚の中心地、霞が関にもです。小泉氏は来月12日には、日本記者クラブで記者会見を予定しています。脱原発のうねりは少しずつ大きくなっていきそうです。小泉劇場の再来でしょうか。

 民主党は、「脱原発」か「原発維持」かで党内が二つに割れていますが、その議論の行方にも大きな影響をおよぼしそうです。生活の党の小沢一郎代表は28日、「本気で政治的運動として展開する気なら、話をすることがあるかもしれない」と、前向きの評価をしました。みんなの党の渡辺喜美代表は、「前回(9月下旬)はおごってもらったので、次は私がおごる」と、会談を望んでいます。共産党の志位和夫委員長も記者会見で、「『脱原発』の一点では、私たちとも接点がある」と、小泉発言を歓迎しています。

 他方、安倍首相は、「今の段階で『原発ゼロ』を約束することは無責任だ」と切り捨てました。石破茂・自民党幹事長も「わが党の政策は変わらない」と、防戦に大わらわ。息子の進次郎氏は、「父は父。私は私。父をコントロールはできない」と、言葉少なです。自民党は、安倍首相の師匠筋にあたる元首相の発言に、「コマッタ」というのが本音でしょう。

 小泉氏は、「政府に『原発ゼロ』を決断させるには、世論(の力)しかない。自分は主張を続けていく」と、決意を語っており、どうやら本気です。単なる思い付きではない、と見えます。

 ただ、今の段階では、小泉氏の”本当の狙い”は何か、よく見えない部分もあります。今の段階では、少なくとも「新党結成」は否定しています。しかし、今後の動向次第では、どう展開するか。

 私たちの動きが大切です。とりあえず、大阪では原発に対する関電前での「金曜抗議集会」を盛り上げましょう。世論で、安倍政権の原発推進にストップをかけるチャンスです。

 


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