生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

1464 ・「脱原発」の朝日新聞と、「辺野古推進」の読売新聞

2012-12-24 07:10:37 | 日記

おはようございます。                                                                               生き生き箕面通信1464(121224)をお届けします。

・「脱原発」の朝日新聞と、「辺野古推進」の読売新聞

 本日12月24日は、クリスマス・イブ。この日を政府が国民に来年は「ぜひこんな日本にしたい」というプレゼントをする日としてなら、年末のイベントとして意味があろうかと思ったりします。問題は、そのプレゼントの中身です。

 今朝の朝日新聞の社説は、「原発・エネルギー政策 『変わった』自民を見せよ」と題して、自民党の原発政策に対する懸念を下敷きに国の責任について厳しい注文をつけています。

 読売新聞の社説は、「『普天間』評価書 政権交代を機に移設を進めよ」と、辺野古への移設を強力に主張しています。

 朝日の社説からは、安倍政権が原発を推進する方向へカジを切るのではないかという強い懸念が伺えます。「自民党は連立に向けた政策協議で、『可能な限り速やかにゼロ』とする公明党に配慮し、原発依存度を下げることで合意した。しかし、安倍氏が新増設に含みをもたせるなど、真意は不透明だ」と、強い警戒感を示しています。

 明後日に首相に選出される予定の安倍晋三氏は、もともと自分自身が「原発有用論者」です。「安全に運転させさえすれば、化石燃料のない日本にとってこれほど価値の高いエネルギーはない」というのが信念です。そこへ、経済界の元締め、経団連から、「原発推進を」と強い注文が寄せられています。アメリカ政府が、日本の原発推進を望んでいることもつとに伝えられています。「脱原発」なら、政権つぶしのベクトルが作動し始めることも承知の上です。

 だから、連立相手の公明党を徐々に誘導して、原発推進の流れをつくる考えであることは容易に推測できます。安倍氏が原発推進へ走り出す場合、処理が不可能な「使用済み核燃料」については極力触れずじまいにするつもりでしょう。なにしろ、使用済み核燃料は、核兵器の原料となるプルトニウムの「宝の山」なのですから。表向き、このことはタブー扱いです。

 日本の原発政策に取りついている怨霊は、この「核兵器への道」なのです。表向き口を閉ざしていますが、本音は「日本は潜在的な核保有国であるべき」という確信を共有しています。そのために、核技術を磨く環境を何としても維持する必要があると考えています。そのグループの実行部隊の中心メンバーが、安倍氏なのです。つまり、来年には、原発再稼働へレールが敷かれていくはずです。

 読売が先兵役を引き受ける「普天間の辺野古への移設」は、座り込みの反対派をごぼう抜きに排除してでも工事を強行することになるはずです。沖縄の人々の心からの願いである、「もう基地はいらん」は、安倍政権によって無残にも踏みにじられるでしょう。具体的には防衛相の施設部隊が実力行使するはずです。読売は、「そうすべきである。実力行使してでも、辺野古にアメリカ軍の基地を新設すべきだ」と主張しています。年明けには、そうした動きが具体化するでしょう。

 つまり、安倍政権からの私たちへのプレゼントは、「原発推進」であり、「辺野古基地建設」です。そして、読売をはじめとする「右寄り情報空間」が幅を利かせる様相です。

 ただ、私たちもこの1年、多くのことを学んできました。新しい年にはその成果を行動で示し、安倍政権の危うい動きにストップをかける必要があります。来年は、既得権益勢力が制圧前進する年になるのか、新しい日本を求める勢力が前進する年になるのか、闘いはまだ続きます。「主権者国民連合」がどこまで力を発揮できるか、正念場です。

 


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
昨日の天皇の談話 (まともさ)
2012-12-24 11:39:08
昨日の天皇の談話:
沖縄の人たちの苦闘を共有するべく希望を述べられました、と思います。また、原発についても福島県内の被災地を訪ねられている。天皇の希望・意思は、反ヨミウリ・反安倍のように期待されます。国民の一人でもオリーブの木に寄り添うべき現在、国民のおひとりである天皇の談話の意義は(少し)大きい(心強い)。誤解でなければ良いなあと思います。   天皇は多感な時期に、バウニング夫人、非戦のクウェーカ教徒の教育を受けられている。その教育は戦後日本の民主主義教育とも共有するところも大きい。
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なるほど (読者)
2012-12-25 09:27:34
故・米長東京都教育委員が「全ての学校で日の丸掲揚・君が代斉唱をさせるようにしたいです」と天皇さんに園遊会で言ったら「強制にわたらないように」とたしなめられたそうです。父親が先頭に立って、戦争の惨禍を日本とアジアにもたらしたことについて、いけないと認識しておられるのでしょう。護憲連合に入ってもらおうという声もありました。
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