おはようございます。「難しいことからは、逃げるノダ」とノダ首相
生き生き箕面通信1056(111029)をお届けします。
・重要な課題から逃げた野田首相の所信表明演説
野田首相の昨日の所信表明演説は、重要な政策課題から全て逃げ出した「無責任さ丸出しの政治姿勢」を見せつけてくれました。無責任さを挙げると、まず国家財政と税体系については「消費税の引き上げ問題」には一言も触れませんでした。
議論が沸騰している焦眉の課題、「TPP問題」では、「できるだけ早く結論を出す」というだけで済ます素っ気なさ。「原発の再稼働問題」でも一言の言及もありませんでした。
肝心なことだけど難しい問題からは自分が逃げたうえで、演説の冒頭と結びでは「全国会議員に政治家としての『覚悟と器量』が求められています」と強調してみせました。何たる厚かましさ!
野田首相は、記者が取り囲んで行ういわゆる「ぶら下がり会見」は拒否しました。その代わり必要に応じて、正式の記者会見を行う、という方針を決めました。こうした会見は、国のリーダーが何を考え、重要な課題についてどの方向を選択しようとしているか、国民に伝えるために欠かせない義務です。国のリーダーが何を考え、それに対して国民がどう判断するかが透明であることは、民主主義によって立つ政治体制を運営する上で、最低にして最重要な条件であることは当然ご承知のはずです。
所信表明演説は、野田首相にとって、自分の考えを国民に伝える「望むべくもない絶好の機会」のはずでした。その機会をいわば放棄することは、ひとえに「できるだけ議論せずにすませたい」ということの現れです。それでもやらねばならないことに直面していますから、結局は「議論を尽くさずに決める」という、一種の独裁方式とならざるを得ません。それは、「財務省にいうなり政権」、ひいては「アメリカさまのいうなり政権」でありさえすれば、長期政権を実現できるという私的願望につながっています。それが、野田首相の「安全運転」の本質です。私たちは、この非常時に安全運転の政権を持って本当に幸せです、といわなければならないようです。
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