生き生き箕面通信

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2569 ・岸信介氏以来の粘り強い、真剣さが違う安倍首相の「改憲」へ

2016-01-22 08:45:13 | 政治

おはようございます。生き生き箕面通信2569(160122)をお届けします。

・岸信介氏以来の粘り強い、真剣さが違う安倍首相の「改憲」へ

 民主党などの“リベラル勢力”は、「改憲論をおもちゃにする安倍首相」と揶揄していました。ところが、少しずつ改憲論へ近づくにつれ、安倍首相の本当の思惑が明らかになってきました。

 つまり、単なる「改憲遊び」ではない、もっと真剣な「狙い」があるのだということを、よりしっかりと受け止めるようになりました。しかし、いまやここまでくると、もう止められません。

 朝日新聞の本日1月22日の朝刊(3面)によると、憲法改正の安倍首相の発言は、ここ半年でもこうも違っています。

 まず、第1に、「緊急時に国民の安全を守るため、国家、国民自らがどのような役割をはたして行くべきかを憲法にどのように位置づけるかは極めて重く大切な課題だ」(昨年11月、参院予算委の閉会中審査で)。これは、まだ大丈夫という意味です。

 しかし、今年になって、1月7日の参院本会議では、こういっています。第2は、「どの条項をどう改正するかは、国会や国民的な議論と理解の深まりの中でおのずと定まってくる」(1月7日、参院本会議)

 さらに、1月10日のNHK日曜討論会で、第3は「与党だけで3分の2というのは大変難しい。おおさか維新もそうだが、改憲に前向きの党もある。改憲を考えている前向きな未来に向かって責任感の強い人たちと、3軍の2を構成していきたい」と言いました。すでに改憲カーブを曲がった感じです。ここまでくれば、あとはきれいに後片付けするくらい。

 つまり、第4は、「いよいよどの条項について改正すべきか、新たな現実的な段階に移ってきた」(1月21日の参院決算委で)というところまできました。

 こうした段階を経てみると、安倍首相の発言は、何が何でも「改憲」へ曲がろうとしているといえます。これに対する民主党をはじめ共産党などは、ほぼこれまでと同じような口調で、「改憲反対」を叫んでいます。世間的には、「ああ、今までと同じだ」と、受け止めるだけです。少なくともリベラル勢力が、これまでと変わったやり方でなければ何かが変わったという印象がないのです。その意味では、相手方と向き合い方が違い、押される一方です。

 7月に参院選があり、これでおおさか維新を含めて3分の2の勢力となると、ほぼ一瀉千里、安倍政権にかなうものなどありません。

 しかし、いまはそうかもしれませんが、それでもなお頑張る人たちがあります。そうした人たちを集めて、日本の民主主義を打ち立てるのです。


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1 コメント

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ゴケンという思考停止 (神様)
2016-01-22 09:45:34
呆れるほかない。
主権喪失時に、占領軍の強圧下でお生まれになった
憲法様を、不磨の大典のように一指も触れさせない。
ゴケン派という偽善と欺瞞のかたまり。
 おそらく階級闘争のダシにつかっているのであろう。
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