生き生き箕面通信

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・1233 ・「検察審査会のあり方を検証すべき」と国会議員131人が要望

2012-04-23 15:19:19 | 日記
 
 おはようございます。

 生き生き箕面通信1233(120424)をお届けします。



・「検察審査会のあり方を検証すべき」と国会議員131人が要望



 日本の民主主義を実現していくうえで重要な動きが昨日4月23日に、

二つありました。一つは東祥三・衆院議員らが計131人分の両院議員

署名とともに提出した「検察審査会のあり方」を問うものです(衆院議員

95人の署名は横路衆院議長に、参院議員36人の分は平田参院議長

に提出)。二つ目は、元検事で弁護士の郷原信郎氏らによる「検察審

査会と検察のあり方を検証すべき」という要望書提出で、これは笠間

治雄検事総長と小川法相あてに出されました。



 民主主義の根本中の根本は、人権が守られていることです。人権が

蹂躙されるところに健全な民主主義が存在できないことは、どなたも異

論のないところでしょう。今回の小沢裁判は、小沢一郎という一人の政

治家を抹殺するために国家規模で行われている人権蹂躙というのが、

問題の本質です。


 検察は、実は日本で最強の組織です。最強の権力を行使できる

オールマイティの組織なのです。事実上、総理大臣も手が出せま

せん。検察が総理大臣を逮捕する事があっても(かつて田中角栄

総理を逮捕した)、総理は検事総長に手が出せないのが実態です。

検察を敵に回すと、あとが怖いのです。検察にとって、国会議員など

取るに足りない存在です。最高裁も怖くない。財務省も、いざとなれば

「ノーパンしゃぶしゃぶ」などで捜査することができます。もちろん、

朝日新聞、読売新聞などの大手メディアに対しても必要があれば、

簡単に捜査に入ることができます。つまり、無敵の存在だから、暴走

し始めたら、止めることができません。いま、小沢問題の本質は、検

察の暴走の問題です。それは、民主主義を危うくする問題です。



 

 新聞は例によって、検察に楯突くことになる今回の二つの動きはま

ともな扱いをしません。読売新聞が本日の朝刊で、「小沢系 検察審

調査を要請」と写真入り3段で扱ったのが最も目立つものでした。朝日

は昨日の夕刊で、わずか13行のベタ扱いだけ。



 郷原氏らの要望書は、検察と検察審査会のあり方をチェックしよう

とするものです。小沢氏を強制起訴に持ち込んだ検察審査会の決定

には、極めて不可解な過程があるにもかかわらず、現在はまったく検

証ができないのです。小沢氏が強制起訴されたのは、元特捜部の田

代政弘検事がでっち上げた捜査報告書が決め手になったことが公判

のなかで明らかにされましたが、公判は続行されています。それだけ

に検証を求める動きがは重要ですが、こちらの動きに対しては読売は

昨日の夕刊でベタ扱い。朝日にいたっては朝、夕刊とも無視し、1行も

扱わずです。



 ぼくは一昨日、日曜日付けの箕面通信1231号で、「小沢裁判はそも

そも成立していたのでしょうか」と疑問を出しました。郷原氏の求めて

いることは、まったく同じ方向です。「小沢裁判は公訴棄却されてしか

るべき」、つまり「成立していない」というものです。



 しかし、大手紙は小沢一郎氏を警戒しています。おそらく明後日の

判決にあたっても、有罪なら「そら見たことか」という紙面になるでしょ

う。無罪の場合でも、「それでも小沢は限りなくクロ」といった紙面をつ

くることが予想できます。今となって見れば、当初新聞が書き立てた

「大疑獄事件」は雲散霧消、残っているのは収支報告書に虚偽記載

があったという形式問題、つまりしょぼい事件だけです。新聞が安易

に検察のリーク情報なるものに乗って大々的に書き立てた「事件」は

何もなかったわけです。それでは、まことにカッコ悪い。だから、「臭い、

臭い、ほとんどクロだ」と言い張るのでしょう。



 いずれにしても、明後日に判決というひとつの結論が出ます。しかし、

検察と検察審査会についてはこれから本格的に検証されることが求

められます。

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