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生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

生き生き箕面通信1177 ・原発再稼働は「犯罪」――第4の革命に全力を

2012-02-28 06:50:27 | 日記

 おはようございます。
 生き生き箕面通信1177(120228)をお届けします。

・原発再稼働は「犯罪」――第4の革命に全力を

 ドキュメンタリー映画「第4の革命――エネルギー・デモクラシー」を、
大阪・十三の七芸で観ました。「世界は再生可能エネルギーへどん
どんシフトしつつある、日本は原発へのこだわりへ戻りつつある」と
いう実感を改めて強くしました。

 映画は冒頭、宝石箱をひっくりかえしたようなネオン輝くロサンゼルス
の夜景から始まります。「これほどの膨大なエネルギーを、自然エネル
ギーでまかなえるのか」と問い、「できる」と言い切ります。そして、それ
を実証する世界各地の取り組みが紹介されます。

 このドキュメンタリー映画は、昨年の「3・11 フクシマ」後にドイツで
テレビ放映されて大きな反響を呼び、メルケル政権はその後すぐ
「脱原発」を宣言して、国内の全原発を即時停止させたのでした。

 映画監督のカール・フェヒナー氏が昨年来日し、元内閣参与の
田坂広志氏と対談したのですが、田坂氏は「エネルギー革命は
参加型民主主義を実現する一歩。真の民主主義とは、単に選挙
に行くだけではなく、国民一人ひとりが国の運営と変革に主体的
に参加することにほかならない。自然エネルギーの普及や省エネ
ルギーの推進はすべての国民が新たなエネルギー社会の実現に
参画できるという意味で参加型民主主義を実現する素晴らしい
政策です」と語りました。

 フクシマ事故後に当時の菅首相に特に招かれて内閣参与に
ついた田坂さんは、「原発に依存しない社会の実現」を説き続け、
菅氏の「脱原発」へ大きな影響力を及ぼしたと言われます。官邸
を辞したあとの昨年末、「官邸から見た原発事故の真実」(光文社
新書)を出しました。その中で、「首都圏3千万人が避難しなけれ
ばならない事態も想定された」と明かしています。いま私たちが
こうして日常を当たり前のように過ごすことができているのは、ただ
幸運に恵まれただけだったのです。

 「『第4の革命』が日本を変える」を副題にした「エネルギー進化論」
(ちくま新書)を著わした飯田哲也さんはその著書の中で、「自然エネ
ルギーとデモクラシーこそが未来を拓くという確信を得た」と語ってい
ます。この本も随分参考になりますので、ぜひ一読をお薦めします。

 *第4の革命とは、農業革命、産業革命、IT革命に続く、自然エネル
ギー革命です。

 フェヒナー監督は来日したときに、こう問いかけました。「日本は
フクシマ原発の危機から何を学ぶのか。3.11と同じ日常に戻るのか。
それとも今立ちあがって再生可能エネルギー100%へ向けてシフト
するのか」と。

 今の世代の私たちが原発再稼働を許すことは、次の世代以降を
生きる人々に対する「犯罪」だと言っても過言ではないとすら思うの
ですが、いかがでしょうか。

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