生き生き箕面通信

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2332 ・大阪都構想は「知事独裁体制」をめざすもの。百害あって一利なし

2015-05-14 10:25:36 | 政治

おわび*昨日送信したと思っていましたが、送信できていませんでした。遅ればせながら改めて送信します。

おはようございます。
生き生き箕面通信2332(150513)をお届けします。

大阪都構想は「知事独裁体制」をめざすもの。百害あって一利なし

 橋下徹氏主導の「大阪都構想」なるものへの住民投票は、5月17日だから、本日5月13日を含め5日後に迫ってきました。各種世論調査では、「反対」が「賛成」をわずかながら上回っており、少し安心しています。

 しかし、まだ態度を決めかねている人も少なくなく、「橋下氏への人気投票」の様相が強まれば、結果は予断を許しません。大阪市民にはぜひ、「反対」の決断をしていただきたいものです。都構想なるいかがわしい案に反対し、自治を守ることが、地方の時代には欠かせないと思うのです。

 都構想は、何がメリットなのか、いまだに明らかではありません。橋下氏は、「二重行政が解消される。2700億円のメリットがある」と強調しています。

 しかし、二重行政の解消策なら、知事と市長が主導して調整すればよい。現在なら、松井・大阪府知事と橋下・大阪市長が主導して調整すればいいだけの話です。現在、調整しなければならないほどの喫緊の課題が何かあるのか、ぜんぜん明らかではありません。

 「2700億円のメリット」については、都構想推進派が総額の数字だけを独り歩きさせており、その中身についてはほとんど説明しておりません。だからほかにさまざまな数字も出されて混乱しています。

 橋下氏がまだ知事の時、道路計画で大阪市域への接続がうまく進まなかったことがあったそうです。自分が大阪市域にも権限を振るえる知事であったら、一気に押し切れるのにと、ほぞを噛んだようです。

 つまり、大阪市の特別権限を奪い取って「知事独裁体制」を築くのが、都構想なるものの真の狙いといえます。橋下氏が「大阪都」の知事になった場合、さまざまな文化事業を切り捨て、そこで浮かしたカネで、例えば「カジノ」を建設する基盤を造る。大阪をマカオやラスベガスなどに次ぐ世界有数のギャンブル都市とし、博打の賭け金などのあがりで潤そうという魂胆なのでしょうか。

 教育は、ただ点数を上げることに血道をあげ、君が代・日の丸を押し付ける。教科書は、育鵬社版を押し付け、間違った歴史教育を子どもたちに与える。

 いずれにしろ、「橋下独裁体制」を築くのが真の狙いです。こんな百害あって一利なしの「都構想」は木端微塵にぶっつぶし、橋下氏をも政界からも追放の刑に処したいものです。もし、都構想が認められると、安倍内閣と手を組んで「大阪都」のための法案改定に当たります。引きかえに、安倍政権の安保法制成立はもちろん、憲法改定にも維新の会は賛成する”密約”です。危ない、危ない。

 

大阪市民の賢明な判断を期待します。