生き生き箕面通信

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「『朝鮮人は死ね』は、人種差別」と、最高裁が明確にした画期的なヘイトスピーチ判決

2014-12-11 10:08:16 | 政治

お早うございます。
生き生き箕面通信2179(141211)をお届けします。

・「『朝鮮人は死ね』は、人種差別」と、最高裁が明確にした画期的なヘイトスピーチ判決

 当たり前と言えば当たり前ですが、最高裁が昨日12月10日、「ヘイトスピーチは人種差別で違法」と断じる判決を出ました。これで在特会側は1200万円の重い賠償金を払わなければならない罪が確定しました。

 在日の朝鮮人の人たちは、ほっとしたでしょう。「日本には『正義』があった」という思いでしょうか。

 しかし、まだ気は抜けないのではないかと懸念されます。朝鮮人差別を繰り返してきた「在日特権を許さない日本人の会」、いわゆる在特会は、最高裁判決でひるむようなやわな団体ではなさそうです。むしろ、ますます差別発言、ヘイトスピーチ攻勢を強めるかもしれません。

 日本側の法規制、差別のない社会を作るための日常的な努力が欠かせないと思われます。

 それにしても、在特会側は、なぜこうも激しく、執拗に在日の人々を攻撃するのでしょうか。在特会メンバーに限らず、評論家としてそれなりの影響力を持つ桜井よしこという女性や、安倍晋三という男の腰ぎんちゃく、百田尚樹などという物書きらも、排外主義という点では同じ精神的状況にあると言えそうです。安倍晋三という男自身が、差別主義の親玉のようにもみえます。

 日本と朝鮮とのつながりは、千年、二千年といったものではありません。日本列島で生きる人々が狩猟生活をしていた、主として縄文時代は別として、稲作が朝鮮や中国大陸からもたらされ、それにつれて多くの移民が流入してきてからは、混血が進み、いわゆる弥生人になったというのが通説です。

 その後、文字をはじめとするさまざまな文化がもたらされ、日本の国づくりが始まったのでした。天皇の起源も、朝鮮からの「渡来人」とする説があります。現在の平成天皇も、「朝鮮との特別なつながり」について言及しています。

 現在は多くの古墳など天皇家に関係しそうな墳墓は、専門の研究者ですら立ち入りが禁止されていますが、この規制を緩めて研究が進めば、朝鮮とのさまざまなつながりが明らかにされるはずです。

 安倍晋三という男にしてもそのルーツをたどれば、ご先祖さまは朝鮮半島からの渡来者だったかもしれない。

 日本と朝鮮の人々は、ともに手をたずさえ、ともに発展すべき隣国同士の関係、中国を含め一衣帯水の地政学的関係にあります。

 その地理的、物理的関係をもっと大事にして、お互いが一つの国であるかのように運営するのが、これから求められる隣国関係といえます。

 ヘイトスピーチなどのみっともない様を演じるのではなく、日本人が世界に誇る「おもてなし」のこころで、他の国人々ともおつきあいしたいものです。

 とりあえず、最高裁にかろうじて正気が残っていたことにほっとしました。