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生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

2084 ・「ぼくは自殺しませんから」と、命をかけて東電と対峙する泉田・新潟県知事

2014-09-07 07:45:29 | 政治

お早うございます。
生き生き箕面通信2084(140907)をお届けします。

 

・「ぼくは自殺しませんから」と、命をかけて東電と対峙する泉田・新潟県知事

 東京電力の広瀬直己社長と 柏崎原発の再稼働を巡って対立を深めている新潟県の泉田知事は、「命を狙われているのではないか」と心配されています。知事自身も危機感を持っているようです。

 インタビュう―ノあとに、こうつぶやいたそうです。

 「ここまで言ったら危ないかも。消されたり、自殺したり。でも、僕は自殺しませんから。遺書が残っていても、自殺ではない。もし僕が自殺なんてことになったら、絶対に違うので調べてください」と述べたとのことです。

 インタビューの詳細は、以下の通りです。

 岩上「インタビューを申し込んだのは知事の発言に注目が集まっている。順を追って論点を整理し、一通りお話をうかがいたいと思います。福島第一原発の問題、2007年の中越地震の時からお話をいただきたいと思います」

 泉田知事「2007年の火災事故について、震度6強の地震が起きた。道が通るか、という問題。また、地盤沈下を起こした。これによって変圧器がショートして火災。東電の消防隊は水をかけることができず避難した」


 泉田知事「地震が起きて火事が起きる。トラブルが起きるということ」

 岩上「消火栓はあったが、消防車がなかったと」

 泉田知事「建屋とフィルターベントの施設を一体化させてほしいということ。これについて説明がされてない」

 泉田知事「安全協定を破って安全審査申請をしたいと東電は言ってきた。2007年の時は一体化するから大丈夫と言っていたのに、現在は離れていても大丈夫と言ってきている。配管がはずれれば生の放射能が拡散すると」

 泉田知事「福島事故の本質は、津波でも電源喪失でもない。これはきっかけでしかない。冷却機能の喪失ということ。常時冷やしておかないと2時間でメルトダウンを起こす。原因が津波だろうと地震だろうとテロだろうと同じ」

 泉田知事「止める、冷やす、閉じ込めるが本質。放射能を大量にばら撒いたのは2号機。その理由は格納容器が壊れたから。中の圧力が高まったため、水が入らなかった。だからベント、排気をするということ」

 泉田知事「アメリカではフィルターベントが義務付けられていない。ベントの前に圧力を下げられるよう、事故が起きたらアメリカ軍が2時間で到着し、冷却を行う仕組みになっている。なので、ベント設備を作らなくてもいいという考え」

 泉田知事「規制委員会が作った規制基準。これは原発の性能基準になっている。いざ、事故が起きた時に対応する仕組みがない。規制委員会の田中委員長は『最低限の基準』と言っている。東電に聞くと『経営問題』だと」

 泉田知事「廣瀬社長は汚染水問題で『3.11の教訓を学べなかった』と言った。そのような会社を信用できますかということ。アメリカのスペースシャトル墜落事故は、組織面もルールも変えて対策をとって了解を得たと」

 泉田知事「2時間でメルトダウンすることを運転員は知っていたのだから、冷やすことを確認すべきだった。なぜうやむやになったのか。気が付かなかったのか、対応できなかったのか、なんら説明がない。これを立地地域がどう思うか」

 泉田知事「事故調もいろいろあるが、一番客観的だった国会事故調の報告も、その後国会で引き継いでいない。原子力規制委員会設置法4条2項に関係行政機関の長に対し、原子力利用における安全の確保に関する事項について勧告し、とある。規制委員会には勧告する権限がある。メルトダウンについて、誰が嘘を言ったのかを東電は説明する必要がある。誰かが指示した。それを確定するべき」

 岩上「刑事告発されても誰も罰せられない状況があるますが」

 泉田知事「誰も責任を取らない、真実を言わない、罪にならない。日本の制度自体を見直し、刑事罰を課すことも必要ではないか。福島では何があったのか、検証し、総括して改善しなければ、私たち人類の危機」

 泉田知事「中越地震を経験して、歴史に恥じない決定をしたいという経緯がある」

 岩上「原子力行政、経営のありかたについて、提言する方法はお持ちですか」

 泉田知事「新潟県だけ唯一、技術委員会を持っていて検証作業を行っている」

 岩上「経営では東電は赤字転落必死なので柏崎刈羽を動かすと言ってますが」

 泉田知事「でもこれは破綻処理の原因にもなりうる。あとは免震重要棟。2007年の時はホットラインがつながらなかった」

 泉田知事「『知事、もういいんじゃないですか』と言われたが、ここで黙ったら人類に対する裏切りだと思った。免震重要棟を作ってもらって、結果的に新潟だけにあるのはおかしいということで、福島にも3.11の半年前にできた」

 泉田知事「安全対策をする重要な根拠は、日本のプラントを海外に輸出したときに、日本が責任を取らなければならないことになる。使用済み核燃料もどうするのか、後世にツケが残る。目の前のことが心配なら破綻処理すればいい」

 岩上「原子力行政のあり方は戦争と似ている」

 泉田知事「その通り。アメリカは被弾することを考えて、それを考慮した戦略をたてたが、日本は全く考えていなかった。日本の意思決定の問題」

 岩上「54基の原発が標的になるかもしれないと委員会でとりあげられたこともあったが、『そんなことも考えなきゃいけないの』となって、そのまま消えてしまった」

 泉田知事「思考停止してるんですね」

 岩上「ヤマザクラ作戦でも、統合エアシーバトルでも、原発が標的となって被弾することを全く想定されていない」

 泉田知事「もともと原発は原子力潜水艦を大きくしたようなもの。3.11で米軍は初期段階が大事だと分かっていた」

 泉田知事「なぜその手を借りなかったのか。民間事業者による対応も日本はしていなかった。原発の意思決定をする人が原発のことを知らないのは困ると。武藤さんがトップだったけど副社長だった」

 泉田知事「社長と連絡が取れない中で5000億飛ばすけど海水を入れる指示があなたにできましたか?と武藤さんに聞いたら、『できません』という回答だった」

 岩上「日本が戦場になるかもしれない。敵地攻撃を防衛相も言っている」
 
 岩上「軍事的なエスカレーションの高まりもありますが」

 泉田知事「秘密だから原因説明しなくていいということにはならない。スペースシャトル計画で爆発事故は原因究明された。軍事機密だから言えませんということにはならない」

 泉田知事「なぜ事故が起きたのか、これを追求するのは規制委員会のはず。委員の中に地方行政を分かっている人が一人もいない。アメリカのNRCでは海軍が入っていて原子力対策について非常に強固なものになっている」

 泉田知事「原発はアメリカの世界戦略。結果として原子力の平和利用が始まったが、核兵器転用の副産物だった。処理も日本が負わされている。日本が主権国家として意思決定をできているか、疑わしい」

 泉田知事「事故の責任を現場に押し付けている。ソ連崩壊の原因はチェルノブイリ事故だったと。核戦争をやればその後の放射能の処理をどうするのかということを想起させた。被害は全て住民にきてしまうことを考えた上で議論すべき」

これで実況ツイートを終了します。 

 泉田知事、インタビューのあと、「ここまで言ったら危ないかも」と呟いた。

 「消されたり、自殺したり。でも、僕は自殺しませんから。遺書が残っていても、自殺ではない。もし僕が自殺なんてことになったら、絶対に違うので調べてください」と言われた。

そんな物騒なことにならないことを心から祈る。  

 :引用終了

*お知らせ :明日9月13日(月)に小沢一郎氏の講演会を行います。ぜひご参加をお願いします。

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 ・開催場所 : 北区区民センター(関西テレビ北隣り)

  ・アクセス : JR「天満駅」、地下鉄堺筋線「扇町駅」すぐ

  ・資料代 : 500

  ・申し込み先 : (メール) info@mei-getsu.com

                     Fax ) 06-6720-8051
        (Tel)     090-8467-8877(山岸)
  ・主 催 : 生活フォーラム関西
         (代表世話人・前衆院議員 渡辺義彦)