goo blog サービス停止に対応して、はてなブログでも並行します。➡ はてなブログの『看猫録』
▲ 今週のみけちゃん
▼ 筑紫洲 (つくしのしま) でもぶどう記録;第59週
■ 今週のよその猫
■ 今週の筑豊境
■ 今週の花
■ 今週の初めて食べた
おきゅうととは、福岡県福岡市を中心に食べられている海藻加工食品。「お救人」、「浮太」、「沖独活」とも表記される。
成分の内訳は96.5パーセント (%) が水分、残りのうちタンパク質が0.4%、炭水化物が3%、灰分が0.2%である。すなわち栄養は高くないが、独特の食感などが評価されている。 (wiki)
5ミリから1センチの短冊状に切り、鰹節のうえに薬味としておろし生姜またはきざみねぎをのせ生醤油、芥子醤油、ポン酢醤油、ゴマ醤油などで食す。もっぱら朝食の際に食す。(wiki)
酢で味付けして食べるらしい。味付け前は特に味はせず、潮の香といった海っぽい風味もしなかった。ところてんに食感が似ている。
■ 今週のすかいらーくグループ:「資さんうどん」
九州に部屋を決めるために初めて来たのが2024年2月。その時なぜかしら出発前から資さんうどんに行くことにしていた。理由は忘れた。ただ、宿から近いだけだったかもしれない。当然、資さんうどんは、まだ、すかいらーくグループ傘下ではなかった。
最近、資さんうどんは、すかいらーくグループ傘下に入り、かつ、株主優待が使える店となった。株主の<荊の簪を挿した御方さま>に奢ってもらった。かつカレーぶっかけうどん(上)。<荊の簪を挿した御方さま>はおでん(下)。カレーうどんは汁の粘度が高い。汁はねに気をつけてゆっくり食べる。粘性が高く、汁はねが抑えられると感じる。
資さんうどんデビュー(愚記事)
帰りには、持ち帰り用のぼた餅を買ってもらった。
お米の撞きの程度は低く、お餅度合いが低い。粒が結構残っている。
■ 今週の子供の頃食べたことがなかったもの:ちまき
北海道 ちまき 食べない(google)
がきんちょの頃、歌わされた;
~♪~柱の傷は、一昨年の~♪ ~五月五日の背比べ~ ♪~ちまき~たべたべ~♪~兄さんが~測ってくれた背いの丈~♪~と歌ってはいたが、実は、ちまきを見たこともなかったのである。
これは、さざんか問題に次ぐ道産子問題である。
がきんちょの頃、歌わされた;
~♪~ サザンカ、サザンカ咲いた道、 ~♪~ たき火だ、たき火だ、おちばたき、~♪~
今日気づいたのだが、道産子は、サザンカ、サザンカ咲いた道なぞ、産まれてこのがたみだこだね(=見たことがない)のに、歌っていたのだ。 (愚記事:さざんか が咲かない街に生まれて)
■ 今週のお米調達::ついに外米
アメリカ産カルローズ 5kg 4,250円
■ 今週の「つぎつぎと死にゆくいきおい」、あるいは、内ゲバさなかの遺言
先月死んだアーミテッジ(左)と今週死んだジョセフ・ナイ
ジョセフ・ナイ氏死去 88歳(google)
1週間ほど前、唐突に、ジョセフ・ナイインタビューがあった。今思えば、死期を悟った遺言か?メッセージの中心がトランプ・アメリカは「一過性」だ!。4年間待て! 死ぬまでプロパガンダを発し続けた「ソフトパワー」の祖の最期だ。
ジョセフ・ナイのうさんくささは、米国の圧倒的覇権という現実を前提に、「ソフトパワー」などと喧伝することである。今回トランプ政権を「ソフトパワー」を減ずるものと批判して、トランプ政権は本当のアメリカではないかのごとく云っている。それはそれでよい。とするなら、ネオコン時代:ブッシュのイラク戦争の時代にジョセフ・ナイは、ブッシュ政権は本当のアメリカではないかのごとく云ったか? トランプ政権は、関税攻勢はかけるが、大軍拡による想定敵国への競争はけしかけていない。レーガン政権との違いだ。貿易「戦争」の方が本当の戦争よりましだろう。
あるいは、冷戦後、日米安保の見直し際し、ジョセフ・ナイは冷戦時代同様の日米安保の維持を推進した。これは、占領軍がそのままいる安保体制のさらなる継続である。その結果、日本は対米通商交渉の土壇場でいつも安保問題を暗にちらつかされ、妥協、屈服するしかなかったのであると指摘されている。
▼ 「ソフトパワー」が惹起した?MAGA派
敗戦後の日本人の少なからずが、アメリカ人のように暮らしたいと願い、実現させたのが高度成長を経た戦後日本なのだろう。日本人をして、「アメリカ人のように暮らしたいと願」わせしめたのはこういうイメージを見せつけられたからであるに違いない。(愚記事)
American way of life (google)
アメリカの「ソフトパワー」の影響が地球上で一番大きいのは戦後日本だろう。敗戦後、日本人の多くは、アメリカをありがたがった。アメリカ博覧会。1950年開催;
アメリカ博覧会(アメリカはくらんかい)は、1950年3月18日から6月11日まで兵庫県西宮市の阪急西宮球場周辺で開催された地方博覧会である。 (wikipedia)
博覧では展示物としてジオラマ、パノラマが用いられ、ホワイト・ハウスが会場に建てられた。その中に独立宣言のジオラマというのもあって、ワシントン像があった;
ホワイト・ハウス館内ではワシントン大統領が独立宣言書を作成する様子を伝えるジオラマが置かれた。台上の胸像には「善人中の最も偉大な人、偉人中の最も善き人」という文字を電光で浮かび出させる。電光もまた人びとの視覚を刺激するために用いられてきた。
さらには、会場には、アメリカを「旅する」ことができた。アメリカ各所の名所が再現された。その中のラシュモア山。
戦後日本人は、American way of lifeの中心構成物(上記画像)である、自動車、冷蔵庫、テレビなどをありがたり、造り始めたのであった。そして、集中豪雨的輸出。
そのメリケン・ソフトパワーの日本への普及で、のちのち今にいたって、迷惑を蒙ったのは、現在米国でトランプ大統領を支持するMAGA (make America great again)派の没落白人たちであろう。黄金時代[1]のアメリカのような生活を享受できない白人たちだ。没落白人。かつてのgreat America時代、1950-1960年代の米国生活、American way of lifeを、豊かでない諸外国を横目に暮していた時代を、没落白人たちは夢見ているのだ。
没落白人たちは、自動車、冷蔵庫、テレビなど家電を製造して輸出してきた国々にアメリカは搾取されたのだと考えている。トランプ大統領は云った:「(日本は)この国を搾取してきた。年間、何百万もの車を我々に売ったが、我々は日本に一切売っていない。我々は車を売ることを認められていなかった」(ソース)。つまりは、American way of lifeの宣伝を真に受け、その「神器」を製造し、本国・米国に輸出、販売することで富を得て自らもAmerican way of lifeを実現しようとした日本人(など)の行動のおかげで、競争力を失った米国勤労者、そしてのその中核の白人中産階級の一部が没落した。成功した白人は裕福になり民主党を支持している。没落白人たちの少なからずが、MAGA派となったのだ(そんな折に登場したのがドナルド・トランプ氏です。「あんたたちは何も悪くない。悪いのは都会のインテリたちと、職を奪った外国人だ!」とけしかけて見事に大統領の座を射止めました)。
[1] 今週知ったこと。今週はサイゴン陥落から50年ということで、討論YouTubeなどをやっていた。どこで知ったか忘れたが、今週初めて知ったこと:ベトナム戦争の戦死米兵の半分以上が黒人兵/アフリカ系アメリカ人であったとのこと。American way of lifeの一属性が、戦争には「二流の市民」を行かせる、危ない目に遭わせてるだ。もちろん、その前駆は日系人部隊の話だ。っていうか、「奴隷制」の20世紀的形態である。1950-1960年代の米国「黄金」時代は公民権運動前で人種差別が公然としていた。
▼ 1995年から云われていた、「内ゲバは米国没落の元(分裂すれば、我々は没落する [α])[Divided We Fall]」
この本を見直してみると、Dinesh D'Souza(➡wiki 邦訳)に言及してあった。人種問題、ジェンダー問題でのポリティカル・コレクトネス推進により、むしろ、現場(教育、大学)は分断され、結果、米国は弱体化していくという指摘。今でいう(過激・独善)リベラル批判。30年前から云っているのだ。そして、今では、リベラル派にしょうりしたMAGA派のオピニオン・リーダーだ。
[α] Divided We Fall こういうのをXで拾った;
https://x.com/TaraRoss/status/1920910127579763181
でも、アメリカは、分裂するとしたら、2分割に違いない。なんでもかんでも思考が善悪、正邪・・・の2分割。
we VS they
■ 今週の干戈、あるいは、ブリカス[1]の残留火薬の爆発
インド政府は7日早朝、パキスタン国内および同国と領有権を争うカシミール地方のパキスタン支配地域の計9カ所を攻撃したと発表した。(google)
[1] イギリスは親英的な藩王国およびパキスタンを通じて国民会議派が率いるヒンドゥー教徒の勢力を牽制し、インドに影響力を残そうとした。これに対してイギリスの影響力を排した中央集権的な独立国家を求める国民会議派が反発したのである。(wiki インド・パキスタン分離独立)
さて、印パ紛争で、このゲートは今日どうなっているのだろうか?
■ 今週の購書:江戸時代が無かった街から来た日本思想研究者の本、大場一央、『戦う江戸思想』
この著者、大場一央さんを知ったのは下記YouTubeによって。島義勇(しま よしたけ)を語っているYouTubeは数えるほどだ。あとは、佐賀の人だ。この大場一央さんは札幌出身とある。江戸時代がない街だ。札幌出身の著名な日本思想研究者、日本史研究者、国文学者って誰がいるだろう?もちろん、おいらが知らないだけなのだろうが。
おいらは、あわれなことに、古文盲 [1]である。これはいけない言葉を含むが、おいらは、古文、漢文が読めない。理系だったから仕方がないと言い訳しているが、これでは、日本を語れない、語ってはいけない。偽毛唐を嫌うおいらが、偽日本人ではなさけない。
江戸時代の思想は別として、江戸幻想をここ10年夢想するようになった。今の産業社会で疲れているからだろう。
江戸時代について羨望の眼差しをそれは幻想だとわかっていて向けてしまう動機というのは、①江戸時代において初期の対バテレン戦争(島原の乱)と北方ソバージュ民との戦争(コシャマイン、シャクシャインの乱など)に限られ、主地域では事実上戦争がなかったこと、②ましてや大規模な対外制服戦争がなかったこと、そして、③化石燃料を使わず、経済(物質の循環)の持続可能性が極めて高かったことである。もちろん、この江戸時代の経済の生活水準を今の生活になれた日本人が耐えられることはないだろう。したがって、現在日本人の江戸時代評価は、欺瞞的なものである。すなわち、近代「文明」がもたらした暖衣飽食の安楽生活にひたって、都合のよい江戸時代を夢想してしているのだ。でも、なぜ、近代日本人(の一部)はつい夢の江戸時代を希求してしまうかというと、それは近代社会の基調であるパラノイアに疲れているからだ。パラノイアの典型が経済の拡大(経済成長)と戦争による「秩序」の確立=資本主義体制の世界化(植民地支配と帝国主義間戦争)である。
と、2023年11月に書いた。経済史学の江戸時代の話(勤勉革命)と合わせて、思想についてもこの本から見てみたい。
[1] 「もんもう➡文盲」はパソコンで変換しない。本書118にあった。荻生徂徠と新井白石との関係;
長い不遇生活を経ての政治参画、そして卓越した政治的見識という点で、徂徠は白石と重なる。しかも、徂徠の献策には幕府官位制や軍制改革など、白石と重なるものも多い。にもかかわらず徂徠は白石を「無学」「文盲」と罵倒し、両者は偶然、同じ場所に居合わせても、口もきかずに避けて通るほど、険悪な仲であった。大場一央、『戦う江戸思想』
■