▼非うれし顔の三人
―予算乞食さんと票乞食さん―
なぜ、顕微鏡ひとつ覗くのに白衣になる必要がある?
ノーベル学者さまたちが背広姿じゃないか!
■本日、2013年1月13日、NHKのインタビューで安倍晋三総理大臣(関連愚記事; 国亡族)は、国力増強のための経済政策が最重要課題であると力説した。その一環として先日神戸の理研(理化学研究所)に行き、例の事業仕分けで殺されかけたスーパーコンピューター「京」やiPS細胞の研究を見学したと語った。科学技術による経済成長!路線である。科学技術への税金による投資が重要であるとの認識も示した。
スーパーコンピュータのことについても、「やはり世界一」が重要であると主張していた。つまりは、「2番じゃだめなんですか!?」というあの言葉へ反撃しているつもりなのである。でも可笑しい。なぜなら、現在理研のスーパーコンピューター「京」の性能は世界一ではないからだ。そういう事実を無視することができないのか、「やはり世界一を目指すことが重要!」と世界一が努力目標になっている。そしてさらには、世界一ではなくなった理研のスーパーコンピューター「京」の存在意義を言いわけするために、そのスパコン「京」の応用利用が意義深いことを主張する。そこでダシにされていうのがiPS細胞である。iPS細胞の研究のためにスーパーコンピューター「京」が使われているんです!キリッと安倍ちゃん。 今度は、iPS細胞の研究のためか。
スパコンが太陽電池の開発と津波のシミュレーションに欠かせない、とのこと。
一昨年度、事業仕分けで殺されかけたときの計算目的は;
それにしても今日のテレビ報道番組でも、スパコンが新型インフルエンザのワクチン開発に 欠かせないなどと巻き 返し派の工作情報を流していた。全然わかってないね。予算乞食さんたち。そういう戦略性がない、一貫性がない、素人を口先でだます、その場しのぎの対応こ そが元凶なんだよ。今回の仕分け作業ではそういうtax eaterのずさんさがわかったのは良いことだろう。(⇒愚記事;(無題))
何のことはない、世間の事情で重要そうなものをターゲットにしている振りをしているのだ。(愚記事; Devil In Her Heart; 悪魔の面目躍如、あるいは、お京はんの時代に... )
という状況と変わりない。
世界一ではなくなった理研のスーパーコンピューター「京」の存在意義を言いわけするために、そのスパコン「京」の応用利用が意義深いことを主張することは、蓮舫センセの「2番じゃだめなんですか!?」という疑問に全然答えていない。むしろ、2番(以下)だって、応用利用が意義深いんですということであれば、蓮舫センセの「世界1を目指す必要はないのでないか?」という主旨にすがっていることになる。
■愚ブログでは一貫して、日本において税金を使った科学技術研究が直接経成長に寄与する効果は少なく、投入した税金が、将来、税収として政府に戻ることはない、と主張している 。
・愚記事;「研究」したって日本は富まない )
・【デマ!&捏造データ】拡散禁止; 論文激減、twitterつぶやき激増; ぬっぽん食税研究者事情 )。
・シロアリ研究者としての日本食税研究者。
・他人を欺かんと欲するものはまずは自らを欺け?...
理由は簡単である。端的にはこういうことだ。秀逸な表現をネット上からパクった;
一方、大学業界は(吉川弘之氏のような重鎮は別であろうが)わけも判らず予算が増やされたので喜んで使ってしまったわけである(確かに私も母親に買ってこ いと言われたものを忘れたとき、自分の食べたいものを買って帰るが、それとおんなじようなものだろうか)。結局のところ、産官学連携という掛け声に反し て、これらの三者は伝言ゲームも満足にできない関係しか築いていなかったのであろう。(博士はなぜ余るか? 日本の科学技術政策の10年に関する覚え書き)
今回、iPS細胞工学など再生医学に10年で総計1000億円の投資が決まった。1年に100億円だ。100億円。この意味を考えてみよう。国庫から支出された100億円。将来国庫に戻らなければならない。そうでないなら、政府の赤字が膨らむからだ。国庫への回収は徴税である。100億円の徴税を、例えば、消費税で実施すると消費税率が5%と仮定して、なんと2000億円の売り上げがないといけないのだ。つまり、100億円の技術開発投資をするとうことは将来その技術に基づく産業の売上規模が2000億円とならねばならないのだ。ちなみに現在日本のGDPは約500兆円である。1/2500か。すごいな。 (売上規模が2000億円の産業として10年継続すれば、税の支出は元が取れる。さらに継続すれば政府の"儲け"になる)
でも、100億円使う研究者さまたちはそんなことは全然考えていないのだ。ノーベル賞をもらうような技術であるから、政府がノーベル賞をもらうような技術に毎年100億円ぐらい出すのは当然だ!くらいに思っているのだろう。そして、その毎年100億円は投資であるなんて考えてやしない。ノーベル賞をもらうような技術にたずさわるボクちゃんたちへの小遣いだくらいに思っているのであろう。 うらやましい!
ごめん。邪推が進み過ぎた。誹謗もすごい。これも、毎年100億円ポーンともらって投資回収の責任を負わずに研究できる食税研究者さまたちへのおいらのねたみだ。おいらは、《資本家》さまから御預かりした《資本》で技術開発の研究を行っている。そして、いつも、《資本家》さまから、G⇒G+ΔG、のΔGの進捗具合を問い質され、 「おまい!、どないなっとんのや!」と、すほんか(資本家)さまからド突かれるのである(愚記事;おいらも、▼紫陽花色に染められて: 普請中の大手町-丸の内界隈 )。
無駄な作業着、しかも襟立て 無駄な白衣
■ 今週知ったこと、おいらが生まれる前の昔の話;
▼うれし顔の三人
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ラジオがいっていた。高石ともや(彼は関西系と認識されているが、実は、道産子だったりする[wiki])の曲「受験生ブルース」の最後の"落ち"である、~♪~ 勉強ちっともしないで こんな歌ばっかり歌ってるから 来年もきっと歌ってるだろ 予備校のブルースを~♪~には本歌があるって。予備校のブルースとは、スリー・ファンキーズの曲「予備校ブルース」に由来するとのこと。スリー・ファンキーズもほとんど知らなかった。ただ、おいらが物心ついたころは長沢純はテレビに出ていた。あと、水戸黄門のうっかり八兵衛が昔アイドルだったとなんとなく聞いたことがあった。1980年代のラジオでは70年代フォークや頻度が落ちて60年代のグループサウンズの曲がかかることがあったが、スリー・ファンキーズって聞いたことがなかった。ただ、今から思いだすと、「ビートルズを和訳して歌っていた人たち、ゲッ!」といういいかたを聞いたような気がする。昔の詩をきいて、それより昔があって、本歌があると、考えればあたりまえのことを知った今週でした。