いか@ 筑豊境 寓 『看猫録』

Across a Death Valley with my own Distilled Resentment

霜畑、あるいは、循環媒体の一形態

2013年01月23日 20時35分06秒 | 筑波山麓

畑の表面が異常。 霜柱がもこもこできているのだ。

寒さのせいというばかりでなはく、先日来の降雪、降雨で水分が供給されたからであろう。

もこもこを足でけってみた。 しっかり伸びたH2Oの固体が確認できた。この霜柱の生成機構を説明することは、実は、相当複雑である。

関東ローム層における霜柱の生成において、その最長は5cmらしい。上限があるのだ。

 地表面が0度C以下になった場合、
 土の中の水は、そのまま凍れば良いようなモノですが、そこがまた自然の力はスゴイのです。
 
 まず、地表部の土に含まれるわずかの水(土壌水)が凍ります。そうすると粒子の間を満たしている水(懸垂水)が持っている圧力(間隙水圧)が低下し、その圧力低下分を下にある水が上昇して満たす、するとまた地表部の水は凍る・・・その繰り返しをするわけです。
 
 では、なぜ下の方に凍って行かないのかというと、地下約30cm位になると年中一定の温度を保っており、0度C以下にならないから・・・。
 
 そして、下から氷を持ち上げる力は、水本来が持っている表面張力・毛管現象(毛管力)にあるわけ・・・ストローの水が上がる力がそれです。
 
 下からの上昇圧力と、次々と凍る霜柱の重さが均衡した時が霜柱の高さとなるわけで、無限に伸びたりはしません。
 
 関東ローム(赤土)の地方は好条件で、5cm以上になることも多い。ただし、あまり高くなると自重で倒れ、その氷が「断熱材」となって霜柱製造の温度ではなくなり、成長が止まるらしい。

結晶さん、たち。 水さまには感謝しなければいけない。なぜなら、おいらのほとんどが水だからだ。

おめぇさんもそうだ。

水さん、ありがとう。 みんなで感謝しよう!

ある時は蒸気、あるときは液、ある時は結晶。そして、ある時はikagenki。 

この惑星を誰よりも忙しく、駆け巡っているのだ。

それにしても、何のために?