いか@ 筑豊境 寓 『看猫録』

Across a Death Valley with my own Distilled Resentment

91匹と9匹の羊

2008年05月09日 18時51分20秒 | 札幌

- - 「しかしもちろん、私は君に日本近代の空虚性について語ろうとしているわけじゃない。私の言いたいのは、幕末以前には日本には羊は一頭も存在しなかったということと、それ以後輸入された羊は政府によって一頭一頭厳重にチェックされていたという二点にある。このふたつが意味するものは何だ?」

奇妙な男性秘書の「僕」への質問。

村上春樹、『羊をめぐる冒険』- -


■ 大日本帝国・開拓使が買った羊;



今日の日経に、エドウイン・ダン(明治新政府が雇った米国人で畜産専門人、この拙記事の2番目の画像のむつひとさん、西郷ドンらの視線の先にいる)が、日帝政府の資金で買ってきた羊の頭数が報道されていた。田辺安一さんの調査の結果、91匹。羊91匹を米国で買い付けたというのも不自然。たぶん、100匹買って、9匹は死んだり、逃亡して、日本への途上、海の藻屑になったと思われる。

この9匹のための「獣魂慰霊」をいたしませう。

参考、拙記事:かわいそうな羊たち



▼蛇足

米朝こける。