いか@ 筑豊境 寓 『看猫録』

Across a Death Valley with my own Distilled Resentment

Covering China In India

2007年04月14日 17時48分12秒 | インド・3回目・シンガポール




■中国では法の前の平等は実現されていなのだよ。共産党員とその関係者は法で裁かれないことも多いという記事。

ぬっぽんではみないような中国報道だ。しょうがない、ぬっぽにはjournalismがないのだから。

●さて、日本国の「自由民主党」と中華人民共和国の「中国共産党」は、うまがあうのだと思う。 両国とも実質的に法治国家ではい、なーなーの国だからである。 両方とも偉大なる長期独裁政権だし。

NHKが典型だが、ずーっと うそ 報道していることで、「日本の国会にあたる中国全人代、全国人民代表会議」という言い回しがある。 あたらない。 「最悪の我が祖国ぬっぽん」の国会のセンセは入れ札で選挙されているのである。 いままで、入れ札で為政者を選んだことがない立派な国、前衛の共産党が率いる中国とは違うのである。 つまりは「多数派のお祭り」がないのである。

そんな国の、少数派の代表である首相を呼んで演説させた日本の国会も、やはり、「多数派のお祭り」に後ろめたさを持ち始めた朝貢か、あっもとい兆候か。外山演説の効果ありといわざるを得ない。どうせ国会は元官僚と世襲議員で大半が構成されているのだから入れ札なんかやめちまえ。「選挙じゃ何もかわらないんだよ」。(っていうか、変わったらこわい。米国は びびる。)

温首相は、あの訪日で日本での悪評が高まった江沢民主席と違って、演技に徹しきれず時々地が、いい意味で、出てしまっていた。結構緊張していたように見えた。それがいい人に見えてしまったのかもしれない。一見、そう悪人でなさそうにも見えた。あれでよく中国のトップに上り詰められたなというのが率直な感想なり。温首相は安倍首相との黙約関係にコミットしつつある。つまり、安倍首相は靖国参拝という日中関係を一気に冷却化させるカードをもっているのだから、もしこのカードを切られたら温首相は中国国内の権力闘争で負け、失脚もありうる。

一方の安倍首相も、アジアを安定化させる能力を日本がもつことで対米関係において日本の存在意義を打ち出すという日本外交の基本線を実行するため、日中関係の安定化は必要である。米国は日中が仲違いしていることを望み、日本を米国にすがりつかさせ、一方、中国が対日牽制のため米国に妥協することを期待し、東アジアを管理せんとする古典的divided&rule,分割・統治戦略を採っている。その米国の意図を殺ぐためにも、日本・安倍は日中関係を日中自分たちでこれ以上悪化しないようにしなければならない状況にあった。(これは静かなる対米闘争である。)もちろん最重要なのは日本資本の投資と搾取を日本政府と中国共産党政府が推進することである。中共が日本資本の絶大なるパートナーであることはいうまでもない。 

以上が、温首相と安倍首相との黙約関係のスケッチである。

御手洗経団連会長と温首相の一緒の映像をみて、I was so disgusted&苦笑したのは両者とも賃金奴隷の創出と維持・搾取のベストパートナーであるということだ。この映像は21世紀を語る上で将来不可欠のものとなるであろう。

▼中国は法治国家ではない、となじるひとがいる。確かに、中国は法治国家ではないが、我がぬっぽんだって、そうだろう。

数ヶ月前騒いでいた高校の履修偽装問題。どうした?学校長が公然と公文書偽造をやっていたのだぞ。誰か捕まって、裁判にかけられたか?

冒頭のインドの新聞の中国報道のみだしが Many Lawas, Little Justice そして副見出しが、Chnese court still hostage to party members であるのだが、さしずめ我が祖国ぬっぽんでは、日本の司法はいまだに「聖職」に手を出せないのか!と言わざるを得ない。

この桜咲く春に、履修偽装して、いじましくもお受験に励んで晴れてデーガクに入った、地方の「有名高校」出身のガクセー諸君! おめでとう。 そのいじましさでこの先も生きてくれ。

と、今日も ぐち になっちまった。