Thank you for the music

好きな音楽のこと、あれこれ。その他諸々もあり。

GPロステレコム杯2021アイスダンスFD

2021年11月27日 23時14分25秒 | スポーツ

 フィギュアスケート・グランプリシリーズ2021第6戦ロステレコム杯アイスダンス・フリーダンスジャッジスコア)。

<G1>
エリザヴェータ・フダイベルディエワ/エゴール・バジン(ロシア) RD:71.05(8) FD:106.46(7) 合計:177.51(8)
 「Experience」♪ 青系。スプリットポジションのステーショナリーリフトは、2人の手でハートを作る。ツイズルきれいに合い、男性が花をプレゼントして女性が受け取るような恋模様をステップで描く。
 肩から後ろ向きに下ろすストレートラインリフト、最後のスピニングは男性が膝でスライドしながら。細かい工夫がいろいろあって、飽きないプログラム

アリソン・リード/サウリウス・アンブルレヴィシウス(リトアニア) RD:71.43(7) FD:106.45(8) 合計:177.88(7)
 「Vinegar and Salt」「White Lies」♪ 緑、黒。美しいツイズルから、伸びやかなワンフット。首に腕を巻き付けるローテ―ショナルリフト、イーグルの肩から前に抱き着くストレートラインリフト。コレオでシンクロする動きがはまっている。全体に大人のプログラムで、完成度が高い。

アナスタシア・スコプツォワ/キリル・アリョーシン(ロシア) RD:71.95(6) FD:108.98(6) 合計:180.93(6)
 「ロミオとジュリエット」♪ 水色、薄紫。"I'm Kissng You"のメロディで始まり、ツイズルの間に背中に乗せてみせる。カーブリフトは肩に乗せて片足滑走。スピンは男性が後ろに回した手を女性が掴む面白いポジションも。ストレートラインリフトから女性が男性に巻き付くような姿勢のローテ―ショナルリフト。最後はその場でコレオリフト。
 若々しくロマンチックなプログラムで、なかなか素敵

ケイトリン・ハワイエク/ジャン-ルック・ベイカー(アメリカ) RD:73.72(5) FD:113.90(5) 合計:187.62(5)
 ショパン「プレリュードとノクターンホ短調」♪ ラベンダー色。しっとりとピアノの旋律の中、一体感の強いワンフット。さりげなく入るツイズルがよく合い、高く足を上げたキャメル姿勢のスピン。イーグルの膝に片足立ちのカーブリフト連続、ダイアゴナルステップのレベル4は偉い
 ちょっとした所作、絡み方がどれも洗練されていて、目が離せない。シット姿勢の膝に膝を折って座るようなステーショナリーリフト。足を絡めるコレオリフトで締めくくる。
 リズムダンスは練習が十分できていなかった感じだったが、フリーでは完成度も高く、一皮むけたところを見せてくれた。このプログラム、好き

<G2>
サラ・ウルタド/キリル・ハリャーヴィン(スペイン) RD:75.94(4) FD:114.00(4) 合計:189.94(4)
 「天国への階段」レッド・ツェッペリン♪ 黒。妖艶な眼差しを振りまきながらスタート、ツイズルはやや安定せずレベル3に。カーブリフトは男性が片足で。一瞬肩の上まで持ち上げたり低い位置から高い位置にいったりするステーショナリーリフトはユニーク。女性がスプリット姿勢でスピニング。技術と表現のバランスがいい。

ローレンス・フォルニエ-ボードリー/ニコライ・ソレンセン(カナダ) RD:76.39(3) FD:115.01(3) 合計:191.40(3)
 「Call to Prayer」「The Last Kingdom」「Skogsraah」♪ 赤、黒茶カーキ。女性を逆さまに抱えて前方へ滑るストレートラインリフトから、普通に抱えるローテ―ショナルリフトへ繋ぐ。ツイズルの合間には女性を背中にちょっと乗せて。女性が男性の靴に手を置いて滑りながら、そのまま体を浮かせていくステーショナリーリフトも凄い。ラストのコレオリフトはその場で肩まで上げ、背中に乗せて下ろす。
 体力と技術に裏打ちされた、力強いプログラム

シャルレーヌ・ギニャール/マルコ・ファブリ(イタリア) RD:79.56(2) FD:124.15(2) 合計:203.71(2)
 「Atonement」「Little Sparrow」♪ ペールブルー、白シャツにサスペンダー。男性のキャメル姿勢がきれいなスピンから。横抱きのステーショナリーリフトで男性が片足になり、そのままローテ―ショナルリフトへ。ステップでのストーリーを語るような様々な動き。男性イーグルのカーブリフトで女性が思いっきりレイバック、迫力がある。
 今の力を出しきれた演技に、コーチも大喜び 2位以内を確定させ、ファイナル進出も決定

ヴィクトリア・シニツィナ/ニキータ・カツァラポフ(ロシア) RD:86.81(1) FD:124.91(1) 合計:211.72(1)
 ラフマニノフ「ピアノ協奏曲第2番」♪ ブルー、ブルーグレー。肩から膝上立ちのカーブリフトから、するするとツイズル。ミッドラインステップもさすがのレベル4。あえて2人が違う動きをするワンフットも彼らならでは。横抱きで回転が速いステーショナリーリフト、出るときに一瞬男性がバランスを崩したが大事に至らず。そろってのスライディングも盛り上がるが、なぜか曲がアップテンポに変わってのコレオステップ、観客は大好きらしい 高速スピン的なローテ―ショナルリフトでフィニッシュ。
 減点2は? ジャッジスコアを待って確認する。(追記)カーブリフトとローテ―ショナルリフトの時間超過だった。

 結果、優勝はシニツィナ/カツァラポフ、2位ギニャール/ファブリ、3位フォルニエ=ボードリー/ソレンセン。
 オンラインリザルトが止まっているので、細かい順位は確認してから
<追記>
 4位ウルタド/ハリャーヴィン、5位ハワイエク/ベイカー、6位スコプツォワ/アリョーシン、7位リード/アンブルレヴィシウス、8位フダイベルディエワ/バジンだった。



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GPロステレコム杯2021男子FS

2021年11月27日 21時34分25秒 | スポーツ

 フィギュアスケート・グランプリシリーズ2021第6戦ロステレコム杯男子フリージャッジスコア)。

<G1>
ニカ・エガゼ(ジョージア) SP:50.35(12) FS:159.82(7) 合計:210.17(11)
 「ロミオとジュリエット」より「Un Giorno per Noi」♪ 水色にブルーのベスト。昨日はジャンプ不調だったが、今日はバリバリ 4サルコウ+3トウがシャープに決まり、4トウもややこらえたが着氷。なぜか3フリップで転倒したが、その後は3アクセル+3トウ、3アクセル+オイラー+3サルコウなど予定通り跳んだ。
 ツイズルからスピンに入ってイリュージョンを入れる。表現はほぼコレオで頑張った

マルク・コンドラテュク(ロシア) SP:74.16(11) FS:157.72(8) 合計:231.88(8)
 「ジーザス・クライスト・スーパースター」♪ 白に赤パンツ。冒頭のトウループは2回転になったが、3アクセル、3ループと下りる。3アクセル+3トウは少しオーバーターン。4サルコウ、4サルコウ+2トウ、両手上げ3ルッツ+オイラー+両手上げ3サルコウも着氷。
 キャメルスピンの足換えをバタフライでやると、華やかでいい まだ18歳、いかにも若い

田中刑事 SP:76.69(10) FS:153.06(10) 合計:229.75(9)
 「Whiplash」♪ 茶系の柄シャツにサスペンダー。冒頭のサルコウが3回転に。次の4サルコウ、決めた 3アクセルはきれいに下りたが単独にする。続く3ルッツに3トウをつけて少しオーバーターン。渋いジャズ調になったところでのステップ、大人の香りが漂う。
 後半アクセルがパンク しかし慌てず3フリップにオイラー+3サルコウと頑張る。スライディングやイーグルのコレオで盛り上がった。
 全体にめりはりもあり、彼の良さが出るプログラムなので、全日本ではジャンプを全部決めてほしい

マッテオ・リッツォ(イタリア) SP:77.45(9) FS:173.02(2) 合計:250.47(5)
 「Two Men In Love」♪ ワインカラー。冒頭のトウループがやや中途半端な3回転になったが、次に4トウ+3トウを決めて波に乗る。3ループ、3フリップとさりげなく下り、ゆったりとターンの積み重ねでニュアンスをつけるコレオ。
 後半3アクセル+オイラー+3サルコウ頑張り、3ルッツ+両手上げ2トウ、最後の3アクセルを下りて喜びのジャンプ。ステップに入る前、コーチから何か声が飛んだ。同じフレーズを畳み掛けるパートで、勢いよくステップを踏んで会場も盛り上がっていった。
 終わって大きなガッツポーズコーチと抱き合う。

ブレンダン・ケリー(オーストラリア) SP:80.48(8) FS:123.71(12) 合計:204.19(12)
 「Sevenlere Dair (To the Lovers) OP 12/3」「85」「Emergence」「Butterflies and Hurricanes」♪ ブルー。冒頭の4トウ転倒、3アクセルは下りたと思ったら引っかかるように転倒。ループも2回転に、、、3フリップがやっと決まって大きな拍手。
 後半3ルッツ+オイラー+3サルコウ、3ルッツ+両手上げ2トウはよく頑張ったけど、全体にスピードがなく、覇気が感じられない。どこか痛いところがあるのかな

エフゲニー・セメネンコ(ロシア) SP:81.00(7) FS:165.66(6) 合計:246.66(6)
 「巨匠とマルガリータ」♪ 黒に赤。大声援の中、4トウ+3トウ、前のめり姿勢だがしっかり回って下りる。4サルコウは片手付きで耐え、単独4トウを決める。途中で衣装のボタンを留めると、赤い模様が消えて黄色い花が出てきた
 3アクセル転倒、3フリップは両手をついたが、最後まで攻めた地元の若者に、観客は暖かい手拍子で後押し。

<G2>
ミハル・ブレジナ(チェコ) SP:82.31(6) FS:137.28(11) 合計:219.59(10)
 「Summer of '69」「Run to You」「Heaven」「You Belong to Me」ブライアン・アダムス♪ 黒に白ライン。今日は4回転入るか、、、4サルコウ転倒 3アクセルはステップアウトしてこらえきれず転倒。3ルッツや3フリップは問題なく、後半3アクセル+2トウは良かったが、フリップが2回転になるなど立て直し切れず。
 ステップやコレオでパワフルに動こうと頑張っていたが、ちょっと疲れているように見えた。

カムデン・プルキネン(アメリカ) SP:83.47(5) FS:154.50(9) 合計:237.97(7)
 「べサメ・ムーチョ」Il Divo♪ 黒に赤ストーン。冒頭の4トウは転倒したが、3アクセル+2トウ、3ルッツ+オイラー+3サルコウと下りる。曲がフラメンコギターで「マラゲーニャ」になってステップ、情熱的に盛り上げる。さらにピアノの「ベサメ・ムーチョ」で3アクセル、3フリップ+2トウなどを決めてきた。
 Il Divoの登場は終盤のコレオからだが、クライマックスという感じになる。大きなキックなどで華やか

ミハイル・コリヤダ(ロシア) SP:84.48(4) FS:180.16(1) 合計:264.64(2)
 「シンドラーのリスト」♪ 白シャツ黒ベスト黒タイ。地元の期待を一身に背負って登場。4サルコウ、転倒。4トウ、ステップアウトで片手をつく。しかし3アクセル+2トウ、高い いつの間に?と思うほど簡単に3ループ。
 イーグルでリンクに大きなS字を描いてしみじみと見せるコレオ。後半4トウ+3トウ、決まった さらに3アクセル、3ルッツ+オイラー+3サルコウ、後半のほうが質の高いジャンプ
 あとはストーリーをステップで語り、丁寧なスピンを見せるばかり。キャメル姿勢の軸足もフリーレッグもピンと伸びて美しい。

ロマン・サドフスキー(カナダ) SP:84.59(3) FS:169.21(4) 合計:253.80(4)
 「Chasing Cars」♪ ピンクとグレー。4サルコウ、軽くオーバーターンしたが大丈夫。3ルッツ+3トウ、きれい。3アクセルも少しオーバーターンしたが2トウに繋げる。ステップでは一歩がよく伸びている。
 後半4トウ+オイラー+3サルコウ こちらもキャメルスピンがきれいで、チェンジエッジ、ドーナツ姿勢と見事だった。本人も満足そう 自己ベスト更新

 この時点でコリヤダが3位以内を確定させ、ファイナル進出が決まった。

モリシ・クヴィテラシヴィリ(ジョージア) SP:95.37(2) FS:170.96(3) 合計:266.33(1)
 「Fly Me to the Moon」「My Way」「I'm Gonna Live Till I Die」フランク・シナトラ♪ 白シャツにブルーグレーのベスト、胸に赤い花。洒脱な雰囲気を出しながら、4サルコウ+2トウを決める。3アクセルは空中で軸が曲がったが、なんだか巧いこと下りてきた 4トウ+3トウが決まって一気に沸騰 キャメルスピンを終わって"you!"で指さす。
 「My Way」のバラードでステップは語っていく雰囲気で表現しやすそう。4トウ転倒したが、3フリップ+オイラー+3サルコウ決まって一安心。
 さらに曲が変わって手拍子をもらいながら、スライディングなどのコレオ。充実のプログラム。トップに立ってコーチたちも喜ぶ。

友野一希 SP:95.81(1) FS:168.38(5) 合計:264.19(3)

 「ラ・ラ・ランド」♪ ブルーのシャツ。静かにピアノを奏でる振付からスタート、4トウ+3トウ決まった 4サルコウはオーバーターンで耐える。単独4トウ、入った なぜか3ループでステップアウト
 曲が変わって洒脱にステップを踏むと手拍子で観客も乗ってくれる。3アクセル+オイラー+3サルコウ、こらえた 単独3アクセル転倒したが、3フリップ+2トウ決めた。
 曲が変わってスピンを繰り出し、疾走するコレオに熱狂の渦 充実の表情でフィニッシュ。
 戻ってコーチに「これが実力」と言う友野くんにコーチは「出しきったね」。その通り!

 結果、優勝はクヴィテラシヴィリ、2位コリヤダ、3位友野一希 1位と2位の差は2点もなく、2位と3位はわずか0.45。4位サドフスキー、5位リッツォ、6位セメネンコ、7位プルキネン、8位コンドラテュク。田中刑事は9位、ブレジナ10位、エガゼ11位、ケリー12位だった。
 全体に多少のミスがあっても最後まで頑張った人が多かった。観客の温かさも
 次はアイスダンス・フリーダンス

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全日本選手権エントリー発表

2021年11月27日 16時05分07秒 | スポーツ

 フィギュアスケートはグランプリシリーズ最終戦真っ最中だが、全日本選手権2021のエントリーが発表になった。
 男子 女子 ペア アイスダンス
 男子と女子は例年30名だったが、今季は32名になっている。何か規定が変わったんだろうか。6分間練習のグループ分けは最大6名が普通だが、スケジュールを見ると5グループしかないので、7名のグループを2つ作る形になりそうだ。
 グランプリシリーズ欠場していた羽生結弦と紀平梨花、どちらもエントリーで嬉しい
 ペアは“りくりゅう”三浦璃来/木原龍一組と、先日予選会で初演技を披露した柚木心結/市橋翔哉組。
 アイスダンスは7組、2グループ 高橋ニコル/シャイロー・ジャド、深瀬理香子/張睿中オリバー、矢島榛乃/池田喜充は、今季のプログラムを初めて見られる。
 チケットはもう抽選完了したが、急に行けなくなった人のための公式トレードは、12月18日開始予定とのこと。
 放送するフジテレビのサイトはこちら。CS、BS、地上波を全部使えば全滑走が見られるようだ。FODは未定となっているが、おそらく配信もあると思われる。
 ・・・いろいろ準備しなくちゃ

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今週は昼間に放送

2021年11月27日 13時24分30秒 | スポーツ

 フィギュアスケート・グランプリシリーズ2021、例年通り放送権はテレビ朝日が持っている。しかし、こちらの放送予定を見ればわかるように、放送時間帯は深夜が中心。さらに「関東地区」「一部地域を除く」の注意書きがあって、全国ネットではないほうが多い。
 有料配信を購入すれば全部見られるとはいえ、テレビで見るのを楽しみにしているファン、テレビでしか見ないライトな視聴者にとっては、残念な状況
 今週のロシア大会(ロステレコム杯)は、この後13:30から男女ショート、明日10:00から男女フリーを放送する。ショートは「一部地域を除く」だが、フリーはただし書き無し。全国で見られるようだ。
 この扱いの差は、、、羽生結弦選手が出場予定だったからでは、、、?
 とにかく、今週は深夜放送ではなく昼間なので、忘れずに録画予約せねば(最終的に残すのはCSの全種目・全滑走放送のほうだけど、とりあえず)

 友野一希くんの素晴らしい演技をもう一度じっくり見よう

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GPロステレコム杯2021女子SP

2021年11月27日 03時19分07秒 | スポーツ

 フィギュアスケート・グランプリシリーズ2021第6戦ロステレコム杯女子ショートプログラムジャッジスコア)。

<G1>
松生理乃 SP:62.98(7)
 「A Quoi Ca Sert l'Amour」♪ 茶がかったピンクに黒。満面の笑顔でスタート、3ルッツの後が2トウになった。2アクセル流れよく、きれいなキャメルスピン。3ループも滑らかに、きれいな姿勢のビールマンスピン。キュートな笑顔を振りまきながら、伸び伸びと滑るステップでレベル4、たくさん手拍子をもらっていた

マデリン・スキーザス(カナダ) SP:67.49(4)
 「My Sweet and Tender Beast」♪ 赤紫系。スピードに乗って3ルッツ+3トウを決め、3ループも高い。2アクセルが画面のフレームから切れてしまったが、高得点をもらっていた。
 勢いにのって力強いステップ、スピンも安定していて、終わってガッツポーズの出来

オルガ・ミクティナ(オーストリア) SP:57.09(10)
 「My Nocturnal Serenade」♪ 黒赤グレー紫などで黒タイツ。3フリップ+3トウはきれいに決まったが、2アクセルで片手をつき、両手上げ3ルッツで転倒。ステップシークエンスは、振付としてのステップやターンが巧く技術要素になっていたと思う。

ヴィクトリア・サフォノワ(ベラルーシ) SP:58.19(9)
 「Time to Say Goodbye」♪ 濃緑と薄緑。冒頭の両手上げ3ルッツで転倒したが、ステップからの2アクセル決まり、3フリップに3トウをつけてしっかりリカバリーした。ビールマンスピンは靴の甲あたりをホールド。基礎的な技術は安定している。

マライア・ベル(アメリカ) SP:69.37(3)
 「River Flows In You」♪ 群青。ロシアでも人気があるようで大きな声援 スパイラル姿勢のターンから2アクセル、きれい 3フリップの後は2トウになったが、高く足を上げてからの3ルッツがばっちり
 ちょっとした所作に情感がこもるステップ、スピンもレベル4をそろえて、フィニッシュポーズは反対向き、急いで向き直った

エヴァ-ロッタ・キーブス(エストニア) SP:49.26(12)
 「Baiana」♪ 緑オレンジ白紫など色とりどり。3トウでオーバーターン、しゃがみ込むような姿勢になってコンビネーションにできず。イーグルからの2アクセルは決まったが、片手上げ3ルッツで転倒 スピンもレベル2止まりだったり、ちょっと振るわなかったか

<G2>
ルナ・ヘンドリクス(ベルギー) SP:64.44(6)
 「Caruso」♪ 赤。両手上げ3ルッツ+3トウ、少しだけオーバーターン。長いイナバウアーからの2アクセル、素敵 両手上げフリップが1回転になってしまった
 鮮やかなキャメル姿勢から、ポジションチェンジがクリアなコンビネーションスピン。力強く訴えかけるステップ、きれいなビールマンスピンでフィニッシュ。
 レビュー映像で頭を抱えるコーチ・兄のヨリクが映った。フリー頑張れ

エカテリーナ・クラコワ(ポーランド) SP:56.43(11)
 「Steppe」♪ 青緑黄色にピンク。冒頭の両手上げ3フリップでステップアウト、続く両手上げ3ルッツも両手をついてコンビネーションにできなかった 膝曲げイーグルからの2アクセルはいい流れ。
 ちょっと今日はいつもほどの元気がなかったかな

マイア・フロミフ(ロシア) SP:64.72(5)
 「I'll Take Care Of You」♪ 黒に青ストーン。まずは両手上げ2アクセル、続いて両手上げ3フリップは下りてイーグルに繋げる。後半両手上げ3ルッツで転倒 ここでコンビネーション無しは痛い。
 足を高く上げるキャメルスピン、ステップなどでレベル4はもらえた。

カミラ・ワリエワ(ロシア) SP:87.42(1)
 「In Memoriam」♪ 紫の濃淡。観客からたくさんの声援が飛ぶ中、両手上げ3アクセルを難なく決める。両手上げ3フリップ、横から足を持ちあげてI字姿勢を作るコンビネーションスピン。後半両手上げ3ルッツ+両手上げ3トウも全く問題ない。
 イナバウアーから入るステップ、一歩がよく伸びる。ポーズや所作がきれいでうっとり プログラムを滑りこんで、機械的な感じではなくなってきた。足首あたりをホールドするビールマンで終わる。
 まあ、一人異次元にいるけど、、、キス&クライでキャラクターもののティッシュケースを抱えている姿は少女 また世界最高得点更新

エカテリーナ・リャボワ(アゼルバイジャン) SP:58.87(8)
 「Mambo Italiano」♪ 紫に緑を少し。ワリエワの後に滑るのはさぞかしやりにくいだろうと思うが、曲が始まると観客が手拍子で乗ってくれて、気分よく始まった感じ。
 両手上げ3ルッツ+3トウ、2アクセルと決まる。両手上げ3フリップはダウングレードになった。ワリエワと比べてしまうとスピンが遅く感じられ、さすがに損してるかな

エリザヴェータ・トゥクタミシェワ(ロシア) SP:80.10(2)
 「オブリビオン」アストル・ピアソラ♪ ワインカラー。歌詞はフランス語。遠くを見るようなポジションからスタート、高さのある3アクセル、鮮やか 片手上げ3ルッツ+片手上げ3トウも美しい。後ろに反るような姿勢で滑ってからの3フリップ。
 ピアソラの世界を静かに描き出すステップ、片手ビールマンのレイバックスピン。妖艶かつドラマチックなプログラムを見事に演じきった。
 唯一の欠点は、十代の頃から言われていた、リンクカバーが小さい(フェンスの近くまではほとんど行かない)ことだろうか。そんなのどうでもいい気がする 客席には6.0のカードを出すグループも

 結果、いつも通りにワリエワがトップに立ち、トゥクタミシェワが2位、10点あまりの差で3位にベル。4位スキーザス、5位フロミフ、6位ヘンドリクス。松生理乃が7位、リャボワ8位、9位サフォノワ、10位ミクティナ、11位クラコワ、12位キーブス。
 上位陣以外はいつもの実力が出し切れなかった感じ。フリーはどうなる 松生理乃ちゃん、表彰台は狙ってもいいかも

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GPロステレコム杯2021ペアSP

2021年11月27日 01時22分09秒 | スポーツ

 フィギュアスケート・グランプリシリーズ2021第6戦ロステレコム杯ペア・ショートプログラムジャッジスコア)。

<G1>
ヤスミナ・カディロワ/イワン・バルチェンコ(ロシア) SP:69.39(3)
 「Bolero For Violin And Orchestra」♪ 赤にゴールド、赤から黒。3ツイストでレベル4、3サルコウをきれいに揃え、スロー3ループは距離が出る。リフト、デススパイラルもレベル4と技術力が高い。ステップは2人が違う動きをするパートと、シンクロするパートでめりはりをつける。最後のスピンも見事に合わせてきた。
 さすがロシア、GPに1大会しか出られないレベルの組でもこれだけできる

オードリー・ルー/ミーシャ・ミトロファノフ(アメリカ) SP:64.97(4)
 「Toxic - Survivor Remix」♪ グレーとピンク。男性の背中で女性が一回転してスタート、最初の要素はデススパイラル。両手上げ3ツイスト決まり、3サルコウもぴたり。NHK杯でも見せたきれいなスプリットポジションのリフトに、スムーズなスロー3ルッツと安定している。
 ステップではミラーの動きや交差を入れ、スピンはキャメル姿勢のずれをその後修正して、ぴたっと合わせて止まった。
 少しだけ自己ベスト更新

イォウリア・チトチェティニナ/マルク・マジャール(ハンガリー) SP:63.99(5)
 「Cant Pretend」♪ 青に黒ホットパンツ、青から黒。3ツイスト決まり、3トウ揃って下りる。スロー3フリップ、頑張る。リフトのキャッチフット姿勢がきれい スピンのとき2人の距離が遠くて、少しずれもあったが気にするほどではない。
 満足な出来だったようで、終わって笑顔が弾けた キス&クライでは男性がスマホで赤ちゃんの写真を見せる。パパなのね
 自己ベスト大幅更新

ダリア・パヴリュチェンコ/デニス・ホディキン(ロシア) SP:73.91(1)
 「Be Italian」♪ 赤と黒、赤シャツに黒ジャケ。いきなり男性が女性を真上に放り投げてキャッチ 3ツイストはキャッチしてから背中で女性を一回転させる。腕の間で一回転させてから投げるスロー3ループ、3トウ揃って下りる。
 リフトの下ろし方も一筋縄ではなく デススパイラルでは男性が空いている手で煽りまくり、スピンの出でスライディング。ステップの最後に女性を肩から背中に乗せ、そのままフィニッシュ。
 めちゃくちゃ楽しめるプログラム、観客も堪能 技術的にはまだレベルの取りこぼしがあるので、さらに伸びしろがありそう。

<G2>
ミリアム・ツィーグラー/セヴェリン・キーファー(オーストリア) SP:58.53(8)
 「All I Want」♪ 青。男性が女性の頭を支えるポーズでスタート。3ツイストはあまり高さが出ず、レベル1どまり。3トウで男性が転倒 膝曲げイーグルから入るデススパイラル、スピンを丁寧に合わせる。
 スロー3フリップは少しこらえたが大丈夫。最後にじっくりリフトを見せた。

ニコル・デラモニカ/マッテオ・グアリゼ(イタリア) SP:59.92(6)
 「Let It Be」♪ 黄色から緑、ブルーのつなぎ。互いに手をかざすポーズで始まり、3サルコウで女性が2回転に。3ツイストはあまり高さはないがレベルは4を確保。スロー3ループ転倒したが、ポジションチェンジがスムーズなリフトはよかった。ステップ、デススパイラル、寸分の狂いなく合わせたスピンでレベル4を揃えるのはさすがベテラン

カーステン・ムア-タワーズ/マイケル・マリナロ(カナダ) SP:58.95(7)
 「Hold on Tight」♪ 赤、紫。3ツイストは高さが足りなかったか、レベル3止まり。トウループで女性が転倒 スロー3ループはステップアウトで耐える。
 スピンはシット姿勢で少しずれたが回転は速い。"Hold on"の歌詞に合わせるようにホールドしてのステップ、情感がこもる。全体としては素敵なプログラム。

アナスタシア・ミシナ/アレクサンドル・ガリアモフ(ロシア) SP:73.64(2)
 バレエ「エスメラルダ」♪ ピンク、グレーにピンクタイ。軽々と宙に舞う3ツイストから。スロー3ルッツはややこらえる着氷だがミスではない。3サルコウで女性がステップアウト、珍しい
 男性が女性を跨ぐようにしながら入るデススパイラル、互いに相手を見ながらうまく合わせていくスピン。茶目っ気たっぷりの表情でステップは大きな手拍子が後押し、男性の掌に女性が腰掛けるようなリフト。
 終わって女性がおでこをパチン、彼らとしては満足いかない出来だったかな

 結果、首位に立ったのはパヴリュチェンコ/ホディキン、わずか0.27点差で2位にミシナ/ガリアモフ、3位カディロワ/バルチェンコとロシア勢が上位を占めた。4位ルー/ミトロファノフ、5位チトチェティニナ/マジャール、6位デラモニカ/グアリゼ、ムア-タワーズ/マリナロは7位と出遅れた。8位ツィーグラー/キーファー。
 フリーで大きく順位が変わらなければ、三浦璃来/木原龍一組のファイナル進出が見えてくる。
 この後は女子ショートプログラム

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