フィギュアスケート・グランプリシリーズ2021第6戦ロステレコム杯、男子フリー(ジャッジスコア)。
<G1>
ニカ・エガゼ(ジョージア) SP:50.35(12) FS:159.82(7) 合計:210.17(11)
「ロミオとジュリエット」より「Un Giorno per Noi」♪ 水色にブルーのベスト。昨日はジャンプ不調だったが、今日はバリバリ 4サルコウ+3トウがシャープに決まり、4トウもややこらえたが着氷。なぜか3フリップで転倒したが、その後は3アクセル+3トウ、3アクセル+オイラー+3サルコウなど予定通り跳んだ。
ツイズルからスピンに入ってイリュージョンを入れる。表現はほぼコレオで頑張った
マルク・コンドラテュク(ロシア) SP:74.16(11) FS:157.72(8) 合計:231.88(8)
「ジーザス・クライスト・スーパースター」♪ 白に赤パンツ。冒頭のトウループは2回転になったが、3アクセル、3ループと下りる。3アクセル+3トウは少しオーバーターン。4サルコウ、4サルコウ+2トウ、両手上げ3ルッツ+オイラー+両手上げ3サルコウも着氷。
キャメルスピンの足換えをバタフライでやると、華やかでいい まだ18歳、いかにも若い
田中刑事 SP:76.69(10) FS:153.06(10) 合計:229.75(9)
「Whiplash」♪ 茶系の柄シャツにサスペンダー。冒頭のサルコウが3回転に。次の4サルコウ、決めた 3アクセルはきれいに下りたが単独にする。続く3ルッツに3トウをつけて少しオーバーターン。渋いジャズ調になったところでのステップ、大人の香りが漂う。
後半アクセルがパンク しかし慌てず3フリップにオイラー+3サルコウと頑張る。スライディングやイーグルのコレオで盛り上がった。
全体にめりはりもあり、彼の良さが出るプログラムなので、全日本ではジャンプを全部決めてほしい
マッテオ・リッツォ(イタリア) SP:77.45(9) FS:173.02(2) 合計:250.47(5)
「Two Men In Love」♪ ワインカラー。冒頭のトウループがやや中途半端な3回転になったが、次に4トウ+3トウを決めて波に乗る。3ループ、3フリップとさりげなく下り、ゆったりとターンの積み重ねでニュアンスをつけるコレオ。
後半3アクセル+オイラー+3サルコウ頑張り、3ルッツ+両手上げ2トウ、最後の3アクセルを下りて喜びのジャンプ。ステップに入る前、コーチから何か声が飛んだ。同じフレーズを畳み掛けるパートで、勢いよくステップを踏んで会場も盛り上がっていった。
終わって大きなガッツポーズコーチと抱き合う。
ブレンダン・ケリー(オーストラリア) SP:80.48(8) FS:123.71(12) 合計:204.19(12)
「Sevenlere Dair (To the Lovers) OP 12/3」「85」「Emergence」「Butterflies and Hurricanes」♪ ブルー。冒頭の4トウ転倒、3アクセルは下りたと思ったら引っかかるように転倒。ループも2回転に、、、3フリップがやっと決まって大きな拍手。
後半3ルッツ+オイラー+3サルコウ、3ルッツ+両手上げ2トウはよく頑張ったけど、全体にスピードがなく、覇気が感じられない。どこか痛いところがあるのかな
エフゲニー・セメネンコ(ロシア) SP:81.00(7) FS:165.66(6) 合計:246.66(6)
「巨匠とマルガリータ」♪ 黒に赤。大声援の中、4トウ+3トウ、前のめり姿勢だがしっかり回って下りる。4サルコウは片手付きで耐え、単独4トウを決める。途中で衣装のボタンを留めると、赤い模様が消えて黄色い花が出てきた
3アクセル転倒、3フリップは両手をついたが、最後まで攻めた地元の若者に、観客は暖かい手拍子で後押し。
<G2>
ミハル・ブレジナ(チェコ) SP:82.31(6) FS:137.28(11) 合計:219.59(10)
「Summer of '69」「Run to You」「Heaven」「You Belong to Me」ブライアン・アダムス♪ 黒に白ライン。今日は4回転入るか、、、4サルコウ転倒 3アクセルはステップアウトしてこらえきれず転倒。3ルッツや3フリップは問題なく、後半3アクセル+2トウは良かったが、フリップが2回転になるなど立て直し切れず。
ステップやコレオでパワフルに動こうと頑張っていたが、ちょっと疲れているように見えた。
カムデン・プルキネン(アメリカ) SP:83.47(5) FS:154.50(9) 合計:237.97(7)
「べサメ・ムーチョ」Il Divo♪ 黒に赤ストーン。冒頭の4トウは転倒したが、3アクセル+2トウ、3ルッツ+オイラー+3サルコウと下りる。曲がフラメンコギターで「マラゲーニャ」になってステップ、情熱的に盛り上げる。さらにピアノの「ベサメ・ムーチョ」で3アクセル、3フリップ+2トウなどを決めてきた。
Il Divoの登場は終盤のコレオからだが、クライマックスという感じになる。大きなキックなどで華やか
ミハイル・コリヤダ(ロシア) SP:84.48(4) FS:180.16(1) 合計:264.64(2)
「シンドラーのリスト」♪ 白シャツ黒ベスト黒タイ。地元の期待を一身に背負って登場。4サルコウ、転倒。4トウ、ステップアウトで片手をつく。しかし3アクセル+2トウ、高い いつの間に?と思うほど簡単に3ループ。
イーグルでリンクに大きなS字を描いてしみじみと見せるコレオ。後半4トウ+3トウ、決まった さらに3アクセル、3ルッツ+オイラー+3サルコウ、後半のほうが質の高いジャンプ
あとはストーリーをステップで語り、丁寧なスピンを見せるばかり。キャメル姿勢の軸足もフリーレッグもピンと伸びて美しい。
ロマン・サドフスキー(カナダ) SP:84.59(3) FS:169.21(4) 合計:253.80(4)
「Chasing Cars」♪ ピンクとグレー。4サルコウ、軽くオーバーターンしたが大丈夫。3ルッツ+3トウ、きれい。3アクセルも少しオーバーターンしたが2トウに繋げる。ステップでは一歩がよく伸びている。
後半4トウ+オイラー+3サルコウ こちらもキャメルスピンがきれいで、チェンジエッジ、ドーナツ姿勢と見事だった。本人も満足そう 自己ベスト更新
この時点でコリヤダが3位以内を確定させ、ファイナル進出が決まった。
モリシ・クヴィテラシヴィリ(ジョージア) SP:95.37(2) FS:170.96(3) 合計:266.33(1)
「Fly Me to the Moon」「My Way」「I'm Gonna Live Till I Die」フランク・シナトラ♪ 白シャツにブルーグレーのベスト、胸に赤い花。洒脱な雰囲気を出しながら、4サルコウ+2トウを決める。3アクセルは空中で軸が曲がったが、なんだか巧いこと下りてきた 4トウ+3トウが決まって一気に沸騰 キャメルスピンを終わって"you!"で指さす。
「My Way」のバラードでステップは語っていく雰囲気で表現しやすそう。4トウ転倒したが、3フリップ+オイラー+3サルコウ決まって一安心。
さらに曲が変わって手拍子をもらいながら、スライディングなどのコレオ。充実のプログラム。トップに立ってコーチたちも喜ぶ。
友野一希 SP:95.81(1) FS:168.38(5) 合計:264.19(3)
「ラ・ラ・ランド」♪ ブルーのシャツ。静かにピアノを奏でる振付からスタート、4トウ+3トウ決まった 4サルコウはオーバーターンで耐える。単独4トウ、入った なぜか3ループでステップアウト
曲が変わって洒脱にステップを踏むと手拍子で観客も乗ってくれる。3アクセル+オイラー+3サルコウ、こらえた 単独3アクセル転倒したが、3フリップ+2トウ決めた。
曲が変わってスピンを繰り出し、疾走するコレオに熱狂の渦 充実の表情でフィニッシュ。
戻ってコーチに「これが実力」と言う友野くんにコーチは「出しきったね」。その通り!
結果、優勝はクヴィテラシヴィリ、2位コリヤダ、3位友野一希 1位と2位の差は2点もなく、2位と3位はわずか0.45。4位サドフスキー、5位リッツォ、6位セメネンコ、7位プルキネン、8位コンドラテュク。田中刑事は9位、ブレジナ10位、エガゼ11位、ケリー12位だった。
全体に多少のミスがあっても最後まで頑張った人が多かった。観客の温かさも
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