本日はスカイホール→さいとう→三越→500m美術館→市民→新さっぽろ→CAI02→富士フイルム→大通→道新→時計台→STV北2条→たぴお→エッセ→大丸→紀伊国屋の16か所。
■スカイホール「武市尚政油絵個展―時と形―」。主に仏像を描いた作品展。
「五部淨」:興福寺八部衆の一人。少年のせつなさが良く出ている。
■三越「春の院展」。取り立てて新しいものはないが、上手い画を見に行くにはもってこいだ。
松村公嗣「想」:バレリーナの休憩中の姿。白い衣装が美しいが、足が少しガニマタになっている。気を抜いた瞬間を激写されてしまったようだ。
小田野尚之「映」:山間を走る電車。その姿が水面に映っている、穏やかな作品。
並木秀俊「青光」:真っ青な東京タワーを下から見あげた所。物語性ではスカイツリーに負けていない。
関本麻己子「紡ぐ」:海縁のススキだろうか。海の深い緑が美しい。
廣瀬貴洋(瀬はつくりが刀に貝と言う字)「星の屑」:青いザリガニがボンヤリと浮かぶ作品。
加来万周「軌跡」:山あいのものすごく斜めの道。
加藤史応「白と透明」:銀色の帽子をかぶり、全体に淡い色彩でえがかれた女性像。
永井健志「つゆあおい」:闇に浮かぶつゆあおいの花と蝶。
丸山國生「朝市へ」:異国の朝市へ向かうところか。石畳と石の回廊が重みのある雰囲気を出している。
松浦主税「いつもの青空」:空はなく、鳩が2羽描かれている。幻想的で上手い。
■500m美術館「日常の冒険-日本の若手作家たち-」。京都、栃木、宮城、福島、新潟出身者が出品しているなど、北海道の作家だけではないようだ。ちなみに次回展は「Excessive!-過剰化する表現-」ということで、楽しみ。さらに第1回札幌500m美術館賞を募集しており(グランプリ賞金100万円)、これにも期待が持てる。作品だけでなく、企画も賞の対象になるらしいから、私も応募できるってことか…。
今回展は別項で。
■新さっぽろギャラリー「酒井広司写真展 北海道の旅セレクトカット」。北海道人にとっては当たり前の風景という気もするが、それだけに実感が持てるのであった。
■道新ギャラリー「第59回写真道展 入賞・入選作品展」。安田侃の彫刻を写した作品が多すぎる。
■時計台ギャラリー「本間弘子・版画展「言霊」―夢さめみれば―」。登場人物の表情の良さが素晴らしい。浮世絵調とヨーロッパポスター調の作品が目立っていた。
■STV北2条ビル「神田比呂子彫刻展「愛しきものたちよ」」。毎回、ここで行われる展覧会では、ビルの入口にこんなものがあるのかという異物感を楽しみにしているところがある。彫刻はビルの入口などには時に設置されるものであるが、トルソーや頭部像って、ある意味非常に不気味だよね。どうにもバラバラ殺人的なことを想像してしまったりして…
■ギャラリーエッセ「iiii-4人展-」。
宮村麻未「そこにいる」:以前市民ギャラリーでも見たことがある「椅子シリーズ」の作品だ。大量の黄色い座面の椅子と、床に横坐りになっている女性。彼女はなぜ椅子に腰かけないのだろうか。
■紀伊国屋ギャラリー「博物館 網走監獄」。美しい木造建築で、アルテピアッツア美唄のようにも見えてくる。
■紀伊国屋ギャラリー「太田康介写真展 のこされた動物たち」。福島第一原発の20キロ圏内に残された動物たちの写真。動物にほとんど興味のない私であるが、あまりの悲惨さに見ているだけで苦しくなってくる。動物が好きな人は、ぜひこれを見るべきだと思う。