散歩日記X

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なぜか松江(4)のどぐろ他

2019年10月21日 20時00分56秒 | 飲み歩き・道外(東京以外)
駅から美術館に向かう時には、「松江は人口も20万人くらいだし、やっぱり栄えていないな」と思ったのだが、夜になってくると俄然いい街に見えて来た。この辺はいわゆる茶屋街だったのだろうか。なんとも落ち着いた古い町並みがすごく素敵だし、ほっとするような味がある。



おや、造り酒屋の建物もあるぞ。



そして今日の1軒目、「NN」に到着。いわゆる大衆酒場だと思っていたのだが、もう少し落ち着いた感じの店で、店名の横には「大衆割烹」と書いてある。



店に入って席に着き、今日は最初から国揮を常温で注文。実はこの店に来る前に通って来た酒屋さんの酒なのだ。早速飲んでみると、少し癖のある濃厚な味わい。通しの小さな赤貝の煮付けがこれに合う。ちなみにこの辺では「赤貝」と呼ばれているそうだが、実際はサルボウガイという貝らしい。



つまみの注文は酒の肴3点セットのような、あかてん、あご野焼き、あぶりわかめでスタート。あかてんはさつま揚げに唐辛子を練りこんだようなもの。もっとジャンクな味わいかと思ったら、意外と魚の味がハッキリとする。



あご野焼きはいわゆるトビウオの竹輪であろう。こちらも魚の味がしっかりするね。そしてあぶりわかめは、まさしくワカメを炙ったもの。これも酒が進んでしょうがない感じだ。

つぎは大物の刺身盛り合わせ5種が到着。内容はメダイ、サンマ、ヒラマサ、白イカ、甘エビ(らしい)。サンマは北海道から来た身には興ざめのところもあるが、メダイは旨味がしっかり。白イカの甘さも中々のものだった。刺身に合わせ、酒は島根の豊の秋燗酒を注文。これは非常にオーソドックスで、食事によく合う酒である。



そして、島根に来たら食べなくてはならないのだろうか、のどぐろの煮付けを注文。途中の店のメニューでのどぐろの驚くべき値段を見たのだが(5千円超えてた)、この店ではそこまでではないようだ(サイズは多分小さめなのだろう)。



のどぐろは脂が乗っているというよりは、少し淡白できれいな身の味がした。ただし、こうなると北海道でも柳の舞とか、そういう魚でも対抗できないというわけではないと思う。

だいたいこれで満足したのだが、最後にご飯を少々頼んで、のどぐろの煮汁を合わせて食べる。これは手が全く止まらずに、あっという間にご飯を食べてしまった。

さらにしじみ味噌汁を注文。最初は熱すぎて味がわからなかったのだが、想像しているしじみMAXの感じではなく、割とあっさりとした味だった。これが本来の味なのかどうか、ちょっと分からなかったが、まあそれは良しとしよう。



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