散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

恒例の後志(6) やはり明日は前半休で正解だった

2013年11月24日 21時04分51秒 | 飲み歩き・北海道内
小樽美術館、小樽文学館の観賞を終えて、本日は居酒屋へ。寒かったので燗酒を注文。通しは枝豆・オクラ・もやしの和え物である。



さて、今日は何を行こうか。シーズンの蝦蛄刺しと黒ソイ刺しだな。



と思ったのだが、黒ソイはいいものの、蝦蛄が冷凍だ。祝日からの日曜日というのが悪かったのかもしれないが、これはちょいと残念。また解凍に時間がかかったせいか、食べ物が出てくるまでちょっと異常に時間がかかっているのだ。

若干気持ちは萎えつつ、八角焼き。これはシンプルに八角を焼いたもので(味噌を塗ってあるケースも多い)、味がシンプルに伝わってくる。見た目が大きくて弱ったのだが、魚の形状のため、そんなに身が大量というわけでもなかった。



ここで大好物のホッキ塩焼とさほど高くない寿司1人前セットを注文。



ホッキは焼いてあるのに、相当身が厚い。寿司はマグロしっとり、鰤の脂よしという感じだった。高くないセットを頼んだのは、安いネタのしめサバなどが出てくるかと思ったのだが、その辺はなし。



まあちょいと微妙な感じを醸し出しつつ、とりあえずは2軒目へ。次は恒例のバー「A」である。


→写真は日中に撮影。

1杯目は寒さのあまりにホットウイスキー。レモンの香りを経由しつつ熱いところを飲む。



ここで酔いが回ってきた私の体調は急降下である。何とか飲めそうなものをと、ラストにカルヴァドスソーダ割を飲むことにした。これがまた、リンゴ入りボトルからのカルヴァドスで、驚くほど香りがいい。

残念ながらこれにて限界ということで、小樽駅へ足早に向かい、バスに乗って帰宅。まあ、前日宴会からの流れがひびいてしまったようだ。幸いなことに明日の午前中は休みなのである。さあ、早く寝よう。

20131123-24ギャラリー巡り

2013年11月24日 20時56分14秒 | ART
23日はさいとう→時計台→大同→小川原脩記念美術館の4か所。
24日は小樽市総合博物館→小樽市民ギャラリー→小樽美術館→小樽文学館→小樽駅の5か所。

■大同ギャラリー「百野道子×池田さやか 日本画展」。時間がなくて申し訳ないのだが、なかなか良かった展覧会である。

■小川原脩記念美術館「谷口一芳展-私の生きた証を-」。
「札幌停車場」:昔の札幌の香りがする風景画。
「街頭」:札幌洋画研究所で松島正幸の指導を受けたそうだが、確かに落ち着いた色調の街並みにはその雰囲気がある。
「巣立ち(エゾフクロウ・野幌)」:春陽会メンバーからテーマに批判を受けた作品とのこと。確かにここから作風が一変する。

「野鳥(平和)」:鳥でありつつも、どこかシンボリックなイメージでもある。
「亜寒帯印象」:蝶や鳥、木々や明るい空は亜熱帯という気もする。
「フクロウの城」:フクロウたちのモニュメント、しかもピカソ風という感じだ。
「夢の刻(Toki)」:フクロウをシンボルにした夢の中の公園風の風景である。

ポスターなどからのイメージではあまり期待していなかったのだが、フクロウを一旦、木彫りに置き換えてそれを描いたような作品群には、どこかユーモアも漂い、なかなか面白い展覧会であった。

もう1室は小川原脩の「自伝的な展覧会-定番作品展-」ということで、いつもの感じであった。

■小樽市総合博物館「ロシアが見たアイヌ文化」。

冬季の博物館手宮口は閉鎖されている。そこにあるのは「北海道鉄道発祥の地」碑である。JR北海道も改めて、指差し確認の精神に徹してほしいものだ(余計なお世話か)。



正面口に向かう。そこにはジョセフ・U・クロフォード像。作者は中野五一である。

 

館内の常設展は前回来た時と同じかな。



ここで2階の特別展へ移動する。さまざまなアイヌ民族の道具などが展示されていたが、美術的には、平澤屏山「干しアワビ造り図」からの3作品が面白いところだろう。



同じく、平澤屏山「調理図」。



次も平澤屏山で「雪中酒宴図」である。明治元年頃の作品らしい。



小樽の中心部に向けて、徒歩で戻る。途中の運河公園で銅像などを発見。小樽の築港に尽力した廣井勇の像。作者は背面に「五一」と刻んであるようなので、多分、中野五一だろう。



次も中野五一で伊藤長右衛門像。



次は作者名のない「赤い靴 親子の像」。裏に女の子がどういう人生を歩んだかが書いてあるのだが、時代が時代とはいえ、非常に酷い印象を受ける。
※20131207 作者はナカムラアリとのこと。ねむいヤナイさんからコメントいただきました。



次は運河沿いで初めて見た、斉藤吉郎「カモメ呼ぶ少女」。空の青さがまぶしい。



小樽美術館・文学館に到着。



■市立小樽美術館「北の水彩画人 白江正夫と宮川美樹」。
まずは白江正夫から。
「港風景」:カラフルな船、ダイナミックに遊びのある雲がいい。
「映(糠平湖)」:湖に沈んだ朽木を大胆に描いた作品。
「無人灯台(泊村)」:岡から手前の家並みを見下ろし、さらに灯台、岩山へと続く風景。ちょっと中村善策の構図っぽい。

「陸橋(妙見市場)」:橋の力強いZ型が印象的。
「赤い木」:木は非常に小さく描かれ、大きな陽が昇っている。自分は遠い灯台を目指してひたすら歩くのみである。

次は宮川美樹。
「刻-流」:石の上を流れる川と笹舟を描いた作品。
「刻-枯」:枯れ葉にセミの抜け殻を描いた作品。ものの密度感は現在の海岸風景と同じだ。
「刻-解」:レース状星雲を思わせる、美しい作品。

「刻-幼」:美しい水泡の下に子供の落書きを配した、ちょっと違う雰囲気。
「刻-粒」:画面全体が水の泡である。これは一度やって見るしかなかったのだろう。

やはり、上手い二人の作品をじっくり見ることができるのは嬉しい。

■市立小樽文学館「没後20年 中井英夫展」。小樽文学館には珍しく撮影禁止だったので、写真なし。

珍しい展示としては、江戸川乱歩の直筆「孤島の鬼」原稿、本の表紙に使用された森山大道「薔薇」の写真などがあった。私も中井英夫の作品は2冊しか読んでいないと思うが、やはり最高に有名なのが、奇書「虚無への供物」だろう。これの出版を祝う会の記名簿があったのだが、澁澤龍彦、寺山修司、三島由紀夫、吉行淳之介など、そうそうたるメンバーの名前が記されているのであった。



帰りにヘロヘロになって、小樽駅恒例のガラスアートギャラリーを見る。写真は木村直樹「Aurora Crystal」である。

 

恒例の後志(5) 崩壊の予感

2013年11月24日 14時57分47秒 | 飲み歩き・北海道内
小樽市総合博物館から、またもや徒歩で市内中心部へ。出抜小路の「R」で一杯やっていこう。まずは控えめにジン+ジンジャーエール+レモンのカクテルから。私はカクテルを飲むときに大体香りを一かぎするのだが、ジンジャーエールが強烈でむせる。この刺激的な味はたまらないものがある。

あちこち旅行した話をマスターとしつつ、2杯目はウンダーベルグ+ウイスキー+チンザノロッソのカクテル。薬効成分に期待してみたのだが、意外な強さにこの先危ないかもしれない。



実はこの店「R」だが、この場所での営業は今日が最後となる。小樽駅にもう少し近い場所に移転するということなので、またこの先が楽しみである。ということで、今日は2杯で小樽美術館へ。


恒例の後志(4) 小樽散歩&昼食迷走

2013年11月24日 11時58分35秒 | 食べ歩き
小樽に到着し、総合博物館を目指して移動。時間があるので徒歩で行くのだが、こちらの方の町並みも、また懐かしい風情がある。











博物館に入る前に、近くの市場で昼食。迷った末に、あっさり目にしようと刺身定食を食べることにした。



刺身はホタテ、甘エビ、ハマチ?、白身、中トロ、イカ、ホッキ。ご飯、味噌汁、コンニャク鱈子和え、漬物の定食である。最初に何気なく食べたイカが鮮度良く、非常に良かった。

 

総合博物館も別項で。

恒例の後志(3) さらば倶知安

2013年11月24日 10時14分20秒 | 旅日記
翌日は何とか7時頃起床。昨日買っておいたカップラーメン(各務原キムチ鍋風ラーメンという岐阜県のローカルグルメらしい)を食べる。カップのせいか、インパクト弱い。

 

本日の倶知安は気持ちの良い晴れだ(寒いけど)。実は何年か連続で宿泊していたこのコテージも今年が最後になるだろう。海外の方が倶知安・ニセコエリアには沢山来ているが、数年契約でここを借りたいという人がいるのだそうだ。

 

果たして来年はどこでこの会合が行われるのだろうか…

その後、倶知安駅まで送ってもらい、9時台の列車で小樽へ移動する。