散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

初冬の東京(21) ラストもつ

2013年11月12日 22時56分53秒 | 飲み歩き・東京
打ち合わせを終えて、ホテルに戻ってきたらもう21時近くなのである。ホテルの周辺には飲食店が少なく、歩いて数分の浅草橋まで移動。前回来た時も大混雑が気になっていた「B」へ入店。今回も店頭で飲んでいる人がかなりいたが、店内カウンターの一角を押さえることができた(立ち飲みなので、席はない)。

黒ホッピーを頼んで、パワーをつけるべくシロタレと馬刺し。馬刺しはもちろん赤みの部分だが、鮮度はいい。



続いてカシラ塩とナンコツ塩。





ホッピーの中をお代わり。焼酎の量が多いので、外1中3ということになってしまった。



つくね塩、レバタレ。





辛子は良くあるが、ものによっては味噌が付いてくるのも面白い。まあ、今日はこのくらいにしておくかな。



この後はホテルに戻って、アイスを食べて終了。さすがに疲れてきたかな。


初冬の東京(20) 蕎麦前

2013年11月12日 16時40分32秒 | 飲み歩き・東京
昼食が軽かったので、小腹がすいてきた。夕方からの打ち合わせも長引きそうなので、ここでちょっと何か食べていこう。ということで、上野を散策。蕎麦の「R」に入って見ることにした。この店、店構えは何とも老舗の蕎麦屋という感じなのだが、回りは品の無い歓楽街。どうにも違和感がある。

中途半端な時間なので、幸い空いていて、テーブルの一角に座る。まずは板わさを頼んで蕎麦前だ。



板わさはもちもちと歯ごたえがいいが、値段と量は考えこんじゃうよね。葱味噌をつまみながら、般若湯を一杯。ああ、落ち着くなあと言いたいところなのだが、店内はかなり近代的に改装されてしまっているのだよね。もう少し雰囲気がなあ~

まあ、文句を言わずにせいろで締める。こちらは東京の濃いめ蕎麦つゆ、蕎麦の歯ごたえもしっかりしている。



蕎麦湯は大きな急須に入れられてきた。



しばし落ち着いたところで、さて、打ち合わせに行くか。

 

初冬の東京(19) 最後の展覧会

2013年11月12日 15時10分41秒 | ART
そろそろ展覧会を見ることすら辛くなってきた。何とか自分に鞭打って見る最後の展覧会は、東京都美術館の「ターナー展」である。以前、岡山で「ターナーとその仲間たち」…、じゃなくて「ターナーから印象派へ」を見たときは、ターナー作品は5点だったのだが、今回は100点以上、全部ターナーである。



最初の方はスケッチなのに大混雑で、少し飛ばし気味にして…

「バターミア湖、クロマックウォーターの一部、カンバーランド、にわか雨」:23歳時の作品。早くもドラマティック。
「スノードン山と深い谷、隊列を組んで進む軍隊」:朦朧体か。
「グリゾン州の雪崩」:エッジの効いたところと、雪の飛び散るモヤモヤを盛り込んだ作品。

「エジプトの第十の災い:初子の虐殺」:歴史スペクタクルである。
「ディドとアエネアス」:146cm×237.2cm。初めて見るターナーの大作。大スケールである。
「スピットヘッド:ポーツマス港に入る拿捕された二隻のデンマーク船」:精密かつドラマティック。ある種のニュース映像のようだ。

「イングランド:リッチモンド・ヒル、プリンス・リージェント(摂政王太子)の誕生日に」:国民画家だなあ~
「ヴァティカンから望むローマ、ラ・フォルナリーナを伴って回廊装飾のための絵を準備するラファエロ」:建物のせいか、ラファエロを意識したせいか、ローマっぽい。
「チャイルド・ハロルドの巡礼-イタリア」:デカく、正しい作品。

「海より望むフォークストン(版画集『海景』のための原画)」:自然にすら、ドラマを求めている気配。
「逆賊門、ロンドン塔(サミュエル・ロジャースの『詩集』のための挿絵」:可愛い色彩で宝の小箱のよう。
「ヴェネツィア、総督と海の結婚の儀式が行われているサン・マルコ広場」:人がもわもわに描かれている。だんだん速筆になってきたぞ。

「オラニエ公ヴィレム3世はオランダを発ち、荒海を越えて1688年11月4日にトーベイ上陸」:タイトルをこんなに詳しく書いておいて、実際には好天だった11月5日に上陸したらしい。波の盛り上がりというドラマの前には、史実すら曲げるのだ。
「海の惨事」:これはジェリコーの「メデューズ号の筏」にも似ているが、いわゆるターナーイメージの作品。
「荒れた海とイルカ」:これは未完作らしい。赤い色彩が目立つのだが、この先どうなったのか。

「ウォータールー橋上流のテムズ川」:煙突の煙がもくもくと上がっている。産業革命の頃なのだろうが、もしかするとターナーのもやもやは、大気汚染だったりして。
「戦争、流刑者とカサ貝」:ナポレオンを描いた作品だが、夕景が血を暗示している(予言ではなく、ナポレオンの死後に描かれた作品)。
「平和-水葬」:船が黒く、こちらも死を暗示している作品。

私が全般を通してターナーに抱いた印象は、細やかにも描けるしダイナミックにも描ける人。さすが国民画家ともいえるが、あんたは正しいよと揶揄したくなる気持ちもあり、という所か。

出口には「ターナー天気予報」があった。明日は晴れる模様。ちょっと笑える。

 

初冬の東京(18) 浅草→上野

2013年11月12日 13時54分47秒 | 旅日記
まだ時間もあるし、浅草を散策。久々に浅草寺の境内を歩いてみたが、写真を取りながら歩くと、見どころが多くて楽しいね。五重塔が新しいからって、馬鹿にしたものではないのだ。

 



後日、別項で浅草寺のいろいろ写真をご紹介したい。

ぐるっと回って隅田川の方に移動。こちらも見物客が多い、オブジェ群である。



ついでに金色のビルにスカイツリーが写り込んだところも撮影してみた。ちょっと、ベタかなあ~



ここから久しぶりに上野まで歩いてみるかということで、上野に移動する。途中、飲食店のメニューが楽しい。

初冬の東京(17) 聖地巡礼

2013年11月12日 12時38分47秒 | 食べ歩き
昼食の時間になり、浅草へ。危うく忘れかけていたのだが、浅草の「聖地」に行かなければならなかったのだ。何の聖地かと言うと、カレー焼きそばなのである。しかし、今検索してみると会津カレー焼きそばとかもあるのだね(いつか、行かねば)。

「F」の開店すぐに入店すると、どうやら昼から思いっきり飲めそうな(つまみのメニューも豊富)気配もするが、先が長いのでカレーソース焼そば(←この店での正式名称)のみを注文する。



到着したのは、期待通りのお姿である。ちょっと太目で、濃い色のついた麺の上に、紅ショウガとカレーがさらり。



さあ、早速食べよう。カレーと焼きそばを一気に行くと、麺はもちもちとちょうどよい歯ごたえ。カレーは当然そんなに辛いこともなく、こちらも見た目ほど味が濃くない焼きそばと、絶妙のマッチングだ。カレーのかからない焼きそば部分も食べてみたが、このままでもよし、卓上のソース追加もよしという感じである。

昼過ぎに飲んで、つまんで、締めにカレー焼きそばと行けば、これは最高だろうねえ…



ちなみに、この店以外にも沢山の店が営業を開始していてバンバン飲めそうなのである。今度浅草に来る時は、ホッピー通りではなくて、この地下商店街で決まりだな。

 


初冬の東京(16) 茶心なし

2013年11月12日 11時21分46秒 | ART
本日もそこそこ快調に目覚める。いつもの朝食。今日は休刊日ではないので、新聞サービスが復活していた。今日の仕事なのだが、夕方に打ち合わせがあるのだが、それまでは実は暇というスケジュールなのだ(←そんな仕事あんのかよ、と総ツッコミだろう)。

ゆっくりホテルを出て、日本橋へ。少し歩いて三井記念美術館の「「卯花墻」と桃山の名陶」へ。

「志野山水文茶碗 銘蓬莱山」:割とゆがんだ形をしている。
「志野茶碗 銘通天」:こちらは形が大変よろしい。
「志野茶碗 卯花墻」:これが国宝。他の志野茶碗とも比較して見るのだが、違いがよくわからない。年代も同じくらいだしなあ。好みの問題じゃないんだろうけど、来歴とかが違うのかな。

「鼠志野筍文茶碗」:落ち着いたくらい灰色に白と赤みがさしている。良い色彩だ。
「寄向付」:バラバラの5点を趣味的にそろえてこう呼ぶらしい。どう取り合わせて使うかに、センスが現れるのだろう。
「織部波車文沓茶碗 銘山路」:波車文が明るく近代的な作品。
「織部切落手鉢」:緑の釉薬がタラリとたれ、遊びがある。

良いなあとは思うものの、茶碗って全く分からない物ですね。それではサヨナラサヨナラサヨナラ…