散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

初冬の東京(15) 仕事飲み

2013年11月11日 22時01分16秒 | 飲み歩き・東京
会社の懇親会は社内飲食スペースで行われた。結構盛りだくさんで意欲的に食べるも、食べきれず。やや、年齢層が高いのである。飲み物は主に赤ワインで過ごした。

2軒目は偉いオジサンに誘ってもらい、門前仲町の割烹「O」。そんなに超高級ということでもないのだろうが、とてもじゃないが私一人では入れない。ここで、タマゴサラダ、こんにゃく煮、生麩煮付、マグロ刺身などを頂いて、軽めに燗酒で仕上げる。「お前、いつから来たの」と聞かれたので、土曜日から散々に遊んでいることを報告すると、呆れられた。

会社の飲み会はここで終了。門前仲町から一人、森下へ移動。

前回、森下に来た時にこの界隈随一の人気店には開店前の行列ができていたのだが、さて、この時間帯だとどうだろうか。ちょっと店に入って見ると、ちょうど客も出入りが激しくなっている時間帯なので、ちょっと待てば入れそうだ。ということで、数分後、2階カウンターの隅に座ることができた。随分久しぶりになる、居酒屋「YR」である。

まずは燗酒とちりめんじゃこの通し。



それから何といっても、この店の主役は煮込みである。



卵を入れたり、ガーリックトーストをつけたりというバリエーションもあるのだが、それほど食べられないので煮込みだけにしてみた。久しぶりに食べると、やや洋風・濃厚味なのは変わらないけど、モツの脂身が少し多く感じられるね。わが身の老いが身にしみることになってしまった。

追加で鶴の友ときのこ汁(←枯れてる)を注文。これまで新潟の酒なんていまさらという思いがあったのだが、今年の新潟旅行以来、積極的に飲んでいこうという気持ちがでてきた。





きのこ汁はとろみのある汁の出汁の香りと数種類のきのこの風味が満載。柚子の香りも効いている、締めにピッタリくる味だった。1軒目で来ると、また印象が違うんだろうなあ。



この後、森下から馬喰横山へ移動する。駅の案内板が止まる駅をすべて表示する形式で、特急や快速が混在する路線の場合は、非常に分かりやすくてありがたい。



ホテルに到着し、今日はこれ以上飲まずに就寝だ。

初冬の東京(14) さ、仕事しよ

2013年11月11日 16時57分57秒 | 食べ歩き
ぶらぶら歩きながら、会社方面へ。



社員食堂で昼食を取る。モツばっかり食べていたのでまともなものを食べようと、ご飯、味噌汁、鯖の山賊焼き、サラダという定食構成にしてみた。まあ、悪くないよ。



この後、仕事があって、懇親会まで月島散策をして時間をつぶす。もしかして、これを読んでいる皆さんは、だんだん腹が立ってきているのだろうか(もう、手遅れなのか)。


初冬の東京(13) 仕事の前に

2013年11月11日 11時39分52秒 | ART
さて、月曜日になった。いつもの朝食を取り、部屋へ戻る。この日は新聞休刊日なのが痛かった。スポーツ新聞を買って、時間をつぶそうと思ったが、読むところが少ない…。何とか9時半まで我慢して、新橋方面へと移動する。

そろそろ仕事しろよ! という声も聞こえてきそうだが、本日の午後から打ち合わせ開始のため、午前中は自由時間ということで良いかな?(良くない?)。しかし、月曜日はどこの美術館も開いていないし…、と思ったらここがあった。パナソニック汐留ミュージアムの「モローとルオー 聖なるものの継承と変容」である。



開場とともに、暇そうな年配の方たちと入場。早速見ていこう。

モロー「ユピテルとセメレ」:大作なんだが、もう一つ華やかさに欠けるなあ。
ルオー「ゲッセマニ」:師匠モロー、弟子ルオーという構造なのだが、今回、パッと見にはモローだかルオーだか分からない作品がいくつかあった。なるほど、ルオーも初期はこういう作品を描いていたんだね。
ルオー「石臼を回すサムソン」:これなんか師匠譲りの雰囲気あるねえ。

ルオー「死せるキリストとその死を悼む聖女たち」:レオナルド・ダ・ヴィンチなど思い起こさせる、西洋古典を踏まえた作品。
ルオー「人物のいる風景」:プッサンやコローに似た作風になっているらしい。小さく描かれた人の姿に、のちのルオー作品を思わせるところがある。
ルオー「後ろ姿の裸婦」:この太い輪郭線が登場して、やっとルオーという感じがある。

モロー「ゴルゴタの丘のマグダラのマリア」:丘には十字架が三本残っているのみである。作品はベースの板目も見えているのだが、緑を中心にした色合いがなんともいい。
モロー「パルクと死の天使」:馬に乗る死の天使は顔と体が黒、翼は赤と緑で描かれていて、不吉さ満点。未完成な感じもあるのだが、パワーのある作品だ。
モロー「トミュリスとキュロスまたはトミュリス女王」:壮大な風景の下、女王が描かれているのだが、塗りがあっさり。

モロー「ピエタ」:これは素晴らしくドラマティックな構図だ。キリストとマリアだけを中心に描き、悲しみ祈る人々は舞台の下にいるかのように配置されている。
モロー「聖セバスティアヌスと天使」:これも小さいながらも細やかでいい作品だ。モローならでは。
モロー「ヘラクレスとレルネのヒュドラ」:蛇の頭が全種類違うという、ちょっとコミカルなヒュドラが登場。ヘラクレスと静的な対立構造で描かれている。

モロー「一角獣」:白馬と女性裸体を対で配置した作品。両者の脚のカーブが釣り合いをとっている。
モロー「セイレーンたち」:日の沈む黒い海と空、その横には崖と同化するようなセイレーンがうっすら描かれている。はっきりしないようにも見えるのだが、これは傑作感がある。
モロー「オルフェウスの苦しみ」:独特の月の存在感。その光が当たる崖の表現が素晴らしい。

ギュスターブ・モロー美術館からの作品もあったのだが、当たり前のようだが、しっかり描いた傑作、凡作もあれば、あっさり描いているのに傑作、凡作に見えてしまうものもあるのだ。途中で、モロー美術館を写す4K映像コーナーがあったのだが、これからの展覧会で映像コーナーが流行ると、あまり嬉しくないな。



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