散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

初冬の東京(5) 大衆浴場

2013年11月09日 21時09分04秒 | 飲み歩き・東京
さて、もう1軒かな。しかし腹は一杯だなと思った私の目に飛び込んできたのは、金色の魂…



ではなくて、浅草の超有名店「KB」である。ここなら通しはないし、何をどのように飲み食いしようと自由だ。ちょっとだけ寄っていこうと、まずは入口で電気ブランと焼鳥を注文。





そして相変わらず、何となく大衆浴場を思わせるような「うわーん」とした雰囲気の中、テーブルに着席する。当然のことながら、相席なのである。



電気ブランを一口。そして、焼鳥。凡庸だがこれはこれで良い。



黙って本を読みながら飲んでいた私だが、隣のご陽気なオジサンが「君、いい飲み方してるねえ~」と話しかけてきて、何の意味もなく名刺交換をしてしまった(私も出張なので名刺は持ってきているのだ)。さらに「隣の女の子(一人客だった)なんか、声かけてみないの?」と聞かれるが、「はあ、そういうのはどうも」と返事をしておいた。一体、私の年をいくつだと思っているのだろうか。

かように、無事、この店恒例の相席客との交流も終え、ホテルに戻るのであった。



途中、コンビニで買ってきたおにぎりと、アイスティーサワーで締める。一体どれだけ飲むのだ。


初冬の東京(4) 攻めてくるバー

2013年11月09日 20時01分09秒 | 飲み歩き・東京
さて、浅草の雷門のあたりに戻り、さらに少し南下。バー「D」に入って見る。誰もいない中で、1杯目はジンフィズを注文。通しはタラモサラダカナッペが出てきた。

他に客がいないのでマスターとも話が弾み、2杯目は「苦いリキュールを使って」と注文する。すると、ジン+ウォッカ+苦いリキュール(名称失念)+オレンジビタース+レッドベア(ガラナ)という、結構過激なカクテルが登場。しかし、これは私の好みに合って、なかなか美味い。

3杯目も「また、変わったものを」というと、ドラゴンフルーツリキュール+ウォッカ+ジン+ドラキュラ+ペルフォッカ(辛い)+オレンジビタースという、我が作品コンプレックスにも似たカクテルが出てくるのである。こりゃ初めて来た客に、随分攻めてくるマスターだな。

マスターは「いろいろ好みのカクテルがあったら、店の人に言うといいよ」と言っていたが、私の注文したのより上回るような味のものが出てくるのには驚かされた。一般的にはやりすぎるとまずいので、おおむねにして思っているよりも大人しいものが出てくることが多いのである。



なかなか興味深いバー「D」であった。値段もそれほど高くない。

初冬の東京(3) もつ煮込み

2013年11月09日 19時38分08秒 | 飲み歩き・東京
初日の酒を飲む場所は何となく浅草だ。まずは少し散策をすることにした。花やしきの遊具が見える。



振り返るとスカイツリーだ。ズームしたら、手ぶれしてしまった。



さて、店頭で飲ませる店も多い中、どこに行こうか。いろいろ迷った挙句、見たことのある名前の「SY」に入って見た。店頭で飲んでいる客もいたが、一人の私はカウンターの方がおさまりがいい。

生ホッピー黒と和風牛もつ煮(みそ味)を頼んでみた。ふーん、意外とあっさり味のもつ煮込み、妙な癖はないので、すいすい食べられる。途中で一味唐辛子を投入。これまたいい。



さて、次はどうしようかな。この店があるのはホッピー通りというところなのだが、ある意味観光地なのでメニュー単価はなかなか強気なのである。ならば変な注文をするよりも、これで行こうと韓国風牛すじ煮(ピリ辛)にした。まさかの煮込み系2連発である。飲み物は米焼酎九代目を注文。





これはそれほど辛すぎず、いい刺激のある煮込みだった。この店ではこの2種類を食べておけば問題ない、ということにしておこう。



この一帯の明るさと楽しそうに飲み歩く人たちはいい感じだ。



クリスマスも近い(まだ、結構先か)。


初冬の東京(2) 都市と田園

2013年11月09日 16時22分28秒 | ART
ホテルにチェックインできずに、まず向かった場所はブリジストン美術館。何となくこの人の作品は気になっており、非常に見たかった展覧会「カイユボット展 都市の印象派」を見ていこう。

 



「自画像」:渋い壮年っぷりで、ちょいとナル入ってるか。ただし、次の老年の自画像は諦念が現れていた。
「ピアノを弾く若い男」:グランドピアノもそうだし、壁紙などの趣味もいい。上流階級の画だね。
「昼食」:これはいい。窓からの光はフェルメール的でもあるし、少し多視点になっているところはセザンヌ的でもある。

「室内-読む女性」:新聞を読む女性。これも近代の姿だろう。
「脚を拭く男」:顔がぼんやりと表情が描かれておらず、揺らめくようなタッチはムンクを思わせる。
「ヨーロッパ橋」:鉄筋のパワーとぼんやり佇む男の悲哀。細かいところもしっかり描いてあり、明らかに力がこもっている。

「ヨーロッパ橋にて」:「ヨーロッパ橋」のバリエーションで3人の男がすれ違っている。二人は上流階級で、一人は労働者階級なのだが、いずれも顔は描かれていない。一人の人物はちょうど画面の端でカットされており、写真の影響が感じられる。
「建物のペンキ塗り」:空も道路も、建物の壁も大部分が白だ。これはユトリロ以上だな。
「見下ろした大通り」:こういう作品も、高層建築(といっても数階建てだろうが)がなくては描けない作品だ。

「シルクハットの漕手」:紳士がゆったりとカヌーを漕いでいる。これは田園風景だね。
「ジュヌヴィリエの平野、黄色い畑」:あれれ、意外と田舎の風景も描いているんだ。
「セーヌのプティ・ブラ、アルジャントゥイユ近く」:これはかなりモネだねえ。

「キンレンカ」:ピンク地に緑の葉と赤い花を描いた、デザイン的作品。

絵画のほかにかなり写真作品が展示されていたのだが、その影響は彼の作品の構図の上に確実にあると思う。私はすっかり「都市」ばかりを描いていた人かと思っていたのだが、思った以上に田舎の風景が多かった。また、彼の作品を随分「○○的」と書いてしまったが、かなり裕福な絵画コレクターでもあったカイユボットが、素直に好きな作家のいいところを吸収したのだと考えるべきだろう。半分は思った通りのような、残り半分はそうでもないような展覧会だった。

ここで、今日はホテルにチェックイン。飲みに繰り出そう。

初冬の東京(1)

2013年11月09日 14時07分22秒 | 食べ歩き
「絶対に負けられない戦いがそこにはある!」(わけがない)。

日本代表でもなんでもなく、特に何かと戦ったわけではないのだが、東京出張に週末の自由行動を絡めた日程は、いつものように過酷な内容になってしまった。かなりのロングラン連載になりそうだが、その様子をアップしていこう。

札幌はさわやかな晴れの日である。もともと病院で検査をしてから旅立つという予定だったので、飛行機の時間は昼過ぎだ。ところが、服用している薬がまだ持ちそうなので、病院には来週行くことにして、のんびりと家をでた。



駅周辺で教育大サテライト→紀伊国屋→エッセと3か所回り、紀伊国屋では旅行中に読む本を3冊仕入れて昼食だ。10時台なので、札幌駅北口の「SZ」で手早く済ませよう。プチフォッカと牛挽肉のチーズカツレツを注文。もちろん、休日とあって、ついでに一杯だ。

 



うーむ、結構なボリューム感であった。この後、札幌駅から新千歳空港へと向かう。交通関係は特に問題なく(あながち冗談でもない)、14時過ぎに東京到着。ホテルにはまだチェックインできないので、まずは東京駅へと向かう。