散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

20080621ギャラリー巡り

2008年06月21日 16時46分26秒 | ART
今週は水曜日に回ったせいもあり、富士フィルムフォトサロン→大同→市民ギャラリー→ユリイカ→ARTスペース→NHKの6箇所。

■富士フィルムフォトサロン「北海道を発信する写真家ネットワーク展」。戸張義彦のモノクロ写真が印象的。無言なのに雄弁な感じがする。海岸に透明の物体が転がっているのは流氷か? クリスタルが転がっているかのような不思議な印象であった。

■市民ギャラリー「全道展」。今回の私の収穫は會田千夏の「train2008.6.11」だ(作品名の日付はうろ覚え)。大変好きな作家であるのだが、ここ数年はちょっと新しい展開が見えないものかなあと、やきもきさせられていたのだ。しかし今回の作品を見て大興奮。「katarijima」の延長線上ではあるが、何とも表現しがたい緑と紫色の森(島?)。その上に小さく建物群が見える。私には非常に新鮮に感じられた。個展やってくれないかなあ。

その他の方の印象を。相変わらず面倒で作品名は不明。
池田宣弘:海岸の巨大岩のようなものに、動物の顔が浮かぶ。抽象画のようでもある。
板谷諭使:キリン+クジラのようなほのぼの生物を描いて、見所あり。
千葉加菜子:「金魚」という作品で大きな女子の顔。金魚の魚眼で見た光景であろうか。
西村徳一:蛇のようなタンポポの綿毛のような不思議な物体。
長谷川忠男:曇り空に不等辺四角形の浮かぶ不思議に静かな情景。

畠山桂子:バレリーナが体を休めているのだが、ユーモラスな情景。
羽山雅愉:北海道の冬の情景。昔の木の家が懐かしい。
松田節子:何だか凄い迫力の家で、絶対に入りたくない(生きて出られない感じ)。
森弘志:リカちゃんの顔4様。あるいみ典型的な女性の顔という気もする。
輪島進一:やっぱこの人凄いわ。近くで見ると細いペンで無造作に描かれているのだが・・・

伊藤倭子:花瓶に花という好きじゃない系統の版画だが、何だか落ち着いた所が良いのだ。
和田裕子:こちらも童話的な花なのだが、もう描かれるものに関わらず好きなタイプということなのね。
岡沼淳一:気持ちよいカーブとリズミカルな彫あと。
川上加奈:物語を感じる人物造形で面白い。
橋本諭:タイトルは「沈黙」ながら、背をそらせつま先立った凄い勢いである。

ギャラリーを十数か所回る時に「全道展」のような出展数の多い展覧会があると辛いのだが、今日はゆったりしたスケジュールなのでじっくり見ることができた。

20080621最近読んだ本

2008年06月21日 12時42分37秒 | 読書
「暗黒星通過」ジョン・W・キャンベル
キャンベルがこんなライトなSFを書いていたとは(再読)。

「渦状星系の深淵」ポール・クック
人類の版図に突然謎の生物が現れ大暴れ。特殊な最終兵器分子破壊銃でしか倒せないのだ。一体なぜ突然生物が出現したのか、またその目的は何か。ミステリーっぽさもあるが、マンガチックな所もある(再読)。

「光の使者」ポール・クック
地球に到達した異星人のものらしい種子からアルファ波がでて、人類は幸福感にとり付かれる。その結果として文明は崩壊。残された月基地のメンバーが地球防衛に立ち上がるが・・・(再読)。

「鬼平犯科帳19」池波正太郎
再読。

「アンドロイド」エドマンド・クーパー
冷凍状態で150年後に目覚めた主人公。人類は安易な道を選び全ての職業をアンドロイドに委託していた。人間の生き方に考察を向けた、なかなか思弁的な作品(再読)。

「アンドロメダ病原体」マイクル・クライトン
今となってはありきたりな病原体感染物である。老人と赤ん坊の二人だけが病気を生き延びた理由も浅い。しかしスリリングさはクライトンの上手い所だ(再読)。

以下、図書館の2冊。
「大和魂」赤瀬川原平
日本人の心理に関して考察した本。「日本人は土足に抵抗感あり」というのは確かにその通りで、私はギャラリー巡りをする時でもミヤシタとテンポラリースペースでは「本当に良いんだよね」とちょっと思ったりする。

「その日の結論」赤瀬川原平
何となくなエッセイ。