散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

20080615最近読んだ本

2008年06月15日 23時01分00秒 | 読書
「不可侵領域 ペリーローダン348」ヴルチェク、フォルツ
ラール人の宇宙艦にエネルギーを供給する種族と、公会議に属する種族をまとめ上げている平和的な種族が登場。この辺が新たな切り口になるのか。

「鬼平犯科帳18」池波正太郎
再読。

「奇食ハンター2」山本マサユキ
微妙に不気味な食品ばかりが登場。

「銀河の間隙より」ランドル・ギャレット
地球に到着した異星人が地球人のある風習を知ってから地球人類殺戮へとはしる。何が異星人の逆鱗に触れたのか。主人公側にも謎がありミステリ風味の味付けもしっかり(再読)。

「クビシメロマンチスト」西尾維新
本筋とは関係ない通り魔殺人鬼の登場に意味が感じられないな。本筋の動機については意図的に安っぽく書いているけれども、確かに殺人の代表的な動機なのである。現実もどう取りつくろっても、この程度の安っぽい動機で殺人は起きているのだな。もちろん高潔な理念の元に起きる殺人というのも、余計ろくでもない可能性が高い。

以下、図書館の3冊。
「会社は2年で辞めていい」山元
一般に「会社は3年は続けろ」というが、それ自体が会社のオッサン達の都合であると。確かに今時の会社は全然定年まで守ってくれないのだから、さっさとやめたほうが良いかもしれない。

「就職お悩み相談室」森永卓郎、清水建宇
自分が就職した時は悩んでなくてすみません。

「仕事一途人間の「中年こころ病」」高橋祥友
確かにバリバリ仕事をしていた人ほど、折れ方が激しいような気もする。私自身、周囲でうつ病になった人を見ているので、シャレにはならないのだ。

移転した先で

2008年06月15日 13時09分31秒 | 食べ歩き
かつて西18丁目駅ビルにあった「H」が円山鳥居のあたりに移転したのもしばらく前になる。西18丁目時代はかなり気に入っていたカレー料理店(ネパール?)だったが、移転後は場所が行きにくく、初めての訪問となる。



ラムティカというカレーとナンを注文。すぐ登場した注文品であるが、まずナンの香りと表面の照りが食欲をそそる。早速ナンをちぎってカレーにつけて食べる。辛さは中辛を頼んだのだが、それほど辛くないようだ。何だろう、野菜のみじん切りがアクセントになっている。



次にラム肉を食べてみると、こちらにスパイス味がかなりついており、これはあまり辛くないカレーとのバランスが良いかもしれない。なかなか美味しいカレーで、食べ終わって特に思ったのが、油っぽさが全然ないことだ。他の店ではスパイスの風味を油で引き出すせいか、食べ終わると時に胃が重苦しい感じになることがあるのだが、これはさすがといえるだろう。



食後に「お祭りなのでサービスです」とチャイを出してもらった。カレーの後味で良く分からないが、かなりスパイス風味の聞いた甘いチャイが異国風味でなかなかよろしい。



最後に一言だけ。ランチメニューでなく単品注文だと、結構いい値段である。

20080615ギャラリー巡り

2008年06月15日 11時56分05秒 | ART
本日は宮の森美術館とギャラリー門馬ANNEXの2箇所。

■宮の森美術館「榎忠展」。「ハンガリー国へハンガリ(半刈り)で行く」という展覧会リーフレットに頭痛がしていたのだが、意外とちゃんとした展覧会でよかった。エレベーターを降りるといきなりこちらに銃口が向いている。「Kamui 77.5mm C2H2」という作品(最後の数字の2は原子の個数を表す小さい数字)である。作品に「Life Self Defence Force」と書いてあるが、「生命自衛軍」ということだろうか? しかしこの英語を見ると「自衛隊」とは訳せないな。

続いて「Unearthing」という機械のパーツを都市風に並べた作品。一原有徳の版画作品を思い浮かべたが、あちらは虚無感さえ漂う感じ。こちらは目の前に鉄の塊があるのだから、具体感極まりない。

都市を構成する部品には鉄に錆びがうかんでいたが、次の第二室ではシルバーの未来都市が立ち並ぶ。勢い良く作ったものの誰も住まずに死滅した都市のようだ。一番奥の部屋ではさらにその都市っぽい物体の下に明りがついている。その白色光は死の清潔感をあらわしている。

第三室では「AK-47」という鉄製の銃を模した作品。その銃が部屋の両サイドに列をなしているのだ。そこを通り抜ける時、「ハイル、○○!」とか「デスラー総統万歳!」と頭の中に浮かんでしまう。

最初に書いたが、中々面白い展覧会であった。行って損はないが、鉄っぽいものに興味のない人は駄目かも知れない。

■ギャラリー門馬ANNEX「木村環 作品展“anger is holy”」。前回の「アリス」のやや過剰なキャラクター感から一転して、人物の不在という感じだ。しかし樹木、鳥の群、波、毛?、毛玉、草むらなどが描かれ、そこには何がしかの気配が漂っているのだ。私のお気に入りは”草むら”作品で、容易に感情移入させず、それを鏡にして自問自答に入らされてしまった。その隣の木でできた不定形パックマンのようなものも、何だか妙に気になる。

冒頭写真は住宅街で発見した本郷新作品。

追記。ギャラリー門馬まで約4キロほどあるようだ。しかし道にアップダウンがあるので、結構キツイ。夏場は歩いていきたくない。