散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

20080614ギャラリー巡り

2008年06月14日 16時01分21秒 | ART
日のあたっている所は初夏の雰囲気もあるが、ちょっと風が吹いたり日陰にいると肌寒い、今日の札幌である。道立近代美術館→コンチネンタル→市民ギャラリー→札幌市写真ライブラリー→ユリイカ→北海道画廊→ARTスペース→丸井→さいとう→スカイホール→三越→ウェストフォー→時計台→たぴお→富士フィルムフォトサロン→紀伊国屋→道銀駅前支店の17箇所。

■道立近代美術館「北海道立体表現展’08」。単体で見て「これは!」という作品があまりなかったような気がする。その反面、展示室を風景として見渡してみると「あんな形もある。こんな形もある」という気になり、面白い。通常とは違い、展示室中央が抜けられるようになっているのも、その辺を考慮しているのかも知れない。

佐々木けいし「棲(せい)」。石原藤夫の「ハイウェイ惑星」という作品に出てくる車輪生物(カワイイ)を思い出した。この小説は、異星文明が惑星全体にハイウェイ網をはりめぐらした後に絶滅、原住動物がハイウェイを活用する方向に進化した結果、車輪型の形態を取るようになった話(SF)である。「棲」が古レールでできているというのも、味があるな。

菅原尚俊「時の銀河」。立方体方の大きな石にへこみと銀河を模した彫跡をつけた作品。「宇宙をぼくの手の上に」という感じだ(手に載るサイズじゃないが)。

野又圭司「壁」。中央に高層ビルがありその周囲は都市要塞のように壁で囲まれている。壁の外にはテントやバラックといった形の建物があり、なんだか「格差社会」という言葉が浮かんでくるような感じだ。しかし、高層ビルもむなしく朽ち果てているようでもあるのだ。

■札幌市写真ライブラリー「ハッセルブラッドフォトクラブ写真展」。畑田巌「晩秋の熊ヶ岳」では山・雪・緑・紅葉のグラデーションが工芸作品のようである。太田繁「変形太陽」「四角太陽」も非常に良いタイミングで太陽を捉えている。「変形太陽」はキノコ雲のようでもある。

■さいとうギャラリー「大坂寛写真展」。まさに作者の目が認識したものを実体化した作品展である。何気ない写真ではなく、まさしく「大坂作品」といえるだろう。樹木と女性裸体がテーマだが、東京都台東区や千葉県(市?)中央区に、驚くべき巨木があるのだ。

■スカイホール「内田かをる展」。旭岳など雪景色を中心とした油彩。北海道人には良く分かる風景である。

■時計台ギャラリー「森山誠展」。大好きな森山作品を堪能。卓上シリーズの何も写らないグリーンのモニターが印象的。「卓上(花)08-1」では花瓶の存在感と紫色の花の色彩が全体的にモノトーンの画面の中で光って見える。

16箇所回り終えて、遠くに札幌まつりのお囃子を聞きながら、ビールと角サンで休憩。



追記。スカイホールでKさんにお会いする。個展に向けてキャンバスを張り、下塗り中とのこと。何と今回は4回下塗りするそうなのだ。実作はやはり大変である。

喫茶K

2008年06月14日 11時22分24秒 | 食べ歩き
西11丁目駅で降りて、以前より一度行ってみたいと思っていた喫茶「K」へ。何とも昔っからの店構えである。私はもはやオッサンなので今風のカフェには入る気がしないし、かといって昔から通う喫茶店があるわけでもない。バーには興味があるが、実は喫茶店にはあまり興味がないのである。

そんな私も、最近喫茶店の食事メニューがちょっと気になるのである。この店もTV番組でスパゲティが紹介されており、行ってみようかという気になったのだ。



時間が中途半端のため客が誰もいない店内へ。早速「ナポリタン」というと、店のオヤジさんが「今日、スパゲティ切れてるんだわ」と、午前中にはあるまじきお答え。他に出せるメニューを聞き、こちらも気になっていたラーメンを注文することになった。

ラーメン作成は店のお母さんが担当。先に出してもらったアイスコーヒーを飲みながら、待っていると予想通りのクラシックな醤油ラーメンが到着した。ゆで卵は半熟なんかじゃない、固ゆでをしかもスライスしたもの。麩が3枚ってのも珍しい。



早速箸をつけると、作成時に何かを炒める良い香りがしていると思っていたが、玉ねぎが入っているのだ(もやしは無し)。これがスープに甘みづけをしている模様。チャーシューも昔ながらの味わいで、これはこれでなかなか美味しいと思う。



満足して帰りがけ、お母さんに「今日はスパゲティ切れてるんですね」というと「多分、お祭りで暇だと思って茹でなかったんだわ」という推測を述べてくれた。しかしラーメンも予想通り(以上?)の美味しさだったので、また来てみることにしよう。